どうも夏鎖です(≧∇≦)この感想はブログ「本達は荒野に眠る」のものです。無断転載は禁止しています

さて、今回感想を書いていくのは神戸遥真さんの

「嘘泣き女王のクランクアップ」

です!
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☆感想☆

中学2年生の豊川波留は生徒会に所属するちょっとお堅い少年。そんな彼はある日、映像研究会の凜子が嘘泣きしている場面を目撃してしまう。成り行きで映像研究会が制作する映画で主人公を務めることになる。映画を撮影する中で波留と凜子の距離は少しずつ縮まっていくが、凜子の嘘泣きの理由を知ってしまい…

神戸遥真さんの最新作!神戸遥真さんの作品を読むのは個人的には「かわいいわたしのFe」以来ですね!色々積んではいるのですがなかなか読む時間がなく…今作は中学2年生の波留と凜子を中心とした夏の青春ものとして楽しく読ませていただきました!面白かったです!

まず序盤。波留が凜子の嘘泣きの現場に出会うところから物語は始まります!堅物で演劇を見て泣いている同級生に「男なら泣くな」といってしまうタイプの少年・波留。そんな彼は嘘泣きでピンチを乗り越える凜子を目撃します。そして波留は成り行きで彼女の所属する映像研究会の新作映画に主演として出演者することになります。

最初は感動ストーリーな映画の撮影や、どこか距離を縮められない凜子との関係に苦労する波留。しかし徐々に凜子と距離を縮め彼女のことを名前で呼べるまでになります。波留の初々しい感じや凜子の普段は余裕な感じなのに、たまに波留から来るとドキッとしているところとか青春でいいですよね!

物語は凜子が嘘泣きをする理由に触れるあたりから本格的に動き出します。両親の喧嘩を止めるために嘘泣きを続けた結果、自分がわからなく凜子。波留の思いは凜子に届かず2人の距離はまた広がって…それでも波留が今期よく凜子に向き合っていく過程がすごくよかったですし、等身大でかっこよかったです!

ラストはこれ以上にない展開でこの作品で1番望んだものだったと思います!中学生向けなので普段このブログを読んでいる方にはちょっと手に取りづらいかもしれません。ですが、大人になった今、普段仕事で忙しい日々の中でこの本に元気づけられたり癒されることができるのではないかと思います。気になったかたはぜひ!

それではこの辺で(≧(エ)≦。)

書籍情報

タイトル

嘘泣き女王のクランクアップ



著者

神戸遥真



レーベル

ティーンズ文学館


ISBN

978-4-05-206038-0

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