どうも夏鎖です(≧∇≦)この感想はブログ「本達は荒野に眠る」のものです。無断転載は禁止しています

さて、今回紹介するのは周藤蓮さんの

明日の罪人と無人島の教室

です!
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ストーリー A
内容は、未来を当てる確率が劇的に上昇し未来測定が義務化された世界。将来100%の確率で犯罪を犯すと予想された12人の少年少女たちは無人島<鉄窓島>い隔離され構成プログラムを受けさせられることに。他の人とは少し違う湯治夕日は殺人の罪を犯すとされ鉄窓島に送り込まれるが果たして彼は自分の潔白を照明することができるのか…とこんな感じです!

〜罪人たちの無人島で〜

周藤蓮さんの新作!「賭博師は祈らない」「吸血鬼に天国はない」「髭と猫耳」とデビュー作から追ってきた作家さんなので新作すごく楽しみにしてました!今作はデビュー作から一貫して続いてきていたファンタジー要素はなくSFというか少し不思議というか近未来的な要素(まぁある意味ファンタジーなんですけど)がある青春ものでした!面白かったです!
まず序盤。夕日が鉄窓島に送り込まれるところから物語は始まります。未来をほぼ完全に予測できるようになった世界。絶対に外れない天気予報。そして人が犯罪を起こす確率。100%の確率で殺人を犯すと予想されるという設定からどんな物語が始まるのかとワクワクしますね!島についていきなり始まったバトル?もグッド!こういうバトルに心理戦と頭脳戦のハイブリッドで戦う夕日はめっちゃ魅力的です!そして始まる島での生活。1年以内に自分の潔白を証明できなければアウト。そんな状況の中で夕日と同じく将来100%の確率でなんらかの犯罪を犯すと認定された少年少女たちが交流していきます。1巻にして12人も登場人物が出てきてどうなるかと心配でしたが、各キャラにしっかりとスポットがあたり夕日とのやりとりを通して各キャラのことを知ることができるのであまり多いという印象は受けませんでしたね。中盤以降は島での生活がメインとなっていきます。一癖も二癖もあるキャラたちが協力したり時には事件や問題を犯したりしながら交流していく姿は見ていて楽しかったです!そして終盤の事件からの夕日の異常性が徐々に表面化していくのは面白かったですね…派手さはないですが一癖も二癖もある魅力的なキャラたちの島での生活が楽しい作品でした!

キャラ A
夕日はナチュラルサイコパスって感じで見ていて楽しい主人公でしたね。彼の思考にある背景を物語を通して徐々に知ることでより彼の魅力を知ることができましたね。語木カナはこの作品のメインヒロイン的のポジションの女の子。夕日と同じくイカれた側面がありますが、どちらかというとハッピートリガー的なイカれ具合でしたね…快楽の権化みたいな感じで見ていて楽しかったです。その他のキャラも魅力的でした!

最後に
一癖も二癖もある少年少女たちが孤島で生活を送るというSF?×青春ものでした!これはぜひ続きが読みたいですね!これから彼らがこの島でどんな結末を迎えるのか…2巻も楽しみにしてます!

どんな人にオススメか?
一風変わった青春ものが読みたい方は!キャラが多くわちゃわちゃした印象を受けるかもですが、一癖も二癖もある彼らは全員魅力的で見ていて楽しいです!気になった方は!

それではこの辺で(≧(エ)≦。)

書籍情報

タイトル

明日の罪人と無人島の教室



著者

周藤蓮


レーベル

電撃文庫


ISBN

978-4-04-914134-4

表紙の画像は「版元ドットコム」様より