どうも夏鎖芽羽です(≧∇≦)この感想はブログ「本達は荒野に眠る」のものです。無断転載は禁止しています

さて、今回紹介するのは作者さんの

人外教室の人間嫌い教師 ヒトマ先生、私たちに人間を教えてくれますか……?

です!
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ストーリー A
内容は、人間関係のトラブルがきっかけで教師をやめニート状態の人間零。そんな彼は高額な給料に惹かれて山奥にある学校に転職する。しかしそこは普通の学校ではなく人外が人間になるための学校だった⁉︎人魚族の水月鏡花、人狼の尾々守一咲、ウサギの右左美彗、鳥の羽根田トバリといった生徒たちを担当することに。人間になりたい彼女たちとの学校での日常が始まる…とこんな感じです!

〜人間を目指す人外少女たちの教師に⁉︎〜

にじさんじのVtuber来栖夏芽さんの作品。正直言ってこの情報だけで怖いもの見たさで買ってみたのですが…予想を遥かに超える優しいヒューマンドラマが展開される作品でした。面白かったです!
物語は連作短編形式で進んでいきます。人間零が転職して人外を人間にするための学校に転職。そこで教師となり4人の人外の少女たちと一年を過ごしていく様子が描かれます。プロローグとエピローグを除くと全部で8話あるのですがどのお話も人間味というか、キャラに体温があって物語の中で生き生きとしていましたね。というか後から知ったんですけどこれ三題噺の形式で書いているんですね…三題の縛りがあるのにどのお話もしっかりこの作品らしいハートフルなお話になっているのはちょっと驚きました…
印象に残っているお話はいくつかあるのですが、個人的にはうさぎの右左美ちゃんがメインの「人間嫌いと天使のほうき星」水月ちゃんがメインの「人間嫌いと泡沫の花冠」が印象的でした。前者は右左美ちゃんのルーツにも関わるお話でこの作品らしい零と生徒たち、そして生徒たちが人間になりたい理由に真っ向からぶつかって描かれるお話でしたね。後者は得意や不得意を気にせずに振る舞う水月ちゃんにちょっと励まされるようなお話でした。
どのお話も秀逸で心に残る温かさがあるお話でした。面白かったです!
キャラ A
零はTHE30代のネット文化に使った男という感じでちょっと親近感ありましたねw 生徒思いないい教師でした。水月、尾々守、右左美、羽根田の4人はそれぞれ人間になりたい理由や秘めたる思いがあってそれぞれ物語の中で輝いていました!

最後に
ちょっと不思議な学校を舞台にしたハートフルなヒューマンドラマを楽しませていただきました!続刊があるならぜひ読んでみたいですね。まだまだ零や人外少女たちのお話は見ていたいです!2巻待ってます!

どんな人にオススメか?
ハートフルなヒューマンドラマを読みたい方は!連作短編形式で読みやすくて、どのお話でもキャラが生き生きとしていて読んでいて楽しいです!気になった方は!

それではこの辺で(≧(エ)≦。)

書籍情報

タイトル

人外教室の人間嫌い教師 ヒトマ先生、私たちに人間を教えてくれますか……?



著者

来栖夏芽



レーベル

メディアファクトリー

ISBN

978-4-04-681095-3
表紙の画像は「版元ドットコム」様より