どうも夏鎖芽羽です(≧∇≦)

さて、今回は2023年下半期面白かった新作ラノベ10選ということで2023年の7月から12月に読んだ新作ラノベの中から特に面白かった作品を紹介していきます!下半期はだいたい65冊の新作を読みましたね(シリーズ続刊を含めると75冊くらい?)。色んなジャンルで面白い作品が多かったですがやっぱりラブコメが強かったですかね?それではいってみましょう!

2023年上半期面白かった新作ラノベ10選↓



さてまずは2023年下半期一番面白かった新作ラノベの紹介です!
僕が読んだ新作ラノベで一番面白いと思ったのは…川田戯曲さんの「ラノベも俺も好きなギャル」です!
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2023年下半期の新作ラノベでベストを選ぶならこの作品しかないな。それを7月に思わせてくれた作品です。

「ラノベも俺も好きなギャル」川田戯曲 富士見ファンタジア文庫

ラノベが大好きな陰キャ男子高校生の夜田涼助はTwitterで仲の良いラノベ読みとオフ会をすることに。そこに現れたのはなんと同じクラスのギャル・妻川澪奈だった⁉︎なんと彼女もラノベが好きだという。その日からグイグイ澪奈に絡まれるようになった涼助。お互いにラノベが好きで話もはずむが、三次元の女子が苦手な彼はなかなか澪奈との距離が縮まらない。2人の恋でも友情でもない関係の行方は…
優勝。絶対勝利しかないんですよ。川田戯曲さんの作品は。陰キャとオタクに理解のあるギャルのラブコメ。鉄板ともいえる要素を川田戯曲さんが書いて、主人公も女の子も面倒くさくて、展開されるラブコメはひたすらもどかしくて…そして何よりラノベ読みというオタクの中でも貴重な属性の解像度がめちゃくちゃ高い。こういうラブコメめちゃくちゃ読みたかったですし、大好きです。優勝です。

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以下9作品です!

「さようなら、私たちに優しくなかった、すべての人々」中西鼎 ガガガ文庫

山に囲まれた田舎町阿加田町。そこで暮らす中川栞は不眠症と学校でのイジメに悩みながら生活していた。そんなある日、冥という不思議な少女と同居することに。彼女は三年前に姉の明里をイジメの末に自殺に追い込んだ人々に復讐するために阿加田町に帰ってきたという。栞と冥はオカカシサマという神様の力を借りて超常の力で明里を死に追いやった人々を殺すことになるが…
怪作といっていいのではないでしょうか。物語は終始グロテスクで気味も後味も悪い復讐譚で進行しますが、最後でどうしようもなくラブロマンスになる。こんな作品読んだことないですし今後読める機会もないでしょう。グロが大丈夫で暗い青春ものが好きならぜひ読んで欲しいです。手放しでオススメです。

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「ふつおたはいりません! ~崖っぷち声優、ラジオで人生リスタート!~ 1」結城十維 電撃の新文芸

過去の主役を務めたアニメ以降目立った仕事がなく崖っぷちなアラサー声優の吉岡奏絵。そんな彼女にある日突然ラジオの仕事が。お相手はなんと今をときめく売れっ子声優の佐久間稀莉だった。しかし稀莉は奏絵にツンツンした態度を取るばかりか、ラジオでも気の利いたトークができずにいた。このままではまずいと思った奏絵はとある作戦を実行することに。アラサー声優と女子高生声優の声優物語が始まる!
2023年最強声優百合物語!やっぱり百合と言えば女性声優ですし、女性声優といえば百合なんですよ。百合しか勝たん。崖っぷちの声優が実は人気絶頂の女子高生声優の憧れで、ラジオを通じて距離を近づけていく。こういうさ、声優ものであったり、歳の差百合でしか接種できない尊さがあるわけじゃないですか。勝ち確定なんですよ。2巻も出るので決まっているのでとにかく読んで欲しいです。

