どうも夏鎖です(≧∇≦)この感想はブログ「本達は荒野に眠る」のものです。無断転載は禁止しています

さて、今回紹介するのは雨宮いろりさんの

あやかし専門縁切り屋 鏡の守り手とすずめの式神

です!
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ストーリー A
内容は、訳あって大叔母の家に引っ越してきた野見山ひより。人と接することが苦手でマイペースな彼女は新生活に不安を抱いていた。そんな彼女はふとしたきっかけで式神の青年・青磁の封印を解いてしまう。ひよりは彼が営む式神と人の縁を切る縁切り屋を手伝うことになる。青磁と一緒に縁切り屋として式神やあやかしと接するひよりだが、彼女を狙う怪しい影が…とこんな感じです!

〜式神の縁切り屋と出会ったら〜

第19回角川ビーンズ文庫小説大賞優秀賞&読者賞受賞作!発売日近くに買っていたのに読むのがすっかり一年近く後になってしまいました…積みすぎですね…のんびりマイペースなひよりと凛とした青磁のやりとり、式神やあやかしとのやりとりが温かいあやかしものでした!面白かったです!
まず序盤。ひよりが引っ越してきて青磁と出会うところから物語は始まります。マイペースでのんびりしているけど人と接することがちょっと苦手なひより。そんな彼女がふとしたきっかけで目覚めさせたのは式神の青磁。かつてひよりの曽祖父の式神として働いていた彼は式神と人間の縁を断ち切るという不思議な力を使い縁切り屋を営むことになります。放っておけない感じのひよりとサクサクと物事を進めたがる青磁とのやりとりは見ていて楽しかったですね。そして始まる縁切り屋としてのお仕事!青磁が持つ人と式神の縁を切ることができる能力を使って様々な依頼を解決していきます。縁を断ち切るというと冷たい印象を受けますが、縁切り屋に訪れる人たちの人柄の良さや人間味あふれるひよりのおかげで心温まる人間模様が描かれていましたね!物語終盤ではひよりたちを狙う存在が現れて…ひよりの皆んなを守りたいという思いが伝わってくるいい展開でしたね。最後まで楽しく読ませていただきました!面白かったです!

キャラ A
ひよりは普段はマイペースで人付き合いがちょっと苦手な女の子なんですけど、ピンチの時になると普段の様子からはいっぺんして頼り甲斐がありましたね。青磁はクールな式神。でも必要な時にしっかり頼りになるかっこいい青年でした!その他のキャラも魅力的でした!

最後に
人と式神/あやかしとの縁が温かなあやかしものでした!読後感も素晴らしい作品でした!

どんな人にオススメか?
現代を舞台にしたあやかしものが読みたい方は!ひよりと青磁のやりとりは見ていて微笑ましいものがあり縁切り屋にやってくる人々と描かれる人間ドラマもグッド!心温まる作品です!気になった方は!

それではこの辺で(≧(エ)≦。)

書籍情報

タイトル

あやかし専門縁切り屋 鏡の守り手とすずめの式神



著者

雨宮いろり



レーベル

角川ビーンズ文庫


ISBN

978-4-04-111866-5

表紙の画像は「版元ドットコム」様より