どうも夏鎖です(≧∇≦)この感想はブログ「本達は荒野に眠る」のものです。無断転載は禁止しています

さて、今回感想を書いていくのは裕夢さんの

「千歳くんはラムネ瓶のなか7」

です!
⚠︎ガチファン向けの感想ではないのでガチファンの方は読まんでください
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前巻の記事↓



☆感想☆

ストーリー A
内容は、夏休みが終わり2学期が始まる。夕湖との関係に一旦区切りをつけた千歳はこれまでとは少し違うこれまで通りの青春を楽しもうとしていた。そんな中、校外祭、体育祭、文化祭が連なる藤志高祭に向けた準備が始まる。青組の応援団に立候補した千歳たちはグループパフォーマンスを考えることに。3年生の明日風、そして1年生の紅葉と共に応援団の活動をしていくことになるが…とこんな感じです!

〜停滞と決断の9月〜

シリーズ第7弾!だいぶ読むのが遅くなりましたね…まぁこの厚さなので勘弁してください…
最初に…今回もめちゃくちゃ面白かったですし、青春ラブコメとして1巻から引き続き非の打ち所がない作品でした。ただ物語とは別のところでテンション持っていかれているので以下はテンション低めです。
まずページ数。分厚すぎ。いや別に必然性のある分厚さっていうこともわかるんですよ。でも600pもやって藤志高祭すら始まらないってどういうことなんですか…?7巻の物語の構成はこれ以上ないくらい完成されていてどれか一つのエピソードも欠落させられないのはわかります。わかるんですけどやっぱりめちゃくちゃ分厚い。文章とかページの使い方とか各キャラの視点とか…やりたいこと全部わかった上でもうちょいページ数なんとかしてくれっていうのが正直な感想です…
次に物語としての余白が全然ないです。前述の通り7巻の物語の構成としてこれ以上ないくらい完成されています。それはわかるんですけど、それについていけるのって細部まで全部全部描いて欲しいガチファンだけなんじゃないですか?僕はチラムネが好きですけど、それは年間200冊とか読むラノベの1シリーズとして好きなだけなんですよ。そういうライトな好きで読んだ時にチラムネ7巻で見せたいこと全部見せられるとお腹いっぱいすぎるんですよ。きっと聖地巡礼するようなガチファンにはいいんでしょうけど。多少想像で補う余白を作ってほしいです。僕が見つけられなかっただけであるかもしれないですけど…
最後にあとがきが長すぎるし重すぎる。ただでさえ600pも読んだあとなんですよ?ライトに頼みます…制作上、ページ数の都合があるのはわかりますけど金のブラジャーくらいのノリで書いてください(今このネタ通じるのか?)。
それでようやく物語の方ですが…最初に書いた通りめちゃくちゃ面白いです。チーム千歳に明日姉を加えながらも、停滞感を変化させるスパイスとしての紅葉。登場人物それぞれにもしっかり役目を与えた上で構成もあまりにも完成されすぎている。青春ラブコメの一つ頂点といってもいいかもしれません。でもライト層が読むには物理的にもエンタメ的にも重すぎます。もう僕がチラムネシリーズが想定している読者じゃないってだけかもですけど。

キャラ A
紅葉はめちゃくちゃよかったですね!チーム千歳の女の子ができることを全部持っている女の子でワイルドカード的存在。そんなのが後輩キャラでかわいいとか最強すぎます。個人的に好きだったのは陽。こういう女の子の敗北は何度見てもいいですね。

最後に
面白いのは間違いないですが、物理的にも物語的にも重すぎます。8巻もこんな感じだと今後このシリーズを追い続けるかどうかはちょっと考えちゃいますね…3巻の頃くらいまでが1番面白かったかもですね…


それではこの辺で(≧(エ)≦。)

書籍情報

タイトル

千歳くんはラムネ瓶のなか7



著者

裕夢



レーベル

ガガガ文庫


ISBN

978-4-09-453085-8

表紙の画像は「版元ドットコム」様より