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「誰が勇者を殺したか」駄犬 角川スニーカー文庫

魔王が倒されてから4年後。世界には平穏が訪れていた。しかし魔王を倒した勇者は魔王を倒した直後に帰らぬ人となった。魔王を倒した勇者の偉業を讃えるべく文献を編纂する事業が立ち上げられる。かつて勇者の仲間だった剣聖のレオン、聖女のマリア、賢者のソロンから勇者の過去や冒険譚を知ることになる。しかし誰も勇者が何故死んだのかは話そうとしなかった。果たして勇者を殺したのは誰か、そして何故勇者は死んだのか…
2023年下半期の新作ラノベで最も人気を得たと言っても過言ではないファンタジー。いつもの逆張り精神で読まない選択をしなくてよかったと心の底から思える作品です。王道の勇者が魔王を倒すファンタジーにして、構成でめちゃくちゃ魅せる作品。誰が勇者を殺したのか、なぜ勇者が死んだのか…明かされていく過程、泥臭いという言葉では表現しきれない途方もない努力。勇者という言葉が持つ重みを実感できる作品です。続刊あるよ!と発表されていますが1巻だけでもめちゃくちゃ面白いのでぜひ!

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「帝国第11前線基地魔導図書館、ただいま開館中」佐伯庸介 ガガガ文庫

連合軍と魔王軍による戦争が長く続く世界。人類は銃火器と一騎当千の力を持つ勇者、そして魔導具といった神秘の力に頼りなんとか魔王軍に対抗していた。そんなある日、前線基地に配属された司書のカレアは軍基地図書館の魔導司書として働くことに。本を雑に扱う兵士たちに一括し図書館の秩序を取り戻していくカリアだが、彼女にはもう一つ指名があった。それは数100年も前に失われた魔導書の復活作業で…本を愛する司書による戦場の物語が始まる!
佐伯庸介さんの本のお話がやっぱり好きなんです。戦場という死と隣り合わせの場所で娯楽として、そして明日があるかわからない兵士たちの支えとして図書館を運営するカリア。強く気高く賢くて麗しい眼鏡女子な彼女のキャラクターは大好きですし、そんな彼女を取り巻く過酷な状況やそれを覆していく過程が非常に良きです。ちょっと分厚くて僕みたいに忙しい社会人だと後回しにしがちな作品なんですけど、絶対に読んでほしいです。後悔させないので。

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「三傑のサッカーは世界を揺らす! 」カロリーゼロ ファミ通文庫

ある日突然頭の中に別人の声が聞こえるようになった佐田明。彼は別人にヤマヒコと名付け普段は聴覚を共有しながら生活していた。そんなある日、学校で行われた球技大会でヤマヒコの支持通りパスを出すとなんとクラスを決勝まで導いてしまう。そんな明の才能に目をつけたサッカー日本代表の滋賀槍也はなんとか明にサッカーを初めて欲しいと思い彼を誘うが…
スポ根ラノベというのは漫画以上に貴重でさらにサッカーというのはめちゃくちゃ貴重なんです。でも貴重だから推したい!というわけではなくて、サッカー知らない僕みたいな読者でもめちゃくちゃ面白いラノベだから推したいんです。別人の声が聞こえる明が日本代表の槍也に才能を見抜かれてサッカーの世界へと一歩を踏み出す物語。まだまだ物語は序盤ですしここで終わっていい作品ではないので気になった方はぜひ!青春もの好きならハマるはず!

