どうも夏鎖です(≧∇≦)この感想はブログ「本達は荒野に眠る」のものです。無断転載は禁止しています

さて、今回感想を書いていくのは九条蓮さんの

「壊れそうな君と、あの約束をもう一度」

です!
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☆感想☆

ストーリー A
内容は、疎遠になっていた幼馴染・望月祈織の両親が亡くなってしまったことをきっかけに彼女と一緒に暮らすこといなった月城廉司。幼い頃から想いを寄せている彼女との関係を修復したいと思うものの、何もできずに10ヶ月の日々がすぎてしまう。そして迎えた高校2年生の始業式。廉司は祈織に歩み寄ろうと決心するが、廉司の秘密を知る愛華に告白される。果たして廉司はもう一度祈織との幼馴染の関係をやり直すことができるのか。そして自分の想いを伝えることができるのか…とこんな感じです!

〜幼馴染ともう一度〜

九条蓮さんの新作!個人的には初挑戦の作家さんですね。疎遠になってしまった幼馴染同士の廉司と祈織が少しずつ関係を修復し、元の幼馴染以上の関係になる青春ものとして楽しく読ませていただきました!面白かったです!
まず序盤。廉司と祈織の日常が描かれます。両親が亡くなったことをきっかけに廉司の家に居候することになった祈織。なんとか距離を近づけたいものの事務的な会話しかせずに10ヶ月がすぎてしまい…いやこの状況祈織ちゃんかわいそうすぎません…?頼りにしていた幼馴染とは事務的な会話しかできないし、廉司の母親にはいびられるし…こんなにヒロインの境遇が酷い同居もの初めて見ましたよ…そんな2人の関係ですが、廉司が彼女と同じクラスになり関係性を変えたいと思うようになったことで少しずつ変わっていきます。祈織が好きなキャラクターのグッズをプレゼントしたり、祈織が廉司がひっそりと続けている動画投稿サイトへの弾いてみた動画を聞いていることを知ったり…お互いの好きなものや大切にしているものを通じてかつてのように会話できるようになる2人が魅力的でしたね!しかし2人の関係も順調にはいきません。始業式の日に告白してきた愛華と一緒に遊びにいったりして少しずつ距離が縮まっていて…そんな2人をみて祈織はもちろん思うところがないわけではなく…愛華との関係性は廉司がちょっと誠実ではないのでは?と思うところもありましたが、まぁ難しいですよね…終盤では明確に変化してしまった関係性に廉司がちゃんとケリをつけにくのが印象的でした!最後まで楽しく読ませていただきました!

キャラ A
廉司は一緒に暮らしてる祈織を10ヶ月も事務的な会話だけの関係にしたり、祈織のことが好きなのに愛華ともなぁなぁで関係作ったりしていて思うところがないわけではないですが、最後はしっかり決めてくれたのでヨシ!祈織は控えめでかわいい女の子!儚げな印象を受けますが、しっかりと自分で決める決断力もあり芯の通った女の子でしたね!愛華はギャルっぽい見た目に反してしっかりと相手のことを考えられるいい女の子でした!

最後に
幼馴染とやり直す青春ものとして楽しく読ませていただきました!こういう青春もの久しぶりに読んだので色々新鮮でしたね!

どんな人にオススメか?
青春ものが好きな方は!廉司の祈織への向き合い方で多少好みが別れそうですが、個人的には最後でしっかりと向き合っていたのでよかったですね!気になった方は!

それではこの辺で(≧(エ)≦。)

書籍情報

タイトル

壊れそうな君と、あの約束をもう一度



著者

九条蓮



レーベル

MF文庫J


ISBN

978-4-04-684171-1

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