どうも夏鎖です(≧∇≦)この感想はブログ「本達は荒野に眠る」のものです。無断転載は禁止しています

さて、今回感想を書いていくのは中島リュウさんの

「砂の海のレイメイ」

です!
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☆感想☆

ストーリー A
内容は、突如空に現れた7つの異世界。異世界から得られる資源を求め人々は異世界へ届く軌道エレベーターを建設したが、ある日突然異世界から砂が溢れ文明は砂の海の底に沈んだ。そんな砂の海の世界でドリル潜航艇を駆る女海賊のレイメイは敵から旧文明の遺産を略奪して生活していた。そんなある日、敵戦から奪い取った旧文明の遺産の中からコールドスリープ状態の忍者・月兎と出会う。かつて滅んだ国の主人を失った月兎は成り行きから行動をともにすることに。しかしレイメイは因縁のある武装勢力・ストランド・フリートに狙われることに…果たしてレイメイと月兎はストランド・フリートを撃退することができるのか…とこんな感じです!

〜砂の世界で海賊の少女が船を駆る〜

中島リュウさんの新作!第18回小学館ライトノベル大賞優秀賞受賞作ですね。砂の海に覆われた世界を舞台にした女海賊のヒロイックな物語として楽しく読ませていただきました!面白かったです!
まず序盤。レイメイが月兎と出会うところから物語は始まります!空に浮かぶ異世界、文明を覆い隠した砂の海、旧時代の遺産に異世界から降ってくる資源…ワクワクする設定とともに物語が始まるのがすごく良き!そしてレイメイは敵船から奪った旧文明の遺産の中からコールドスリープ状態の月兎を見つけます。ここからがレイメイのキャラ全開でしたね…女海賊らしく豪快でいきなり月兎を自分のハーレムの一員としようとする…主人に忠誠を誓った月兎が遥か昔に亡くなっているであろう主人をおって切腹しようとする中ですごい胆力です…そして紆余曲折の末にレイメイと月兎は仲間として一緒に行動することに。砂の海の世界で生きる人々の生活の様子とかも丁寧に描写されていて好感度高いですね!時同じくしてかつてレイメイの家族を殺した因縁の相手であるストランドフリートが動き出します。ここからこの世界の容赦のないところであったり、ひとりぼっちになってしまったレイメイの等身大の弱さであったりが描かれ出していてすごくよかったですね…この世界でしか味わえないヒューマンドラマでした。中盤以降は月兎の他に仲間が増えたり、ストランド・フリートのリーダーであるダンテと幾度となく戦ったりと戦闘色が強くなっていきます!バトルは刀やナノマシン由来の超能力を組み合わせたものでこれまた新いですね!もちろん砂の海を走る船同士の戦いも迫力あって良きでした!最後まで楽しく読ませていただきました!面白かったです!

キャラ A
レイメイは女海賊らしく豪快な少女!ハーレムを作ると言って月兎をはじめとした男性たちを誘惑?したり超能力を操りカトラスを握り圧倒的な白兵戦を演じたりと見ていて楽しい女の子でしたね!一方で家族を失った悲しみを抱えた年相応の少女であるというギャップも好きでした!月兎は忠誠心の高い忍者の少年!最初はレイメイとの相性は最悪でしたが、徐々に彼女のことを信頼していく過程がよかったですね!主人のことをすごく好きだったんだなと感じる過去エピソードも最高でした!その他のキャラももちろん魅力的でした!

最後に
砂の世界を舞台にした女海賊ものとして楽しく読ませていただきました!これはぜひ続きが読みたいですね!まだまだレイメイと月兎の物語が読みたい!気になったかたは!

どんな人にオススメか?
砂に覆われた世界、女海賊という単語にピンときた方は!ワクワクする設定の数々に徐々に良きバディになっていくレイメイと月兎の2人、そして船や超能力を使った暑い白兵戦が魅力の作品です!好きな方は絶対に好きな作品です!気になった方は!

それではこの辺で(≧(エ)≦。)

書籍情報

タイトル

砂の海のレイメイ



著者

中島リュウ



レーベル

ガガガ文庫


ISBN

978-4-09-453199-2

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