どうも夏鎖芽羽です(≧∇≦)この感想はブログ「本達は荒野に眠る」のものです。無断転載は禁止しています
さて、今回紹介するのは昏式龍也さんの「ここでは猫の言葉で話せ」です!

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ストーリー A
内容は、ロシアからやってきた小柄な転校生の少女・アーニャことアンナ・グラツカヤ。彼女には二つの秘密があった。一つがロシアの犯罪組織に所属し活躍した殺戮マシーンであること、もう一つは組織の裏切り防止のために投与されたウイルスのせいで猫をもふもふしなければ死んでしまうということ。猫好きな同級生の小花、謎多き大人の女性の明良、協力者の旭姫に囲まれて平和で奇妙なミッションが始まる!とこんな感じです!

〜少女には猫といなければならない秘密がある〜
昏式龍也さんの新作!前作「双血の墓碑銘」は1巻は読みました…すみません…2、3巻は積んでます…前作が血生臭い感じだったのでタイトルとあらすじを見た時は「えっ⁉︎」と思いましたが、表紙が公開され、そして読んでみて納得。日常系ガルコメの裏にある不穏さが最高にスパイシーな作品でした!面白かったです!
まず序盤。ロシアから小柄な女の子アーニャが転校してくるところから物語は始まります。そんなアーニャと仲良くなる小花ですが彼女には秘密が…ほのぼのとした始まりから徐々に語られていくアーニャの過去はめちゃくちゃ面白かったですね!殺し屋としてロシアのとある組織に所属し何人もの人間を始末してきた過去、そして組織から逃げ日本にやってきた経緯…アーニャの壮絶な人生とユキとのお話も含めて魅力的でしたね…しかしそんな彼女の日本での日常は平穏で賑やかなもの。殺人ウイルスから身を守ために定期的に猫をもふもふしなければいけないこと以外は普通の女子高生の日常で、猫好きの小花や、謎多き美女の明良、日本でのアーニャの協力者であり義妹という設定の女子小学生旭姫。かわいくて賑やかな女の子たちに囲まれて血生臭い世界とは別の温かな世界でアーニャは生きていきます!苦手だった猫にも少しずつ慣れていくアーニャの姿は微笑ましかったですね!終盤はちょっとしたピンチもありつつもアーニャの力で乗り切って猫や小花たちがいる日常に戻っていく感じがグッド!最後まで楽しく読ませていただきました!面白かったです!

キャラ A
アーニャはめちゃくちゃ可愛かったですね!元ロシアの殺し屋でかつては感情を半ば失っていた少女。しかし日本で小花たちと触れ合ううちに…猫に接する態度も見ていて微笑ましかったです!猫好きな同級生の小花、謎多き大人の女性・明良、アーニャの日本での協力者でお料理上手な旭姫とアーニャ以外のキャラも魅力的でした!

最後に
めっちゃ面白い日常系+ちょっと非日常な猫猫ガールズラブコメでした!これはぜひ2巻も読みたいですね!続刊楽しみにしてます!

どんな人にオススメか?
猫が好きな方、百合が好きな方は!途中結構血生臭いお話もありますが、アーニャの日本での平和な日常との対比がめっちゃいい!小花をはじめとした女性キャラも全員魅力的です!気になった方は!

それではこの辺で(≧(エ)≦。)

書籍情報

タイトル

ここでは猫の言葉で話せ



著者

昏式龍也



レーベル

ガガガ文庫

ISBN

978-4-09-453040-7
表紙の画像は「版元ドットコム」様より