どうも夏鎖です(≧∇≦)この感想はブログ「本達は荒野に眠る」のものです。無断転載は禁止しています

さて、今回感想を書いていくのは作者名さんの

「ウは宇宙ヤバイのウ!」

です!
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☆感想☆

ストーリー A
内容は、普通の女子高生・久遠空々梨は下校中巨大隕石が地球に衝突して地球ごと滅んでしまう。しかし空々梨が目を覚ますとそこは隕石衝突3日前の世界。なんと空々梨は星間諜報組織<偵察局>のエージェントだったが、世界線混淆機(ワールドシャッフラー)によって記憶を失い日本の女子高生になってしまったらしい。再び迫り来る隕石と遅いくる異星人から地球を守る?ために同じく世界線混淆機によって空々梨の従姉妹になった非数値无香(ひすうちぬるか)と共に戦うことになるが…とこんな感じです!

〜隕石衝突3日前に戻ったら〜

宮澤伊織さんの作品!個人的には初挑戦の作家さんですね!ご存知の方はご存知の通りかつて一迅社文庫から発売された同名タイトルの新装版です。旧版からの変更点として主人公が女の子になった百合になったりしてるそうです。それは新装版といっていいのか?換骨奪胎では…?とちょっと思ったりしますが…作品としてはコミカルなSF×百合として楽しく読ませていただきました!面白かったです!
まず個人的に良かったところとしては挿絵があるところですね。ハヤカワJAは基本的には挿絵なしですが、この作品は挿絵があっていわゆる文庫ラノベレーベルと近い感覚で楽しめます!今井哲也さんのイラストはかわいくて無限に見ていられますね!加えて多分文字数や行数も他のハヤカワJAとは違うはず…こういう旧版がある作品ならではのこだわり好きです!
さて物語ですがまずは序盤。地球に巨大隕石が降ってきた滅亡します。いきなりの超展開ですが、空々梨と无香の軽快なやりとりとSF的なエッセンスが面白くてグッと引き込まれますね!世界線混淆機と呼ばれる世界線を分岐させる?機会を使って隕石衝突3日前に戻った2人はそこから隕石衝突を回避したり空々梨の命を狙う異星人を倒すために戦ったり、時折百合を挟みながらわちゃわちゃすることになります。一見するとめちゃくちゃな展開にもSF的なオマージュが含まれていたり、空々梨と无のやりとりがとにかく楽しくてガンガン読ませてくれますね!途中「?」となる場面もあるのですが勢いでドンドンページをめくらせてくれて、結果的にその勢いに乗って正解!みたいな感じでドライブ感がすごいです!終盤の展開も良かったですしこういう読んでいて楽しいSFは久しぶりだったので良い読書体験でした!最後まで楽しく読ませていただきました!面白かったです!

キャラ A
空々梨は元?優秀なエージェントだった普通の女子高生!いろんなことに巻き込まれながらも立ち向かう彼女の姿は見ていて楽しい!无香は空々梨の良いサポート役として見ていて楽しかったですね!元AI?ということで普段はクールなんですけど、時折見せる人間らしいところが魅力的でした!そのほかのキャラも魅力的でした!

最後に
わいわいガヤガヤして楽しいSFコメディ×百合でした!これはぜひ2巻が読みたいですね!このノリで長くシリーずが続いてくれることを祈ります!続刊待ってます!

どんな人にオススメか?
ライトなSFを読みたい方は!ライトと言っても各所に見られるSFネタやオマージュはSF好きな方も楽しめるはずです!途中わからないところ(というかついていけないところ)が出てきても勢いでドンドン読ませてくれるのもいい!オススメです!

それではこの辺で(≧(エ)≦。)

書籍情報

タイトル

ウは宇宙ヤバイのウ!



著者

宮澤伊織



レーベル

ハヤカワ文庫JA


ISBN

978-4-15-031558-0

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