どうも夏鎖芽羽です(≧∇≦)この感想はブログ「本達は荒野に眠る」のものです。無断転載は禁止しています

さて、今回紹介するのは六つ花えいこさんの

恋になるまで、あと1センチ

です!
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高校一年生の楢崎颯太は階段から落ちてきた高校二年生の先輩・花茨篠先輩を偶然助ける。颯太にとっては大した出来事ではなかったが、これをきっかけに篠先輩に懐かれるように。距離感の近い篠先輩に戸惑いながらも颯太は天使のようにかわいくその実ちょっと大雑把な篠先輩に惹かれていく…

第9回ネット小説大賞受賞作。六つ花えいこさんの作品は本作が個人的には初挑戦です。とてつもなく甘く純粋な恋愛もので甘くてどうにかなってしまいそうでした。すごく面白かったです。

階段から落ちてきた篠先輩を颯太が助けるシーンから物語は始まります。天使のように軽くてかわいい篠先輩とバレー部でガタイもいい颯太のこの運命的な出会いは短いながらも印象的でした。

そして始まる2人の恋物語。篠先輩を助けたことをきっかけに徐々に距離を近づけていく2人。最初は距離がやけに近い篠に戸惑う颯太ですが、天使のようにかわいく茨姫と呼ばれる彼女が颯太にだけ見せる笑顔に虜になっていきます。

篠先輩は本当に可愛かったですね。ちっちゃくて折れてしまいそうな体で球技大会のバレーを不器用ながら一生懸命頑張ったり、颯太のためにお弁当を作ってきたと思えば中身がほぼからあげだったり、時にはやきもちをやいたり…見ているだけで愛おしさが止まりません。

颯太もまた魅力的でバレー部らしくガタイのいい体で小さな篠先輩を守ろうとする姿は番犬そのもの。普段はどこかそっけないのに、篠先輩のことになると放っておけなくて一生懸命なのもとても素敵です。

そんな2人の恋愛模様は見ているだけで砂糖が止まりません。個人的に大好きなのが137pのデートシーン。あれは反則です。世の中の全ての甘いものをかき集めても叶わないくらいの甘さがありました。

終盤にはちょっとしたハプニング?もありましたが、最後まで甘くて甘くて仕方のない極上の恋愛ものを楽しませていただきました。恋愛ものを読みたい方がいたらぜひ。本当にオススメです。

それではこの辺で(≧(エ)≦。)

書籍情報

タイトル

恋になるまで、あと1センチ



著者

六つ花えいこ



レーベル

宝島社文庫

ISBN

978-4-299-02762-7
表紙の画像は「版元ドットコム」様より