どうも夏鎖芽羽です(≧∇≦)この感想はブログ「本達は荒野に眠る」のものです。無断転載は禁止しています
さて、今回紹介するのは宮田眞砂さんの「夢の国から目覚めても」です!
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ストーリー A
内容は、百合同人漫画家として活動する有希は同じく百合同人で活動する由香のことが好きだった。しかし由香はヘテロで好きという気持ちを伝えられずにいた。由香には彼氏もいて自分とは違う。そう思っていたある日、由香が彼氏と別れる。有希は自分の気持ちを由香に伝えようとするが…とこんな感じです!

〜この好きは伝わらない〜
宮田眞砂さんの新作。星海社FICTIONS3月刊の作品です。個人的には初挑戦の作家さんですね。百合もの!いやっふーと読んでいたらグサグサと突き刺さる言葉と二人の関係性にやられてしまいました…はちゃめちゃに好きです…
百合同人漫画家として活動する大学院生の有希と同じく百合同人漫画家として活動する由香。二人は同人仲間として交流があり仲良し。有希はレズビアンで由香のことが好きだけど、由香には彼氏がいてヘテロ…という近くて遠い関係が見えてくるところから物語は始まります。最初は有希の同人に対する熱とか、由香の天真爛漫で妖精みたいなところとか、二人の関係に尊い…と思っていましたが、百合というファンタジーではなく現実が襲いかかってきます。彼氏と別れた由香。由香に想いを伝えられない有希。由香が有希を好きな「好き」とは決定的に異なる自分の好きに迷い向き合いながらも立ち向かっていく有希の姿は鮮烈に脳裏に刻まれます。
そしてお話は由香視点へ。由香が有希に何を思っていたのか、百合というジャンルに対してどのような想いを抱いているのか、そして女として現実を生きるということ…作中でも出てくるんですけど本当に申し訳ない気持ちになりますよね…自分が悪いわけではなくても…映画のデザインの話は心にきました。かなり気持ちのすれ違いなんかもあったと思うんですけど、ちゃんと自分の気持ちや有希に向き合って答えを出して歩んでいける強さがある由香はすごく輝いていましたね…ガツンと心にくる百合ものでした。面白かったです!

キャラ A
有希はボーイッシュでかっこいい感じの大学院生。レズビアンで周りと違うことに葛藤しながらも百合同人漫画家として活動しています。由香に向ける想いとか百合に対する感情とか、そういったものが鮮烈に印象に残りました。由香は有希とはまたベクトルが異なる女性で、百合に対する考え方も彼氏がいてヘテロであるところも、元気がよくて、そして現実という百合とは真逆の世界で戦うところも…由香はすごく強くてかっこいい女性でした。

最後に
250pにも満たない物語でしたが、心に残る百合でした。これからちょっと百合に対する考えとか見方が変わりそうです。今後も宮田眞砂さんの作品が発売されたらぜひよみたいですね。

どんな人にオススメか?
百合が好きな方は!百合についてちょっと考えさせられたりと、純粋に女の子同士の関係で尊い…となるような作品ではないかもしれませんが読めばきっと心に残ると思います。気になった方はぜひ!

それではこの辺で(≧(エ)≦。)

書籍情報

タイトル



夢の国から目覚めても



著者



宮田眞砂



レーベル



星海社FICTIONS



ISBN



978-4-06-522808-1


表紙の画像は「版元ドットコム」様より