どうも夏鎖です(≧∇≦)この感想はブログ「本達は荒野に眠る」のものです。無断転載は禁止しています

さて、今回紹介するのは水鏡月さんの

僕らは『読み』を間違える

です!
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ストーリー A
内容は、志望校に落ちて滑り止めの芸文館高校に通うことになった竹久優真。彼は中学時代の失恋を引きずっており、元文芸部の漫画部の部室で怠惰な毎日を怠惰に過ごしていた。そんな彼の元に太陽のように明るい少女・宗像瀬奈が日常の謎を持ってくるところで、優真の止まっていた時間が動き出す…とこんな感じです!

〜青春と恋と文学〜

第27回スニーカー大賞銀賞受賞作!文学と恋と青春群像劇でぶん殴ってくる素敵な作品でした!面白かったです!
まずなんといってもプロローグがめちゃくちゃよかったですね…ひねくれた文学かぶれの少年の皮肉っぽくい文章。こういうはじめ方する作品大好きです!文章もよかったですね…一人称で地の文が厚めで時には数ページにわたるセリフがある。決してサクサク読めるわけじゃないんですけど、引き込まれる魅力のある文章です。こういう引力がある文章めちゃくちゃ好きです!
物語はというと高校受験に失敗し過去の失恋を引きずる少年・竹久優真を中心としたミステリ要素もある青春群像劇になります。序盤は文学作品の解答というかお互いの解釈をぶつけあったりといったような少々偏屈さを感じる日常が描かれます。こういうのめちゃくちゃ好きですし学生時代1回はやるんですよね…わかりみが深い…そして中盤以降は主人公の過去の失恋を振り返りながら錯綜する恋模様を辿るストーリーが展開されていきます。この辺りはミステリ要素も多くなかなか紹介が難しいのですが、序盤で感じる偏屈さもありつつ爽やかすぎないほどのに爽やかな青春を楽しませてくれます!ラストもいい!最後まで楽しく読ませていただきました!面白かったです!

キャラ A
優真はいい感じに過去の恋を引きずっている偏屈エセ文学野郎感がめちゃくちゃ好きでしたね!その他のキャラもそれぞれ魅力的だったのですが、個人的に1番印象に残ったのが一つ上の先輩の葵栞。こういう女の子がなんだかんだ1番好きなんですよ…

最後に
めっちゃ面白い青春ものでした!あとがきを読む限り2巻も執筆中とのことでこれは期待度高井ですね!まだまだ優真たちの物語は読んでいたいです!続刊待ってます!

どんな人にオススメか?
エセ文学少年のひねくれた青春ものが読みたい方は!好きな人には突き刺さる作品です!中盤以降に本格化する恋と青春群像劇もいい!気になった方は!

それではこの辺で(≧(エ)≦。)

書籍情報

タイトル

僕らは『読み』を間違える



著者

水鏡月聖



レーベル

角川スニーカー文庫


ISBN

978-4-04-112988-3

表紙の画像は「版元ドットコム」様より