どうも夏鎖です(≧∇≦)この感想はブログ「本達は荒野に眠る」のものです。無断転載は禁止しています

さて、今回感想を書いていくのは金子跳祥さんの

亜人の末姫皇女はいかにして王座を簒奪したか 星辰聖戦列伝

です!
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☆感想☆

ストーリー AA
内容は、神別れの山脈によって二分され東には人間が生活するワウリ界、西には亜人が生活するネクル界が広がる世界。そこでは人間を拒む黒い塔の崩壊により聖戦が繰り広げられることになる。聖戦の最初期を生き抜き黒い塔を破壊した竜騎士バラド、最強の暗殺者の猫亜人ニャメ、義勇軍を率いた戦豚のボルゴー、聖鍵軍筆頭騎士のニモルド、そしてたった1人の義勇軍から王座に上り詰めることになる亜人の姫・イリミアーシェ…彼ら英雄と生と死を描く一大叙事詩が幕を開ける…とこんな感じです!

〜聖戦をめぐる一大叙事詩〜

金子跳祥さんの新作!電撃文庫では約9年ぶり、MW文庫入れても7年ぶりの新作ですね。ぶっちゃけかなり分厚くて(455p)当初は買う予定はなかったのですが、Twitterで作者の方にリプをいただいてしまったので購入してみました!まず言わせてください…

最高

これは…やられちゃいましたね…とんでもない化け物級のファンタジーです。この作品書くために7年かかったと言っても納得の作品です。それほどまでにすごい。人間と亜人による戦争を両軍の英雄、あるいは脇役たちから描く一大叙事詩。聖戦は英雄である彼らの活躍で始まり彼らの活躍で終わる…その全てが凄まじい。読み終わったときに思わず「すごっ…」という言葉と共に呆然と宙を見つめてしまいました。そのくらいパワーのある作品です。最高の読書体験でした!
本作は人間と亜人による戦い《聖戦》に参加した英雄たちあるいは聖戦におけるキーパーソンたちの30p〜80p程度のお話の集合体によって描かれます。連作短編?とはまたちょっと違った形式ですかね?最初は亜人たちの守りの要である黒い塔が人間の竜騎士バラドによって落とされる話から物語は始まります。聖戦の始まりであるそれをきっかけに亜人を奴隷にしようとする人間を徹底的に暗殺する猫亜人のニャメ、亜人の姫イリミアーシェの義勇軍を率いた戦豚のボルゴー、砂漠に巨万の富を築き上げた商人のシーシヒ、亜人軍最強の鉄の虎ことメリヴォラ、人間側の軍だんである星鍵軍の筆頭騎士であるニモルド、そして亜人の姫であるイリミアーシェ…合計13人のお話から聖戦が描かれます。一つ一つのお話はいわば星のようなもので、それ単独で読んでももちろんめちゃくちゃ面白いのですが、1話読み進めるたびに一つ一つ繋がり最後は大きな星座となって迎える最終話があまりにも最高すぎました。英雄たちの最後もいいですね。死に際美しく星座として祭り上げられるもの、決して綺麗とは言えない死に方で自らが望まずに星座になるもの…それぞれインパクトがあてよかったです。英雄たちの活躍の陰で生まれることわざもエッジが効いていてよかったです!この読後感を味わうためにラノベ読んでる!と思える素晴らしい作品でした!最高です!

キャラ AA
主要登場人物13人全てが素晴らしい!全員が英雄たる能力と力を持っていましたね!個人的に好きだったのはパタと呼ばれる砂漠のラクダ騎兵の少女と冒険男爵のアルゴと鉄の虎ことメリヴォラ。3人のお話は特に印象深かったですね。

最後に
とんでもない作品を読ませていただきました。これぞまさに一大叙事詩にしてライトノベル最高峰のファンタジーだと思います。この作品の続き…はなかなか想像できないのですが聖戦のこぼれ話とかはまだまだみたいですね!

どんな人にオススメか?
ファンタジー好きなら!かなりボリューミーで読みやすい作品ではないのですが…文章自体は独特ながらもスラスラと読めて13人の英雄たちによる聖戦を描いた一大叙事詩はこの作品でしか味わえないです。手放しでオススメしたいです!太鼓判です!気になったかたはぜひご一読を!

それではこの辺で(≧(エ)≦。)

書籍情報

タイトル

亜人の末姫皇女はいかにして王座を簒奪したか 星辰聖戦列伝



著者

金子跳祥



レーベル

電撃文庫


ISBN

978-4-04-915386-6

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