どうも夏鎖です(≧∇≦)この感想はブログ「本達は荒野に眠る」のものです。無断転載は禁止しています

さて、今回感想を書いていくのは彩月レイさんの

「勇者症候群」

です!
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☆感想☆

ストーリー A
内容は、勇者と呼ばれる人殺しの化け物が出現するようになった世界。十代にしか視認できない勇者に対抗するべく、少年少女たちが日々戦っていた。勇者の研究を行うカグヤは突然異動となり勇者殲滅の精鋭部隊であるカローンに配属されることに。そこでは勇者の弱点を見抜く少年アズマを筆頭に一騎当千の活躍を見せていた。戦力にならないと思われていたカグヤだが、対話不可能とされていた勇者と話すことができることが発覚する。カグヤは勇者と会話することでカローンの戦闘効率をあげていくが、それには大きな代償が…とこんな感じです!

〜勇者を殺せ〜

第29回電撃小説大賞金賞受賞作!勇者を出現するようになった現代日本を舞台に少年少女たちの容赦のない戦いが繰り広げられるバトルアクションでした!面白かったです!
まず序盤。アズマたちが勇者を討伐するシーンが描かれます。勇者の設定が非常に面白かったですね。女神によって卵を植え付けられたものが化け物となり夢の中では自分の理想で楽しく暮らしているのに現実では人を殺す…女神によって誰しもが勇者となり人を殺すかもしれない。そんな恐怖感がすごくよかったです。そして視点はカグヤへ。勇者に対抗する技術を研究しているカグヤは突然異動を言い渡されて最前線で勇者討伐を行うカローンという精鋭部隊に配属されることになります。しかもカローンのトップであるアズマとの仲はファーストコンタクトから最悪で…プリプリと怒るカグヤとアズマのやりとりは見ていて楽しかったですね!とそんな平穏も束の間、勇者との戦いが始まります。勇者を元人間として見てしまうカグヤとあくまでも勇者は人殺しの化け物として扱うアズマは衝突します。しかしカグヤが勇者と対話できることがわかると、彼女の対話を戦術に組み込んで戦い最小限の被害で勇者を殲滅できることに。カグヤとカローンメンバーの衝突や理解、カグヤを認めていく過程はすごくよかったですね!しかし勇者との戦闘は残酷で容赦なく…かなり死が近い戦闘シーンが連続してましたね…そしてカグヤは勇者との対話の代償に体が…無理をしていることに気づきながらもアズマは…このあたりもなかなかシリアスです。中盤から終盤にかけての容赦のない展開。そして明かされていく真実。激しいバトル。そして終章と最後まで楽しく読ませていただきました!面白かったです!

キャラ A
カグヤは頼り甲斐のある女の子でしたね。自分に何の力もないことはわかっていながらも勇者と堂々と対話したり体調が良くないのに戦闘に参加したりして…でも優しくてすごく魅力的でした。アズマは最初は感じ悪くてなんやこいつ!って感じの少年だったんですけどカグヤのことを認めていく中で彼が背負うものや彼の過去を知ってどんどん好きになりましたね。その他のキャラも魅力的した!

最後に
現代日本を舞台にしたシリアスなバトルアクションとして楽しく読ませていただきました!これはぜひ続きが読みたいですね!カグヤたちの戦いはまだまだ見ていたいです!続刊待ってます!

どんな人にオススメか?
シリアスなバトルアクションが読みたい方は!結構容赦がないのである程度好みはわかれるかもですがお話の展開もすごくいいですしキャラも魅力的!そしてなにより勇者の設定がいいです!気になった方は!

それではこの辺で(≧(エ)≦。)

書籍情報

タイトル

勇者症候群



著者

彩月レイ


レーベル

電撃文庫


ISBN

978-4-04-914872-5

表紙の画像は「版元ドットコム」様より