どうも夏鎖です(≧∇≦)この感想はブログ「本達は荒野に眠る」のものです。無断転載は禁止しています

さて、今回感想を書いていくのは茶辛子さんの

「エンバーミング・マジック 魔法を殺す魔法」

です!
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☆感想☆

ストーリー A
内容は、破壊魔法が使えることで魔物殺しとして優秀な斬堂シズキ。ある日、彼は目の前で車に轢かれてしまった女の子・家入ナギを魔法を使って助けてしまう。魔法を使ってしまったことで魔法憑きになってしまったナギは時々黒猫になってしまうようになる。さらには元一般人の彼女は魔法を使えるようにならないと魔物になってしまうという。シズキはナギが魔法を使えるように師匠である千歌と一緒に特訓を始める。しかし簡単に魔法を使えるようにならない。さらには千歌の過去を巻き込んだある事件が勃発し…とこんな感じです!

〜魔法が使えるようになったら〜

第20回MF文庫Jライトノベル新人賞の優秀賞受賞作!現代日本を舞台に魔法をという最近少ない設定を生かした良い現代異能ものだったと思います!面白かったです!

まず序盤。シズキが車に轢かれたナギを魔法を使って助けるところから始まります。一般人に魔法を使うと魔法憑きになり魔法を使えるようにならないと魔物になってしまう。だから魔法を一般人に使うのは禁忌である。魔法使いは現代日本ではすっかり少なくなってしまったが、1000人程度は存在する。魔法使いは魔物を討伐するのが仕事。といった魔法関連の設定がすっと入ってくる文章は好印象でしたね!

そしてシズキとナギの魔法使いな日々が始まります!うまく魔力をコントロールできなくて黒猫になってしまうナギをシズキがサポートして、ナギが魔法を習得するために師匠の千歌と一緒に特訓をしていきます。黒猫になる=全裸になってしまうナギとシズキのやりとりは楽しいですし、2人の会話のリズムはスルメ的魅力があります!

物語はナギの過去を軸として中盤以降に一気に動き始めていきます。ナギにかつていた双子の姉妹の話。ナギの家にいる謎の叔母さんの話。シズキがかつて仲良くしていた女の子の話…これまでの話の枝葉が終盤にかけて一つの大きな幹へと収束していく過程が面白かったですね!

終盤のドラマチックな展開も大満足でしたし、満足度の高い現代異能ものとして楽しく読ませていただきました!面白かったです!

キャラ A
シズキは魔法使いという特別な男子高校生感と、ナギの裸をガン見したりする等身大の高校生感がよかったです!魔法使いとしても最強でしたし見ていて楽しい主人公でした!ナギはシズキによって魔法憑きにされてしまった女の子!シズキとの独特なテンポのある会話は楽しかったですし、時折見せる女の子らしいところが魅力的でした!

最後に
現代日本人を舞台にした魔法もの、現代異能として楽しく読ませていただきました!こういうタイプの作品は最近なかなか見ないので微力ながら応援できたらと思います!

どんな人にオススメか?
現代異能が読みたい方は!シズキとナギの日常のやりとりは独特なテンポがあって楽しいですし、中盤から終盤にかけての物語が収束していく展開がグッド!気になった方は!

それではこの辺で(≧(エ)≦。)

書籍情報

タイトル

エンバーミング・マジック 魔法を殺す魔法



著者

茶辛子



レーベル

MF文庫J


ISBN

978-4-04-684343-2

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