どうも夏鎖芽羽です(≧∇≦)この感想はブログ「本達は荒野に眠る」のものです。無断転載は禁止しています
さて、今回紹介するのは八目迷さんの「ミモザの告白」です!
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ストーリー A
内容は、冴ない高校生の紙木咲馬。彼には圧倒的なルックスとスポーツ万能、成績優秀な才色兼備の幼馴染・槻ノ木汐がいた。幼い頃は仲が良かった2人だが、咲馬が彼に引け目を感じて自然と疎遠になっていた。同じ高校に通うもそんな汐への劣等感から拗らせ気味の咲馬。そんなある日、夜の公園でセーラー服姿で泣きじゃくる汐の姿を発見する。その後、汐は男子ではなく女子として学校に通うことに。そしてクラスは汐を起点に歪み初めて…とこんな感じです!

〜カミングアウトで世界が変わる〜
八目迷さんの新作!これまでは季節シリーズと呼ばれる青春×SF(すこし不思議)な作品を手がけられていましたが、3作目にして初の季節シリーズ以外の作品になります。
まず言わせてください…めっちゃ面白い!いやまず謝らせてください。八目迷さんの作品は青春にSFがあるから面白いんだ!この作品はそれがないから季節シリーズには…と読む前から若干舐めてかかってました。やられました。ヤバい。やばすぎます。奇跡も魔法もない田舎町の高校生たちの青春がこんなに面白いなんて反則です…!最高に面白かったです!
容姿端麗才色兼備な完璧な幼馴染の汐。そんな彼に引け目を感じながら生きる咲馬。田んぼは多いけどイオンとかもあってど田舎というほどの田舎ではない町。人間関係、物語の舞台が最高すぎますね…あと年代もいい。多分2000年代後半から2010年代前半くらいですかね?まだスマホが普及していなくてガラケーを持っている高校生たち。赤外線通信でメアド交換とか懐かしすぎて泣きました。と言っても僕はガラケー2年くらいしか経験していない世代なんですけど…
閑話休題。
そんな平凡な日常は突如として終わりを迎えます。咲馬が夜の散歩をしていると公園で泣きじゃくる女の子を発見。それはなんとセーラー服を来た汐の姿。咲馬にセーラー服姿を見られた汐は走り去り、10日間学校を休んだ後、女子制服を着て登校してきます。そしてこれからは女の子として生きることを公表します。作中の年代的にもまだLGBTとかが一般的ではない感じなんですかね?好意的な意見がある一方で割と気持ち悪いとかそんな意見も見受けられました。そして始まる緩やかな崩壊。これまで汐に《男子》と接してきた男子生徒たちによるからかい、クラスの女王アリサによる攻撃…ちょっとずつ崩れていく世界の中で咲馬はクラスの元気女子・夏希と一緒に汐を支えます。本当にリアルな感情なんですよね。このくらいの時代設定で、このくらいの田舎で、男子生徒が突然女子として生きると言い始めたら、それが全部ここに書いてあるくらいリアル。そしてそれを汐の隣で幼馴染以上として一緒に歩む咲馬の感情がまたリアル。うん、これはすごいです。物語は汐が咲馬にあることを伝えたことで再加速していきます。生きづらさと青春。駆け抜けるというより泥まみれになりながら進んでいくような苦悩と葛藤の青春がすごく心に響きました。ラストの展開もいい!最後までめっちゃ楽しく読ませていただきました!面白かったです!

キャラ A
咲馬はいい感じの卑屈男子でしたね。幼馴染の汐に勝手に劣等感抱いて疎遠になったり。でも、汐が辛い時に誰よりも彼を支えようとする姿が印象的でした!汐は容姿端麗、スポーツも勉強もできるという完璧男子。でも女の子として生きると宣言してからは折れてしまいそうなくらい色んなものに振り回されていましたね…でもそんな彼から目が離せなかったです。

最後に
めっちゃ面白い青春ものでした!これは2巻絶対に読ませてください!というか完結までぜひ!彼らがどんな結末を迎えるのか楽しみでしょうがないです!続刊待ってます!

どんな人にオススメか?
青春ものが好きな方は!ガラケー時代の閉塞的な田舎町の高校で完璧な幼馴染がカミングアウトしたら?が最高にリアルに描かれています!とにかく後悔させないので読んでほしいです!気になった方はぜひ!

それではこの辺で(≧(エ)≦。)

書籍情報

タイトル



ミモザの告白



著者



八目迷



レーベル



ガガガ文庫



ISBN



978-4-09-453018-6


表紙の画像は「版元ドットコム」様より