どうも夏鎖芽羽です(≧∇≦)この感想はブログ「本達は荒野に眠る」のものです。無断転載は禁止しています

さて、今回紹介するのは蒼井裕人さんの

エンド・オブ・アルカディア

です!
⚠︎ネタバレありです
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ストーリー B
内容は、クローン技術が発達し死が遠くなった世界。生命再生システムの<アルカディア>を使い瞬時に蘇生できるようになった戦場ではエルメリア合衆国とローレリア連邦の10代の少年少女たちが日々終わらない戦いを続けていた。エルメリア合衆国軍の少尉・一ノ瀬秋人は成績不振のペナルティとして超難易度の任務に挑むことに。しかしローレリア連邦軍のフィリアと地盤崩落で廃都市の地下深くに落ちてしまう。2人は協力して脱出しようとするが、その最中に衝撃の事実を知ってしまい…とこんな感じです!

〜何度も生き返る戦場で〜

第28回電撃小説大賞金賞受賞作。個人的には面白いと思いませんでした。以下面白いとは言わないので読みたくない方はブラウザバックで。
気になったのは2点

①バトルシーンが薄い
②結局この物語で何がしたいのかわからない。

まずは①について…バトルシーンがめちゃ薄いです。多分この作品はSFアクションとかそういった分類の作品だと思うんですけど…なんか銃弾が飛び交っているのはわかるんですけど、それ以上の情報がないというか…戦場を俯瞰するシーンがあるわけでもなく、個人の戦闘にフォーカスするわけでもないので本当に薄味です。さらに言えば途中で突然ライトセーバー的なものを使い始めて…なんか正直迫力もなければ情報量も少ないので何やってるのかわからないです。
続いて②。これが1番の問題で…結局この作品何がしたいのかわかりませんでした。大人の実験のために戦争させられている子供vs実験している大人たちをやりたいのか、それとも秋人とフィリアの戦場の恋をやりたかったのか…正直どっちもやろうとしてどっちも超薄味になっている感が否めませんでした…前者をやろうとしているなら圧倒的にその構図にするまでの過程が足りないですし、後者ならとってつけたような恋愛要素がかなり寒いです。で終盤大して盛り上がらないバトルにとってつけたようなラスト。カタルシスがない。個人的にはこの作品に面白さは見出せませんでした。

キャラ C
キャラは秋人もフィリアも魅力を感じませんでした。2人ともお互いをなんで好きになったんだ…?そして大人サイドのキャラも微妙かと思えば、サブキャラはいらないのではないかという存在感のなさ。微妙でした。

最後に
個人的には面白いとは思いませんでした。続刊は出ても買いません。

どんな人にオススメか?
個人的にオススメはしません。気になる方は試し読みの上自己責任で。

それではこの辺で(≧(エ)≦。)

書籍情報

タイトル

エンド・オブ・アルカディア



著者

蒼井裕人



レーベル

電撃文庫

ISBN

978-4-04-914220-4
表紙の画像は「版元ドットコム」様より