どうも夏鎖です(≧∇≦)この感想はブログ「本達は荒野に眠る」のものです。無断転載は禁止しています

さて、今回感想を書いていくのは比嘉智康さんの

「命短し恋せよ男女」

です!
⚠︎ネタバレあり&酷評です
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☆感想☆

ストーリー C
内容は、難病を患い余命1年を宣告された中学生の石田好位置。そんな彼は入院先の病院で同じ難病を患う穂坂ほのかに出会う。死ぬ前に恋がしたい。ひとりぼっちだと思われて死にたくないというほのかの願いを叶えるために一緒にカップルYouTuberを始めることに!2人はYouTuberとしての活動を通じて少しずつ距離を縮めていくが…とこんな感じです。

〜余命宣告されても恋がしたい〜

比嘉智康さんの新作!比嘉さんの新作ということで発売前からすごく楽しみにしてました…が、ごめんなさい。これは無理です。僕としては到底許されないちゃぶ台返しがあり嘘でも面白いとはいえない作品でした。以後面白いとは言わないので見たくない方はブラウザバックで。

250pまではよかったんですよ。難病と診断され余命わずかな主人公とヒロインが病院で出会って、カップルYouTuberとして活動する。軽快なやり取りもコメディテイストな雰囲気も面白かったです。だからこそ終盤が本当に許せません。

もうとにかく言いたいのはこれだけ。難病の治療薬を中学生が論文読んだだけで見つけるなや。なんすかこの酷い展開。ふざけてるんですか?主人公もヒロインもあんなに苦しんだ難病の治療薬が、たかが中学生の主人公が医療論文を読んだだけで見つかる?全員助かってハッピー?しかも終盤の250pにもなって?しかも治験もなんもなしにいきなり勝手に飲んで助かる?馬鹿にしてるんですか?あれだけ主人公やヒロインが苦しい思いしたのはなんだたったんですか?どうして難病なんてものを、余命宣告なんてものを勝手に背負わせておいて、こんな超ご都合主義で解決してしまうんですか?

難病になってしまったから、余命宣告を受けたから、じゃあ残りの人生こうしよう。それを250pまで丁寧に頑張って積み上げてきたんじゃないんですか?ハッピーエンドのためなのか、もしくは続刊を出すためなのか…そういったもののためにこんな風にハッピーエンド風に解決させてしまうんですか?意味がわかりません。

架空の病気だろうがなんだろうがこういう難病をものを取り扱うときに1番やってはいけないことと感じることがまんま作中でやられていて激萎えでした。ラブコメだろうがなんだろうが現代日本が舞台の難病ものにウルトラCは出したらだめですよ。実在だろうがフィクションだろうが、シリアスだろうがコメディだろうが難病を取り扱うのならそれを簡単に解決してしまうマジックアイテムは底許容できないです。

こんな展開にしたのはただ続刊を出したいだけにしか思えませんし、あんなちゃぶ台返しされたらこれまでの物語が全部薄っぺらく見えます。カップルYouTuberの解像度の低さとか札幌雪まつりの描写の薄さとか…全部がペラく見えます。

比嘉さんの新作でこんな不愉快な気分にさせられるとは思ってもいなかったです。

キャラ C
なんもないです。250pで全部なかったことにされたので。

最後に
久しぶりに酷いと感じてしまう作品を読みました。続刊は絶対に読みません。比嘉智康さんの作品は面白いと思っているので別の作品でリベンジしたいです。

どんな人にオススメか?
オススメしません。というかできません。

それではこの辺で(≧(エ)≦。)
酷評申し訳ないです…

書籍情報

タイトル

命短し恋せよ男女



著者

比嘉智康



レーベル

電撃文庫


ISBN

978-4-04-914936-4

表紙の画像は「版元ドットコム」様より