どうも夏鎖です(≧∇≦)この感想はブログ「本達は荒野に眠る」のものです。無断転載は禁止しています

さて、今回感想を書いていくのは風深模杳さんの

「ソフィア、君は死んでいないのか? ~魔法研究を引退した俺は、北欧王女の婚約者と学園生活を楽しむ……はずだった~」

です!
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☆感想☆

ストーリー A
内容は、魔法の名家・火神家の子として幼い頃から研究者としての道を歩む火神陽太。そんな彼は共に研究者としての道を歩んできたフィンランド王国第四王女のソフィアを婚約する。15歳になり研究者を引退した陽太はソフィアと共に魔法学園に入学することに。しかしソフィアは入学式の前日に亡くなってしまう。失意の底に叩き落とされる陽太だがなんとソフィアは同棲するはずだった部屋にいて…陽太があの時確認した死体はなんだったのか。そして学園都市から出ることのできないソフィアの謎は…とこんな感じです!

〜婚約者は生きている?死んでいる?〜

風深模杳さんの作品!本作がデビュー作ですね!ヒロインが生きているか死んでいるかわからないという不思議な感覚で進む魔法学園ものとして楽しく読ませていただきました!面白かったです!
物語は陽太とソフィアの幼少期からソフィアが亡くなるまでの過程から始まります!昨今珍しい50pを超えるプロローグの中で陽太とソフィアが幼い頃から研究者として成功してきた過程、陽太がソフィアのことを好きになるまでの過程、そしてソフィが亡くなり同棲するはずだった部屋で再会するまでが描かれます。密度が高いながらもテンポ良く読めますね!そして死んだはずのソフィアとの謎に満ちた魔法学園生活が始まります!魔法学園といっても魔法はかなり科学よりで、印象的にはSFに近いですかね?ソフィアが死んだことは死体を見て確認しているのにソフィアは確かに実在する。魔法学園のデータと本人のデータも完璧に一致している。ソフィア本人も死んでないと言う。しかし学園都市の外に出られなかったりと不可解な点も多くて…こうしたサスペンスと魔法学園の組み合わせは新鮮で引き込まれましたね!魔法学園での生活もすごく良くて魔法の授業だったり、魔法を司る五行の家だったり、癖のある教師や先輩だったり…ソフィアが死んでいるのか生きているのか、という軸を支えるお話もすごく楽しかったです!終盤では学園をやめようとするソフィアを一悶着あり…すごくラブコメしつつ魔法を使ったバトルも楽しい盛り上がる展開でしたね!最後まで楽しく読ませていただきました!面白かったです!

キャラ A
陽太は理屈っぽくてちょっと?癖のある感じの男の子でしたね。でもソフィアのことになると頼り甲斐がありました!ソフィアのことをきちんとかわいいと言えるのもグッド!ソフィアはイタズラ好きな天真爛漫な女の子!死んでいるのか生きているのかというミステリアスさはありますが、見ていて楽しいかわいい女の子でしたね!その他のキャラも魅力的でした!

最後に
一風変わった魔法学園ものとして楽しく読ませていただきました!これはぜひ続きが読みたいですね!ソフィアの謎が解決するまでを見届けたい!続刊待ってます!

どんな人にオススメか?
魔法学園ものが好きな方は!サスペンス要素と魔法学園もの要素の組み合わせがすごく面白いです!なかなか味わえない読後感を味わえるので気になった方は!

それではこの辺で(≧(エ)≦。)

書籍情報

タイトル

ソフィア、君は死んでいないのか? ~魔法研究を引退した俺は、北欧王女の婚約者と学園生活を楽しむ……はずだった~



著者

風深模杳



レーベル

MF文庫J


ISBN

978-4-04-684013-4

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