どうも夏鎖です(≧∇≦)この感想はブログ「本達は荒野に眠る」のものです。無断転載は禁止しています

さて、今回感想を書いていくのは川上稔さんの

「ファン学!! 東京大空洞スクールライフRTA」

です!
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☆感想☆

ストーリー A
内容は、東京地下に突如として発生した大規模なオープンワールドダンション<東京大空洞>。そこにはダンジョン攻略の先鋭集団が集まった大空洞学院が存在した。なぜかダークエルフにTSしてしまったDE子は大空洞学院に通うことになるが、そこで出会ったのはハナコさん率いる攻略ユニットのエンゼルステアだった。成り行きでエンゼルステアに加入することになったDE子は早速ダンジョン攻略に駆り出されるが…とこんな感じです!

〜東京地下のダンジョンで最速を競え!〜

川上稔さんの新作!川上さんの作品を読むのは「EDGEシリーズ 神々のいない星で」以来ですね!あの作品も1巻を読んだのが随分前でかなり久しぶりになってしまいました…今作は東京に突如現れたダンジョンとその攻略をメインとした作品として楽しく読ませていただきました!面白かったです!
まず序盤。主人公がダークエルフにTSし大空洞学院に通うようになるところから物語は始まります!カクヨム版をちらっと見たことがあったのであのデザインをどうやって書籍に落とし込むのか気になっていたのですが…これはすごいですね…なんでしょう?小説というよりはノベルゲームに近いようなデザインになっています。各キャラのセリフにはアイコンが配置されていて、挿絵?といっていいのか…イラストが自由に配置されている。このデザインだけで視覚的に楽しいのはもちろんなのですが、ストーリーにもベストマッチしていましたね。序盤はそんなページデザインや設定面の説明が少し続くこともありスルッと物語に入れるわけではないのですが、それを乗り越えてしまえばこの作品でしか味わえない世界観とキャラ同士の掛け合いにどんどん引き込まれていきます!成り行きでハナコさん率いるダンジョン攻略ユニットに加入することになったDE子。そして突然始まるダンジョン攻略!ダンジョン攻略はサブタイトルにあるようにRTA式で、DE子たちの戦闘を解説しながら進んでいきます!言葉や設定がするっと理解できない部分も、この実況解説のおかげでスルッと脳に入っていきますね!ワイバーンとの戦いはどちらかというとファンタジー世界のそれを想起させますが、剣でも魔法でもない。この作品でしか味わえないバトルがすごく楽しい!色々あった後のラストもよかったですね!とにかくにぎやかで楽しい脳に新しい刺激をくれる読んでいて楽しい作品でした!面白かったです!

キャラ A
DE子はダークエルフの女の子…?TSしていますけどあんまり男を感じる場面もなかったんですよね…本作の主人公として初心者という立場からダンジョン攻略を必死に行う姿は見ていて楽しかったです!エンゼルステアのハナコや牛子といったメンバーもDE子をサポートしながら楽しい会話劇と戦いを存分に味合わせてくれました!

最後に
小説ってこんなに自由で楽しんだ!ということを視覚的にも物語的にも味合わせてくれる作品でした!来年の春に2巻が出ることがすでに決まっているようなので続刊楽しみにしてます!

どんな人にオススメか?
ちょっと不思議な読書体験をしてみたい方は!デザインがかなり特殊なので最初はハードルが高いかもしれませんが、読んでいくうちに慣れるとこの刺激的なエンタメの虜になること間違いなし!気になった方は!

それではこの辺で(≧(エ)≦。)

書籍情報

タイトル

ファン学!! 東京大空洞スクールライフRTA



著者

川上稔



レーベル

電撃の新文芸


ISBN

978-4-04-915874-8

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