どうも夏鎖です(≧∇≦)この感想はブログ「本達は荒野に眠る」のものです。無断転載は禁止しています

さて、今回感想を書いていくのは人間六度さんの

「過去を喰らう (I am here) beyond you.」

です!
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☆感想☆

ストーリー A
内容は、高校三年生の雨流優花のクラスに世界初のAI漫画家であるリュッカ・ボーグが転校してくる。リュッカは中学2年生の優花の人格を元にして作られており、彼女が漫画家として大ヒット作を生み出したことで優花は漫画を諦めてしまった過去があった。リュッカに近づきづらい優花は彼女と距離を取る。しかしリュッカは優花に再び漫画を描くように言ってきて…とこんな感じです!

〜花譜の同名楽曲のノベライズ〜

バーチャルシンガー花譜さんのオリジナル楽曲のノベライズ作品!観測者(花譜ちゃんのファンネーム)の皆さんならご存知の通り、同名楽曲のノベライズとなっています。


最近はご無沙汰してますが、僕も花譜さんのことはデビュー当初から好きで儚い感じの歌声が最高なんですよね。最近はすっかり大人びてしまい15歳だったデビュー当時が懐かしいです(古参アピ)

さて、今作は楽曲のノベライズですが、ノベライズとは言っても作者の人間六度さんが曲を解釈してストーリーを作り上げているため花譜さんや楽曲への解像度の違いによって受け取り方は違うかもしれません。個人的には過去を喰らうや花譜さんのエッセンスを取り入れたノベライズとして楽しく読ませていただきました!面白かったです!

物語はリュッカ・ボーグという世界的な人気を誇るAI漫画家が優花のクラスに転校してくるところから始まります。リュッカは優花の中学2年生の頃の人格を元に作られており、漫画家を志していた優花の人格を学習したことで漫画家に。一方の優花はその出来事をきっかけに漫画家を諦めることになります。物語はそんな優花にリュッカが再び漫画を描かせようとすることを中心に進んでいきます。

物語の所々にみられるSF(少し不思議)で近未来な描写がすごくよかったですね。こういうさりげないSF感は人間六度さんならではだと思います!ラプラスの扱いもグッド!イメージぴったりでした!

優花とリュッカの関係もよかったですね!作中では決して会話が多いわけではないのですが、お互いがお互いのことをよくわかっているが故の言葉や行動が魅力的でした!自分の分身とはまた違う、過去の自分を元に作られたAIとの対峙がまさに過去を喰らうという楽曲のイメージにぴったりだと思います!

180pと短いノベライズでしたが、楽曲や花譜のエッセンスを取り入れた魅力的なノベライズでした!次もあるかもとのことでしたので続報を楽しみに待ちたいです!

それではこの辺で(≧(エ)≦。)

書籍情報

タイトル

過去を喰らう (I am here) beyond you.


著者

人間六度



レーベル

一迅社


ISBN

978-4-7580-2518-8