どうも夏鎖です(≧∇≦)この感想はブログ「本達は荒野に眠る」のものです。無断転載は禁止しています

さて、今回感想を書いていくのは作者名さんの

「フェアリーメイド 1.傷だらけの妖精職人と壊れかけの人工妖精」

です!
img_ 9784824010520

☆感想☆

ストーリー A
内容は、人々が便利な生活を得るために生み出された人工妖精<フェアリーメイド>。しかし彼女たちは耐用年数を超えたり、経年劣化が発生すると暴走し人々に甚大な危害を加えるおそれがあった。そんな人工妖精の暴走事故で両親を失った青年・リュウジは相棒であるティルトアと共に暴走手前の人工妖精を解体し暴走を止める<壊し屋>として働いていた。そんな2人は寿命を迎えていないはずの人工妖精が暴走する原因不明の症状・アリシア・シンドロームの調査を始める。真相に近づくに連れて2人は妖精と人間の過去にまつわる因縁を知ることになるが…とこんな感じです!

〜人口的に作られた妖精たちは〜

第11回オーバーラップ文庫大賞金賞受賞作!人工妖精にまつわるしっとりとしたヒューマンドラマとアリシア・シンドロームに関する長大な謎を楽しく読ませていただきました!面白かったです!

まず序盤。リュウジが人工妖精を解体するところから物語は始まります!序盤からなかなか濃密な設定とバトルが始まりますが、この物語なぴったりな始まりでしたね!

そしてリュウジとティルトアは人工妖精を解体する依頼をこなしていきます!小さな女の子が大切にしている人工妖精、絵描きがポンコツだけど愛している人工妖精…人それぞれ、人工妖精それぞれにある物語や人々の関係性に触れながら、時にはピンチになりながら人工妖精を解体していく過程がグッドでしたね!なかなか辛いシーンも多かったですが、人間が便利の代償としての人工妖精という立場上…考えさせられるものが多いです。

そんな中2人は経年劣化していない人工妖精を暴走するというアリシア・シンドロームという原因不明の症状の正体に近づいていきます!人工妖精と人間の関係、リュウジの過去、そしてティルトアのこと…次々に明かされる秘密が少しずつ繋がって壮大な物語になる過程がすごくいいですね!こういうお話好きです!

終盤ではリュウジが自分の過去と向き合いながらアリシア・シンドロームの真実に向き合います!こういう展開好きですし、色々と重い分、感情にグサっときますね…最後まで楽しく読ませていただきました!面白かったです!

キャラ A
リュウジは人工妖精の壊し屋の青年!普段はクールな感じですが、人工妖精を好きだからこそ暴走させないために真摯に仕事に向き合う姿が魅力的でしたね!ティルトアはリュウジの良きパートナーにして秘密を抱えた人工妖精!優しくてまっすぐで明るくて頼りになる女の子でした!その他のキャラも魅力的でした!

最後に
人工妖精にまつわるしっとりとしたお話とアリシア・シンドロームの謎を追う物語が魅力の作品でした!1巻でも綺麗にまとまっていますけど続きがあるなら読みたいですね!

どんな人にオススメか?
しっとりとしたファンタジーが読みたい方は!決して軽い物語ではないですが、各キャラがとても印象的でアリシア・シンドロームの謎に迫っていく過程がグッド!気になった方は!

それではこの辺で(≧(エ)≦。)

書籍情報

タイトル

フェアリーメイド 1.傷だらけの妖精職人と壊れかけの人工妖精



著者

澤松那函



レーベル

オーバーラップ文庫


ISBN

978-4-8240-1052-0

表紙画像のリンク先