どうも夏鎖芽羽です(≧∇≦)この感想はブログ「本達は荒野に眠る」のものです。無断転載は禁止しています
さて、今回紹介するのは杉井光さんの「楽園ノイズ3」です!
⚠︎ネタバレありです
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前巻の記事↓

ストーリー A

内容は、解散の危機を乗り越えたパラダイスノイズオーケストラのメンバー。しかしそこに新たな問題が。柿崎さんの会社の社長から芸能人夫妻の娘でモデルに俳優とマルチな活躍を見せる志賀崎伽耶が紹介される。なんと社長は彼女を新メンバー候補として真琴に紹介したのだ。しかもベースの腕は真琴以上。悩む真琴にメンバーたちの反応は…そしてクリスマスイブ。なんとメンバー全員とデートをする約束」を取り付けてしまった真琴は果たしてどうなってしまうのか…とこんな感じです!

〜新メンバー加入〜
シリーズ第3弾!コミカライズも決まり久しぶりに杉井光さんの音楽作品が3巻以上読めるというだけでめっちゃ嬉しいですね!今回も真琴たちらしい音楽とそしてまさか8年も前の作品を伏線にして物語を作ってくる杉井光さんにやられました…面白かったです!
前回なんとかバンド解散の危機を脱出したPMOのメンバー。しかし今度は柿崎さんの会社の社長が新メンバーといって芸能人夫婦を親に持つ才能の塊のような少女・滋賀崎伽耶を連れてきます。しかも伽耶にはPMOに加入することを前提に話を進めていて…いや…こういう人25年も生きているとみたことあるんですけどマジで迷惑ですよね…でも伽耶の気持ちも無駄にできなければ伽耶のベースの腕も無駄にできない。そんなわけで真琴はPMOを一時脱退して、伽耶にベースを任せてソロ活動をすることに。こういう優柔不断な選択は真琴らしいですよね(苦笑)そしてここからがすごい。杉井光さんが8年前に集英社から単行本として発表した「神曲プロデューサー」に出てくる蒔田シュンと窪井拓斗の話を回収してきます。読んだ時マジで驚きましたね…えっだってあれ僕が高校一年生とかで発表された作品ですよ?それを今になって…そしてそれがまた言葉にならないくらい素晴らしい。この女性だらけのバンドの話にしては珍しく男がメインのお話で、窪井拓斗と語り合ってセッションしてそして8年越しに作中の音楽を本当の意味で完成させちゃうんでうもん。本当にずるい。反則です。そしてクリスマスイブはPMOのメンバー全員に加えて伽耶とそれぞれデートをすることに…マジで真琴は何をかんがえているんですかね…そしてそれを成功させちゃいますし…最後のクリスマスライブ、そしてお正月のエピローグも含めて本当に最高でした!面白かったです!

キャラ A
真琴はなんかもう本当にすごい。優柔不断で伽耶をバンドメンバーとして受け入れるかどうかうじうじ悩むくせにクリスマスイブは躊躇なく4人の女の子ときっちりスケジュール管理をした上でデートをする。もう本当にさ…やっぱりベーシストはダメですよ。伽耶は後輩系の女の子!というこれまでにいなかったキャラで盛り上げてくれましたね!MUSA男時代からのファンというのはなかなかにコアですね…PMOのメンバーたちももちろん魅力的だったんですけど、やっぱり窪井拓斗。もう本当に最高でした。

最後に
個人的にとんでもないサプライズもありでここ数年読んだ杉井光さんの作品の中で最高の1冊でした!4巻も早く読みたいです!2巻、3巻とちょっとバタバタ感は否めなかったのでしっかり腰を落ち着けて音楽してほしいですね…4巻待ってます!


それではこの辺で(≧(エ)≦。)

書籍情報

タイトル



楽園ノイズ3



著者



杉井光



レーベル



電撃文庫



ISBN



978-4-04-913682-1


表紙の画像は「版元ドットコム」様より