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「天才女優の幼馴染と、キスシーンを演じることになった」雨宮むぎ HJ文庫

幼い頃に一緒にビックな俳優になって再会しようと約束した海斗と玲奈。玲奈は人気女優としての階段を駆け上っていく一方、海斗は端役しかもらえずに苦戦する日々を送っていた。そんな2人は高校生になって再会することに!そしてタイミングよく新作ドラマで主演として共演することに!かつての約束を果たすために、最高のドラマにするために2人は練習を重ねていく。そして会わない間に失われた2人の距離も徐々に近付いていき…
雨宮むぎさんのラブコメはいい。めちゃくちゃいい。だから読んで欲しい。売れない俳優と大人気女優。立場の異なる二人の幼馴染が再会して、演技を通して昔のように、そしてそれ以上に距離を近づけていく。甘くて爽やかでこういうラブコメが読みたかった!のど真ん中をいく作品です。

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「見た目は地雷系の世話焼き女子高生を甘やかしたら?」藍月要 角川スニーカー文庫

高校生ながらバイト漬けの日々を送る地藤景。そんな彼はバイト先のカフェで自分のことをじっと見つめる地雷系ファッションの女の子・雷原甘音に気づく。景をストーカーしていたという甘音はある秘密を打ち明ける。それはお世話をしすぎてしまうということだった。人に甘やかされたいという甘音の願いを叶えるために、景はゲームセンターで遊んだりお祭りデートをしたりする。そんな日々の中で甘音は自分の中に芽生える気持ちを自覚するが…
「天才女優の幼馴染と、キスシーンを演じることになった」が爽やかなラブコメならこちらは対照的に重め(主に精神面で)のラブコメ。終盤で描かれる怒涛の展開も一つの魅力ですが、やっぱり甘音みたいなお世話大好きなモンスター系女子がわちゃわちゃするのが楽しすぎます。地雷系要素もヤバい女の子要素も愛おしくなるラブコメ。ぜひ読んでみてください!

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「いつもは真面目な委員長だけどキミの彼女になれるかな?」コイル 電撃文庫

なんとなく家にいづらい辻尾陽都は祖母から紹介してもらった繁華街でお弁当などを配達するバイトをしていた。そんなある日、バイト途中に怪しい男に絡まれている女の子を助けることに。助けたのはクラスでも真面目な委員長の吉野紗良だった。ウィッグをつけ学校での印象からは考えられないような派手な服装をした紗良に驚く陽都だが、それが彼女の裏の姿だという。学校では真面目、でも実はかわいい格好をしてどこか子供っぽい紗良。自分だけが知る裏の顔に優越感を覚えながら接する陽都。2人はお互いに惹かれあっていくが…
これもめちゃくちゃ良かった。自分だけが知るヒロインの裏の顔というのは鉄板ですが、ヒロインがこれだけ魅力的なのはこの作品だけ!陽都にしか見せない紗良の真面目じゃない姿、子どもっぽい姿。学校ではしっかりしているけど二人きりの時は甘えてくれる。そのギャップがたまらなく愛おしいんですよ。1月に2巻も出るから今すぐ買ってもろて。

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「化物嬢ソフィのサロン ~ごきげんよう。皮一枚なら治せますわ~」紺染幸 マッグガーデンノベルス

裕福な商社を営むオルゾン家の娘・ソフィ。彼女は生まれつき皮膚の奇病にかかっており、その容姿から化物嬢と呼ばれていた。学園でいじめられた彼女は屋敷で過ごしていたが、あることをきっかけに自殺未遂をしてしまう。その時ソフィが思い出したのは自分がかつて日本で死んだアラカンの女性だったことだった。ソフィはアラカンの女性だったオカン力を武器に、皮一枚しか治せない治癒魔法を使ってサロンで皮膚の悩みを持つ人々を癒すことになるが…
心温まるファンタジーは必要なんですよ。社畜には。奇病にかかったソフィが皮一枚しか治せない魔法を使って様々な患者たちの皮膚の悩みを解決していく。ソフィを頼ってくる患者たちはみんな個性豊かで印象的。個人的にワニの姿になってしまったお姫様がめちゃくちゃ好きでしたね。優しい物語にしっかり浸かって明日頑張ろうと思える作品です。

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以上になります!

ということで、2023年下半期に発売された作品の中からのオススメでした!気になる作品があればぜひ手にとってみてください!

それではこの辺で(≧(エ)≦。)