どうも夏鎖です(≧∇≦)この感想はブログ「本達は荒野に眠る」のものです。無断転載は禁止しています

さて、今回感想を書いていくのは早月やたかさんの

「ギャルにも負ケズ」

です!
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☆感想☆

ストーリー A
内容は、宮沢賢治の作品が大好きな遠谷幸文は文芸部の部長を1人で力ながら毎日本を読む日々を過ごしていた。そんなある日、東京からギャルの渋沢美鐘が転校してくる。幸文に興味をもった美鐘はなぜか文芸部に入部することに⁉︎宮沢賢治の縁の場所をめぐったり、文芸部の活動をする中で2人の距離は徐々に縮まっていくが…とこんな感じです!

〜宮沢賢治ゆかりの地で青春を〜

早月やたかさんの新作!早月さんの作品を読むのは「もしもし?わたしスマホですがなにか?」以来ですね。今作は岩手県を舞台に宮沢賢治要素を絡めた青春恋愛ものとして楽しく読ませていただきました!面白かったです!
まず序盤。美鐘が転校してくるところから物語は始まります!岩手県には不釣り合いなほどギャルギャルしい美鐘。すぐさまクラスの人気者になった彼女はなぜか幸文にも興味を持ってきて…ヒロインが転校してくるという一種定番すぎる導入ですが爽やかさを感じる導入でよかったですね!幸文はかなりの陰キャですが、文学青年みが強くて嫌な感じがないのもグッド!そしてなぜか幸文や宮沢賢治を気に入った美鐘は文芸部に入部することに!文芸部は1人しかいないため必然的に2人の距離は縮まっていき…ここからは宮沢賢治要素が強く出てきましたね。宮沢賢治の作品それ自体や、ゆかりの地を2人でめぐったりと宮沢賢治を知っている人なら楽しめる、宮沢賢治が好きならもっと楽しめる要素が散りばめられていて読んでいてワクワクしました!中盤以降は進路に悩む幸文と自覚した恋心と向き合って行く様子、終盤ではこの作品らしい展開で楽しく読ませていただきました!ただもう少し青春要素や恋愛要素が欲しかった気も…ちょっと物足りない感あります…260pですし2人のイベントがもう一つくらいあってもよかったかもですね…とはいえ最後まで楽しく読ませていただきました!

キャラ A
幸文は陰キャな文学少年という感じで見ていて微笑ましかったですね。美鐘に振り回されながらも自分がしっかりある感じが良きです!美鐘は東京からやってきたギャル!かわいくて好奇心旺盛で見ていて楽しい女の子でしたね!宮沢賢治作品や宮沢賢治に対する考えも面白かったですね!

最後に
岩手を舞台にした宮沢賢治要素満載な青春ものとして楽しく読ませていただきました!読味爽やかで良い読後感でした!

どんな人にオススメか?
青春ものが読みたい方は!幸文と美鐘のやりとりや関係性は爽やかで宮沢賢治要素もグッドでした!気になった方は!

それではこの辺で(≧(エ)≦。)

書籍情報

タイトル

ギャルにも負ケズ



著者

早月やたか



レーベル

富士見ファンタジア文庫


ISBN

978-4-04-075578-6

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