どうも夏鎖です(≧∇≦)この感想はブログ「本達は荒野に眠る」のものです。無断転載は禁止しています

さて、今回感想を書いていくのは三日市零さんの

「復讐は合法的に」

です!
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☆感想☆

合法復讐屋として活動するエリスは法律のグレーな部分をつき、日々依頼人の復讐に手を貸していた。6年間付き合った彼氏に裏切られたOLの復讐、とある携帯ショップに勤める男の罪に対する復讐、小児性愛者の強姦事件に対する復讐…そんな復讐をこなす中、エリスはSNS上で活躍する正義の復讐者が関わる事件を追うことに。果たしてエリスは事件を解決することができるのか…

このミス大賞2023年の隠し球。三日市零さんのデビュー作。Twitterでみかけた在宅ワーク中に小説書いていたらデビューした、というお話が面白くて手に取りました。ご友人の方のツイートをみかけた2年前に「その小説書いた人がデビューするなら読みたいな…」と思っていたのでまさか2年越しに読めるとは…連作短編形式で進むミステリとして楽しく読ませていただきました!面白かったです!

まずなんといっても文章ですね。ここまで読みやすい文章はなかなかないと思います。ミステリはやはり現場の状況を説明したり、必要な情報を開示したりでどうしても読みづらい箇所が生まれてしまうものなのですが、最後までそういったページがなくてとても読みやすかったですね。つっかかるところが一才なくテンポ良く読めました。

そしてキャラクター。合法復讐屋のエリスは時に美人女性として、時にオネェとして、法律スレスレで正義を貫き復讐する。その気高く美しい姿と強烈なキャラクターが魅力的でした。小学生ながらにエリスの助手として大活躍なメープルちゃんも印象的でしたね。こんなに気が利いて万能な小学生が現実にいたらと思うと…

物語は連作短編形式で進みます。どのお話も少なからずミステリ要素がありますが、その強弱は異なると感じました。Case1はどちらかというとエリスという登場人物の仕事のやり方を見せるようなお話で、本格的なミステリはCase2以降になります。事件に関するピースを集めて着実に犯人を追い詰めて、法律ギリギリで刺すエリスのやり方は見ていて楽しかったですね。

個人的に好きだったのはCase2。とある携帯ショップ店員のお話なのですが、エリスの追い詰め方がいい塩梅に恐ろしく、追い詰められる側の変化も楽しかったですね。

連作短編形式でどのお話にも復讐というキーワードが入り、決して明るい物語ではないです。しかし圧倒的な文章の読みやすさと強烈なキャラクターでグイグイと読者を引っ張ってくれる。そんな唯一無二の魅力がある作品でした。気になった方はぜひ。

ちなみに僕が当時すげえと思ったツイートはこちら




それではこの辺で(≧(エ)≦。)

書籍情報

タイトル

復讐は合法的に



著者

三日市零



レーベル

宝島社文庫


ISBN

978-4-299-04481-5