どうも夏鎖です(≧∇≦)この感想はブログ「本達は荒野に眠る」のものです。無断転載は禁止しています

さて、今回感想を書いていくのは羽田宇左さんの

「週に一度クラスメイトを買う話 ~ふたりの時間、言い訳の五千円~」

です!
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☆感想☆

ストーリー A
内容は、クラスで目立たない女子である宮城は書店で財布を忘れて困っている女の子を見つける。彼女はクラスでも目立つ女子である仙台だった。彼女が買う予定だった本を代わりに購入してあげたことをきっかけに2人の奇妙な関係が始まる。それは宮城が週に一度5000円で仙台に命令する権利を買うというものだった。宮城が仙台にする命令は宿題を代わりにやらせたり少しえっちな漫画を朗読させたり、そして足を舐めさせたりすることで…学校では話もしない2人の秘密の関係が始まる…とこんな感じです!

〜友達でも恋人でもない関係〜

第7回カクヨムWeb小説コンテストラブコメ部門特別賞受賞作!羽田さんはこの作品がデビュー作ですかね?宮城と仙台の友達でも恋愛でもない関係性、実はお金もそれほど重要ではない野良猫同士の喧嘩1歩手前なじゃれあいが楽しい百合ものでした!面白かったです!
まず序盤。宮城が仙台を週に一度5000円で買うようになったきっかけが描かれます!書店で財布を忘れて支払いに困っていた仙台に宮城が5000円をあげたことをきっかけに週に一度宮城が仙台を買うようになる…学校では接点のない2人が放課後に秘密の関係がある…この接点だけでアルティメット百合厨としては優勝できますね!宮城の気まぐれでツンとして気まぐれな感じ、仙台の派手だけとそれは外面だけで実は清楚な感じという組み合わせもグッドでしたね!めちゃくちゃ好きな関係性です!そしてお話は放課後に宮城が仙台を呼び出して5000円を渡す代わりに命令を聞いてもらうという放課後の1シーンが描かれていきます。宮城の命令は「宿題をやって」「漫画を朗読して」と言ったものから「足を舐めろ」というものまで…お金をあげているから宮城は命令する、お金をもらっているから仙台は命令を聞くという建前はありますがそれは建前に過ぎなくてもっと別の次元でお互いがお互いのことを思っているのがわかるのがニヤニヤしちゃいますね!意外と暴力的な感じも良かったですね!殴り合いをするってわけではないですが宮城は割と気軽に仙台のことを蹴ったりしますし、仙台は足を舐めろという命令の際に宮城の足を噛んでみたり…傷がつかない目立たない程度に傷つけあう感じが野良猫同士の喧嘩一歩手前のやりあいを見ているようで非常に良きです。終盤では学年が上がったことをきっかけに関係性を変えようとしている宮城に対して仙台が…という展開が非常に良かったですしラストは僕の中の百合厨が爆発四散しました…ヤバすぎる…最後まで楽しく読ませていただきました!面白かったです!

キャラ A
宮城はクラスで目立たない感じでお金持ちの女の子。普段はツンツンしているのに肝心な時に棘が抜ける感じが非常に良きですね…仙台はクラスで目立つタイプの女の子で見た目に反して清楚な女の子。宮城に優しく接しようとすれば彼女から拒まれ戸惑うこともありますが、それでも宮城から離れようとしないのが仙台らしさでしたね。

最後に
宮城と仙台の関係性が最高な百合ものでした!これはぜひ続きが読みたいですね!宮城と仙台の卒業までは絶対に続きが読みたいです…!続刊待ってます!

どんな人にオススメか?
百合が好きな方は!百合と言っても甘々な感じではなく気まぐれでちょい暴力的な感じがすごくいいです。学校では話もしないような立場の違う女の子同士の放課後の関係性は本当に大好きです。気になった方は!

それではこの辺で(≧(エ)≦。)

書籍情報

タイトル

週に一度クラスメイトを買う話 ~ふたりの時間、言い訳の五千円~



著者

羽田宇左



レーベル

富士見ファンタジア文庫
ISBN

978-4-04-074878-8

表紙の画像は「版元ドットコム」様より