どうも夏鎖芽羽です(≧∇≦)この感想はブログ「本達は荒野に眠る」のものです。無断転載は禁止しています
さて、今回紹介するのは榮三一さんの「果てない空をキミと飛びたい 雨の日にアイドルに傘を貸したら、二人きりでレッスンをすることになった」です!
IMG_5738
ストーリー A
内容は、飛行機に乗ることが自動車を運転することくらい身近になった世界。航専科という特殊な飛行機に乗るための学科に所属する矢ヶ崎矧は、雨の中1人で泣くグラビアアイドルの凉名美月を見かける。陰キャな彼はうまく涼名と接することができず、傘を貸しカフェオレを渡してその場を去る。翌日、涼名と再会した矢ヶ崎は教官として彼女に飛行機操縦を教えることになる。空が怖いという涼名に親身になって飛行機のことを教える矢ヶ崎。やがて涼名は空を飛べるように…とこんな感じです!

〜グラビアアイドルを空へ〜
第14回HJ文庫大賞金賞受賞作!参加させていただいているHJ文庫公式レビュアープログラムの作品です。ありがとうございます。飛行機に乗るのが身近になった世界で飛行機バカな矢ヶ崎と空が怖い涼名が飛行機を通して近づいていくいい青春ものでした!面白かったです!
まず設定がかなりSFよりでしたよね。地球に氷河期が訪れて、色々あった結果飛行機に乗ることが日常になった世界。日本にいくつかの飛行機専門の高専があり、矢ヶ崎はそこで飛行機について学んでいる…あらすじから連想していた世界観といい意味で結構違ったので新鮮でした。
物語は雨の中1人泣く涼名に傘とカフェオレを渡すところから始まります。矢ヶ崎くんのこういう陰な対応嫌いじゃないですw そして涼名がグラビアアイドルだということを知ります。涼名は学園を盛り上げるために飛行機に乗ってイベントを行う予定なのですが、教官に厳しくされたせいでうまく空を飛べずにいて、その教官の代役として矢ヶ崎が選ばれます。なぜ矢ヶ崎が?という部分はストーリーの中でしっかりと回収されていて納得でしたね。そして始まる飛行機で飛ぶための訓練。色々やることはあるとはいえ、現代の航空機より発展していて確かにこれなら飛行機に乗ることは広く普及しようだなーと思いましたね。矢ヶ崎の指導で徐々に空を飛べるようになっていく涼名、丁寧に教えてくれる矢ヶ崎に徐々に気持ちが大きくなっていく涼名…飛行機を通した青春はとにかく爽やかでしたね。終盤の盛り上がりがやや弱いのがちょっと気になりましたが、全体的に飛行機と青春といった感じで最後まで楽しく読ませていただきました!面白かったです!

キャラ A
矢ヶ崎はTHE陰キャという感じで結構自虐が激しかったりするんですけど、とにかく飛行機が好きなことが伝わってくるいい男子でした。凉名は最初はビクビクした印象が強かったんですけど、飛行機にうまく乗れるようになると自信がついてキラキラ輝いていきましたね!

最後に
飛行機と2人の関係が絶妙ないい青春ものでした!まだまだ物語は始まったばかりですし、回収されていない伏線もあるので2巻以降どうなっていくのか楽しみです!続刊待ってます!

どんな人にオススメか?
飛行機が好きな方は!個人的には自動車並みに飛行機が普及している世界というのが結構ツボでした。矢ヶ崎と凉名の徐々に縮まっていく距離感もグッド!気になった方は!

それではこの辺で(≧(エ)≦。)

書籍情報

タイトル



果てない空をキミと飛びたい 雨の日にアイドルに傘を貸したら、二人きりでレッスンをすることになった



著者



榮三一



レーベル



HJ文庫



ISBN



978-4-7986-2553-9


表紙の画像は「版元ドットコム」様より