どうも夏鎖です(≧∇≦)この感想はブログ「本達は荒野に眠る」のものです。無断転載は禁止しています

さて、今回感想を書いていくのは子子子子子子子さんの

「死神と聖女 ~最強の魔術師は生贄の聖女の騎士となる~」

です!
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☆感想☆

ストーリー A
内容は、魔術により世界征服を企む帝国と天使術により世界征服を企む教国。両国は世界に10人しかいない聖女をめぐり戦いを繰り広げていた。帝国最強の魔術師である<死神>ことメアリは死者を蘇生できるという教国の聖女を暗殺するために全寮制の女子学園に潜入することに。そこで出会ったのは孤独な少女・ステラ。友達を作りたくないという彼女の心を開くためにメアリは奮闘するが…とこんな感じです!

〜天使が微笑む〜

子子子子子子子さんの新作!HJ文庫から発表されていた「魔術破りのリベンジ・マギア」がめちゃくちゃ好きだったので新作楽しみにしてました!(なのに読むの遅くなってすみません…社畜には分厚くて汗)。今作は巨大感情学園百合ファンタジーとして楽しく読ませていただきました!面白かったです!
まず序盤。メアリが学園に聖女を暗殺するために派遣されるまでが描かれます。世界観や魔術の設定であったりに厚さを感じます。このあたりはさすが子子子子さんですね。メアリが学園に到着してから暗殺対象であるステラに出会うまではかなりスロースタートですが、ステラとの出会いも印象的でしたね!そして始まる学園生活!メアリは暗殺対象であるステラに近づくため、友達になるために奮闘します!聖女という使命を背負い友達を作ろうとしないステラの心の扉をこじ開けようとするメアリ。帝国最強の魔術師ゆえに戦闘しか知らないメアリは本当に不器用でとにかくアタック!な感じでステラと仲良くしようとするんですけどこれがとにかく愛おしい!メアリの不器用だけど真っ直ぐな感情に徐々にステラの心の壁が渦れていく過程はめちゃくちゃいいですし激しく百合を感じます。そうして長い奮闘の末にメアリとステラは友達に!しかし新たな問題が。それはメアリがステラと仲良くしすぎてしまったがゆえに本来の任務である暗殺をこなせなくなってしまったことで…軍人としての自分はステラを殺せという。しかし普通の女の子であるメアリはステラを殺せないという。有情が愛情が溢れてしまいナイフを振り下ろせない。そんなメアリたちにピンチが。ステラを狙う謎の人物による襲撃が始まります。ここからは怒涛のバトル!濃密な魔術の設定に裏付けされたバトルは見ていてとにかく楽しい!メアリの過去やステラの思いが重なる瞬間と戦いは熱い!ラストもこれ以上ないくらいの締め方で最後まで楽しく読ませていただきました!面白かったです!

キャラ A
メアリは最初は感情のない冷酷系なキャラかと思いましたが、ページが進むごとにステラと仲良くなるたびに女の子らしい表情を見せてくれるようになって可愛かったですね!バトルでもめちゃくちゃ頼りになりました!ステラは孤高の聖女様。自身の持つ聖女としての使命ゆえに友達を作らなかった彼女がメアリを友達として受け入れる過程がめちゃくちゃ良かったですね…その他のキャラも魅力的でした!

最後に
巨大感情百合学園ファンタジーとして楽しく読ませていただきました!まだまだ物語としては序盤だと思うので2巻もぜひ読みたいですね!(次はページ数の方はぜひ300p以下で…)続刊待ってます!

どんな人にオススメか?
百合学園ファンタジーと聞いてピンと来た方は!ページ数は1巻としてはなかなかですが、読みやすいのでおもったより分厚くは感じないはずです!友達を作らないと決めていたステラがメアリによって心を開いてかけがえのない関係になっていくのがグッド!気になった方は!

それではこの辺で(≧(エ)≦。)

書籍情報

タイトル

死神と聖女 ~最強の魔術師は生贄の聖女の騎士となる~



著者

子子子子子子子



レーベル

ガガガ文庫


ISBN

978-4-09-453156-5

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