どうも夏鎖です(≧∇≦)この感想はブログ「本達は荒野に眠る」のものです。無断転載は禁止しています
さて、今回紹介するのは虎虎さんの

推しの認知欲しいの?←あげない

です!
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ストーリー A
内容は、覆面音楽ユニット「たぶん、きっと、月の下」のボーカルderellaにガチ恋している星地春永。そんなderellaの正体は隣に住む幼馴染の有真手毬だった⁉︎そんなことを知らない春永はいつも手毬にderellaの良さを語ってばかり。そして春永のことが好きな手毬は自分ではなくderellaのことが大好きな春永に複雑な感情を抱えていて…果たして手毬の想いは春永に届くのか…とこんな感じです!

〜幼馴染が好きなのは幼馴染だけど…〜

虎虎さんの新作!「中二病でも恋がしたい!」の作者さんですね。実は高校生の頃に中二病は読んでいたのですが微妙に合わなかった記憶があり今回買うか迷ったのですが買って大正解でしたね!両片想いですれ違いまくる幼馴染のコメディよりのラブコメでした!面白かったです!
まず序盤。ちょっとかなり面倒臭い春永と手毬の関係が描かれます。春永は覆面音楽ユニット「たぶん、きっと、月の下」のボーカルderellaが大好きで、derellaは手毬で、手毬は春永が好き。derellaが手毬だと知らずに手毬にderellaのことを好きだと伝えるたびに複雑になっていく手毬の乙女心…マジで面倒臭いですね…でも春永の視点では常にハイテンションに、手毬の視点では恋する乙女の視点で物語が楽しく描かれていくので読んでいて本当に飽きないです!物語は「たぶん、きっと、月の下」の初ライブがderellaの、手毬の誕生日に行われることになり、なんとかしてderellaに想いを伝えたい春永がファンレターを書こうとするあたりから動き始めます。春永がderellaにどんな言葉を伝えようとするか悩むのを見るたびに揺れる手毬の恋心。derellaは自分だけど自分じゃない。derellaに嫉妬してしまう自分に、derellaのことでいっぱいいっぱいになって自分の誕生日を忘れられてしまわないかという不安…春永の好きの対象は自分なのに自分じゃないという関係が…でもやっぱり春永はderellaのガチ恋勢で幼馴染の手毬を誰よりも大事にしていて…だからこそあの結末が本当に心にきますね…最後まで楽して読ませていただきました!面白かったです!

キャラ A
春永はderellaのガチ恋勢。春永の姿を見たら大抵のガチ恋勢は黙りますねw でもderellaに盲目になるのではなくて手毬にすごく優しく接してくれる。いい主人公でした。手毬はかわいい恋する乙女!春永のことが好きだけど気持ちは伝えられずにいて、そしたら自分ではなくderellaに恋されてしまうという…これはある意味精神的NTRですね…手毬の恋する乙女の頑張りは応援したくなります!そのほかのキャラも魅力的でした!

最後に
複雑な両片想いラブコメとして楽しく読ませていただきました!これはぜひ続きが読みたいですね!これから春永と手毬の関係がどんなふうに変化していくのか楽しみです!続刊待ってます!

どんな人にオススメか?
サクサク読めるコメディ寄りのラブコメが読みたい方は!春永のガチ恋っぷりは見ていて楽しく、手毬の恋する乙女っぷりは見ていて思わず応援したくなります!気になった方は!

それではこの辺で(≧(エ)≦。)

書籍情報

タイトル

推しの認知欲しいの?←あげない



著者

虎虎



レーベル

電撃文庫


ISBN

978-4-04-914343-0

表紙の画像は「版元ドットコム」様より