どうも夏鎖芽羽です(≧∇≦)この感想はブログ「本達は荒野に眠る」のものです。無断転載は禁止しています
さて、今回紹介するのは山藤豪太さんの「コロウの空戦日記」です!

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ストーリー AA
内容は、第3次コル戦争という隣国ルシュウ国との間で始まった戦争。最初はコクト国が連戦連勝を重ねるも超大国を味方につけたルシュウ国の猛反撃にあい勝利が絶望的な状況に。毎日爆撃機がコクト国を破壊する状況の中、ある事情から死ぬためにコロウという少女が入隊する。しかし彼女が配属されたのは死なさずの男カノーが率いる国内最高の精鋭部隊だった。死ぬことができなくなったコロウはカノーの部隊で大空の君と呼ばれるほどのエースパイロットに成長するが、戦争を終わらせるためにルシュウ国が本格的に動きだし…とこんな感じです!

〜死にたがりのパイロット〜
第13回GA文庫大賞銀賞受賞作!この作品がデビュー作となる作家さんですね。まず言わせてください…

めっちゃ面白い!


これはとんでもない作品に出会ってしまいましたね…過酷な戦争の運命に翻弄される死にたがりの少女を日記形式で描いた超大作。あまりにも面白くて中盤以降は震えが止まらなかったです…これが銀賞とかマジですか…?GA文庫…?とにかう半端なく面白かったです!
まず序盤。コロウの初任務の様子が描かれます。この作品はコロウが描いている日記を読者が読む、という形式げ描かれるので最初こそちょっと慣れない感じがあります。しかし抜群の文章力ですぐに慣れます!そして始まるコロウたちの戦争。敗北必須の戦争で毎日襲ってくる敵国の爆撃機。カノーが率いる部隊は国内でも選りすぐりのエースパイロットたちが揃っているうえコロウの天才的な操作技術で敵を見事に撃退していきますが全てがカノーたちの部隊のようにはいかずジリジリと敗北に向けたカウントダウンが始まります。コロウの見る世界と、実際の戦況が徐々にリンクして敗北が身近に感じられるようになっていく過程がめちゃくちゃ良かったですね…そして物語の中盤あたりからコロウが死にたがっている理由が明かされていきます。これがまためちゃくちゃいい…戦争に振り回される天才少女の生い立ちからなにからその全てがいい。本当に最高でした。そして終盤ではこの終わらない戦争にケリをつけるために敵がある作戦を実行しようとして…これを阻止するコロウたちの戦いが本当に熱くて無我夢中で読きってしまいました。ラストもめちゃくちゃいい…本当に最高の作品でした!

キャラ AA
コロウが最高に魅力的でした!ある理由ゆえに死にたがっている天才少女がカノーを始めとした同じ部隊の仲間たちと交流を重ねてその技術を持って大空の君と呼ばれるほどに成長していく…本当に最高でした!カノーをはじめとしたカノー隊のメンバーも全員魅力的でめちゃくちゃ物語を盛り上げていました!

最後に
めっちゃ面白い空戦ファンタジーでした!正直いって2022年の新作ラノベでこれを超える作品はなかなか出て来ないでしょう!綺麗に終わっているので2巻はどうかな?という感じですが山藤さんの新作はぜひ読みたいですね!

どんな人にオススメか?
空戦ファンタジーが好きな方は!コロウの日記形式げ書かれることもあって地の文も多く最初は読みづらいかもしれませんが抜群の文章力ですぐに物語に引き込まれます!本当にこのレベルの作品に出会える機会はなかなかないので気になった方はぜひ…!

それではこの辺で(≧(エ)≦。)

書籍情報

タイトル

コロウの空戦日記



著者

山藤豪太



レーベル

GA文庫

ISBN

978-4-8156-1150-7
表紙の画像は「版元ドットコム」様より