どうも夏鎖です(≧∇≦)この感想はブログ「本達は荒野に眠る」のものです。無断転載は禁止しています

さて、今回感想を書いていくのはたか野むさんの

「すべてはギャルの是洞さんに軽蔑されるために!」

です!
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☆感想☆

ストーリー A
内容は、文学部に所属するオタクで陰キャな狭間陸人は、クラスのオタクに優しいギャルである之洞さんに軽蔑されて蔑まれたいという願望があった。そう陸人はドMなのである。ドMな文学部仲間と共に是洞さんに蔑まれるための作戦を実行する陸人だが、なぜか是洞さんと仲良くなってしまい…とこんな感じです!

〜ドM部へようこそ〜

第16回講談社ラノベ文庫新人賞<佳作>受賞作!講談社お得意の新人賞受賞作が出るのに数年かかる、な作品群の一つですね(2022年に受賞しているのに出たのが2024年…)。まず言わせてください…

奇書です。

この作品を端的に表すなら奇書という言葉以外ありません。面白いとか面白くないとかそれ以上にドMに対する異常なまでの執着、それを超えた不気味さに恐怖を覚えました…なんだこの作品…

物語は文学部ならぬドMクラブで是洞さんにいかに蔑まれてみたいかを語るところから始まります。はい。ついていけません。なんですがこのドMに対するとんでもない熱量は…

是洞さんと教室で会話しつつ、脳内でドMな欲望が溢れつつ、なぜか仲良くなっていく…なんなんだこの世界観…時折挟まれる陸人のドMに対する長文セリフがまたいいスパイスを効かせて?ます。

是洞さんと仲良くなりつつ同じくドMクラブに所属する宝条さんとも仲良くなっていき、ラブコメとしては割と修羅場な方向へ。しかし根底にあるドMが強すぎるのでこの人間関係も割とさらっと読めてしまいますね…

終盤一悶着ありつつ、なんか良い感じに終わるものの終始強すぎるドMにやられっぱなしの作品でした… 

キャラ A

陸人の思想が強すぎます。なんだこの男。かわいい顔してドMなんて…是洞さんもオタクに優しいギャルとして見ていて楽しいヒロインなのに陸人に全部持っていかれそうになってます…

最後に
とんでもない作品でした。令和の世に解き放っていいのか…?よくも悪くも印象的な作品でした…

どんな人にオススメか?
奇書が好きな方は。いやドM要素を見なければ三角関係なラブコメなんですけど、それを覆い隠すほどの油マシマシなドM描写が凄まじいです…気になる方がいれば…

それではこの辺で(≧(エ)≦。)

書籍情報

タイトル

すべてはギャルの是洞さんに軽蔑されるために!



著者

たか野む



レーベル

講談社ラノベ文庫


ISBN

978-4-06-535405-6

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