どうも夏鎖芽羽です(≧∇≦)この感想はブログ「本達は荒野に眠る」のものです。無断転載は禁止しています
さて、今回紹介するのは神戸遥真さんの「ニセモノ夫婦の紅茶店 ~あなたを迎える幸せの一杯~」です!
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千葉県の館山でひっそりと営まれる紅茶専門の喫茶店「Tea Room 渚」。そこではちょっと神経質で毒舌な店主の秀二と社交的で明るいあやめの二人で切り盛りしていた。しかし2人には4つのルールで繋がった偽装夫婦だった。お互いの部屋には入らない、共同生活に関わることは1人で判断しない、本当の夫婦であることは他言しない、どちらか一方の申し出でいつでも関係を解消できる…そんな偽装夫婦が営む喫茶店には訳ありな客ばかりが訪れて…

神戸遥真さんの作品。以前読んだ「声が出なくなったので、会社辞めて二人暮らし始めました。」がめっちゃよかったので本作も購入。人間味あふれる秀二とあやめのやりとり、渚に訪れるちょっと?困った事情を抱えるお客さんとのやりとりに元気付けられて優しい気持ちになれる作品でした!面白かったです!

東京でとあるサロンのアシスタントとして働いていたあやめ。しかし同棲したいあサロンのオーナーの浮気が発覚し、サロンも同棲も辞めてふらりと電車に乗って館山へ。いいっすね…僕も仕事を辞めて館山までいきたいですw そして海をぼーっと眺めていたところ自殺志願者と勘違いした秀二に声をかけられます。

近々喫茶店を開くという秀二のお店に案内されるも家電ポンコツな秀二は洗濯機を壊していたり、さらにはお店の準備もできていなかったりとひどいありさま。あやめはお節介を発動して、壊れた洗濯機を修理したりお店の片付けを手伝ったりします。そして行くあてのないあやめはそのままお店の手伝いをするのですが、近所の人たちに夫婦と勘違いされてしまいます…

結局、ルールを決めて偽装夫婦として一緒に喫茶店を営むことにした二人。最初は近所の人や観光来たひとたちで賑わっていた渚ですが、家出少女がやってきたり、大切なパートナーを失くした人がきたり、さらには秀二と確執のある彼の母親がお店を訪れます…

トラブルを抱えたお客様に最初は空回り気味で接するあやめですが、秀二の言葉に冷静になったり時には反抗したりしてそんなトラブルを抱えたお客様に寄り添っていきます。こういう人間味のあるやりとりが、温かくて時に優しい。読んでいて元気がもらえますね!

エピローグも彼ららしくてすごく微笑ましかったです!続きもあるので早いうちに読みたいと思います!人間味があふれるヒューマンドラマを楽しみたい方はぜひ!
それではこの辺で(≧(エ)≦。)

書籍情報

タイトル



ニセモノ夫婦の紅茶店 ~あなたを迎える幸せの一杯~



著者



神戸遥真



レーベル



メディアワークス文庫



ISBN



978-4-04-912465-1


表紙の画像は「版元ドットコム」様より