雑談。夏も終わりなので夏ラノベの話をしましょう。
あっ、夏ラノベは物語の季節が夏の作品くらいのニュアンスです。

僕が一番好きな夏ラノベはもちろん「夏へのトンネル、さよならの出口」です。ここ数年読んだ1巻完結ラノベの中ではまず間違いなく一番で、ラノベ初めて読む人に勧めたい作品です。アニメ映画にもなりこの夏放映されていましたね。

この作品は本当に特別でウラシマトンネルという物語のギミックがつなぐカオルとあんずのひと夏には長すぎる時間を過ごす物語が本当に面白いです。10年後も絶対に推せます。

あとおっさん向けだとやっぱり「イリヤの空、UFOの夏」は外せないですよね。僕はこの作品を高校2年生の頃、今から10年前(10年前⁉)に読みました。正直1、2巻はあまり面白さがわからなかったんですけど3巻から印象が変わって4巻でがっつりハマりました。ラノベのオールタイムベスト10作れと言われたら必ず入れちゃいます

イリヤは今再読するときっと魔法が解けてしまいそうな感じがするので、いつか人生の節目が来たら再読したいなと思ってます。人生の節目なんてくるのか…?

あとここ数年だと印象的だったのが「君を失いたくない僕と、僕の幸せを願う君」ヒロインを助けるために何度もタイムリープをする主人公という構図は王道なんですけど神田夏生さんの文章はこういう切なくて残酷な運命をどうにかしようすると主人公をガンガン読ませてくれて好きです。


あと夏休みのお話といえば「パンツあたためますか?」。数年前の角川スニーカー文庫の新人賞受賞作でタイトルから受ける印象とは異なり滝本竜彦さんへのインスパイアを感じる痛い青春ものです。どうしようもない青春の閉塞感とどこか満たされない物語がめちゃ好きでした。今でも主人公の久瀬直樹という名前をソラで言えます。


夏とちょっと不思議な物語だと「さよなら、サイキック」なんかもパッっと思い浮かんできます。大したことのない異能力を持つ主人公ととんでもないパワーを持った女の子の夏と青春!みたいな物語が好きでしたね。なんで2巻で終わってしまったのか…あの頃のスニーカー文庫はやたら打ち切られていた印象です。それは今もですかね…


あとふわふわと思い出せる範囲だと講談社ラノベ文庫の青春ものも印象的な夏物語が多いですよね。「それでも、好きだと言えない」「自殺するには向かない季節」とか



ダークな青春ものや鮮烈な印象を残す夏ラノベは講談社ラノベ文庫が多いなと勝手に思ってます。これからもこういう作品は定期的に出して欲しいですね。

ちょっとラノベからは遠い?かもしれませんが最近読んだ物語の季節が夏の作品は「この恋が壊れるまで夏が終わらない」ですね。やっぱり杉井光さんの青春ものは外せないですよね。ミステリ要素もありで夢中で読みましたね。


ということで夏ラノベのお話でした。本格的に寒くなる前に物語の季節が夏の作品読んでいきましょー