どうも夏鎖です(≧∇≦)この感想はブログ「本達は荒野に眠る」のものです。無断転載は禁止しています

さて、今回紹介するのは八目迷さんの

ミモザの告白2

です!
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前巻の記事↓


ストーリー A
内容は、汐が女子用の制服を着たことで始まる衝撃的で慌ただしい一学期が終わり夏休みに突入。汐のキスという印象的な出来事からはなるべく目を逸らしながら咲馬は汐と過ごしていた。そんなある日、咲馬と汐と夏希の3人で水族館に行くことに。3人一緒となればあの出来事を避けることはできず…そして迫る文化祭。文化祭実行委員になった咲馬と夏希は日々忙しい日々を送る中、汐はクラスの出し物のロミオとジュリエットでジュリエット役をやることになり…とこんな感じです!

〜たった一言で〜

シリーズ第二弾!一巻を読んだのがほぼ一年前とだいぶ久しぶりに2巻を読みました…遅くなりましたね…2巻はうまくいかない人間関係の焦燥感とやすれ違いが印象的なお話でした。面白かったです!
まず序盤。家にいづらい汐が咲馬の家で夏休みを過ごすシーンが描かれます。きっと咲馬と汐の距離は本当はこれが最適解なんでしょうけど、2人の間に横たわるものが大きすぎて気軽にと行かないのが難しいところですね…この距離感で夏休みが終わらずに時々汐のことにはっとして、一緒に勉強して、映画を見て、本を読んで…そんな日々が続けば2人にとってどれだけよかったんでしょうかね…夏休みということもあり3人で水族館に行くことに。女性らしい格好をする汐にドキッとしたり夏希と距離を近づけたい咲馬の行動であったり、それを見つめる汐の姿であったり…いやでも向き合わなくちゃいけないあの出来事に現実が重くのしかかります。うん。苦しいや。そして夏休みも終わりお話は文化祭へ。クラスの出し物ではロミジュリをやることになりロミオ役を咲馬、ジュリエット役を汐がやることに。もちろんジュリエットを汐がやることで反発するのは西園さん。彼女もなかなか息苦しい生き方をしているなと思う一方、どこか根っこのところでは咲馬も変わらないのかなと思ったり…一方の夏希は咲馬と共に文化祭実行委員をやり、さらには文化祭実行委員長になります。委員長としてうまくいかないことが多くて空回りする夏希。それに釣られるようにして空回っていく咲馬に、あえて本音とは違う行動をする汐…なんでこんなに面倒なことになっているんだ。なんでこんなに苦しいんだということがもどかしくて、でもどうしようもなく青春で…どこか固定観念に囚われる咲馬の行動の一つの答えがあのロミジュリのラストなのかもしれませんね…今回も最後まで楽しく読ませていただきました!面白かったです!

キャラ A
咲馬はなんでこんなに苦しんでいるんだと思っちゃうほど空回っていますね…でも結果的に色んな人とぶつかり合ってすれ違う中であのロミジュリのラストだったのかなと思います。汐は強かですね…1巻の脆いイメージはすっかり消えちゃいました。でも汐も汐で色々抱えているものがあるのが行動から伝わってきてまた辛い。夏希は今回やることなすこと全部不正解で空回っていたのであのラストはめちゃくちゃよかったです。

最後に
苦しくてすれ違いぶつかり合う姿が印象的でしたがやっぱり好きだなと思うお話でした。今回で咲馬が少し変わったのかな?と思うので3巻が楽しみです!


それではこの辺で(≧(エ)≦。)

書籍情報

タイトル

ミモザの告白2

著者

八目迷



レーベル

ガガガ文庫


ISBN

978-4-09-453047-6

表紙の画像は「版元ドットコム」様より