どうも夏鎖です(≧∇≦)この感想はブログ「本達は荒野に眠る」のものです。無断転載は禁止しています

さて、今回感想を書いていくのは作者名さんの

「妖精の物理学 ―PHysics PHenomenon PHantom―」

です!
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☆感想☆

ストーリー A
内容は、物理学をひっくり返す現象である現象妖精(フェアリー)。少女の姿で具現化する彼女たちによって人々の生活は豊かになったが、七年前の現象妖精災害によって日本はほぼ崩壊してしまう。崩壊から復興した街・神戸で暮らすカナエは自身の契約した妖精に問題を抱えながらも平穏に生活していた。そんなあるひ、妖精の助けを呼ぶ声に導かれてエルウェシィと呼ばれる妖精に出会う。なんと彼女は現象妖精災害で東京を氷づけにした妖精本人だという。研究施設から逃げ出した彼女を助けたカナエは神戸の街を駆け巡りエルウェシィを殺そうとする追ってから逃げることになるが…とこんな感じです!

〜妖精の女の子を助けろ〜

第31回電撃小説大賞大賞受賞作!受賞後に作者の電磁幽体さんが亡くなられて刊行が危ぶまれていた時期もありましたが、なんとか出版できたようで…関係者の方々に頭が下がります…色々気になるところはあるものの、大賞を取るにふさわしい作品だと思いました。面白かったです!

まず大前提なのですが、かなり荒いなと感じました。作者の電磁幽体さんが亡くなっていて改稿が全然できていないだろうな、ということがどこか伝わる作品です。特に構成的な部分は「このシーンこんなにページ数いるのか?」「このシーンもう少しページ数欲しいな」という箇所が個人的には複数箇所ありました。文章も読みにくいということはないですが、すごく読みやすいという感じではないと思いました。

とはいえ、大賞を受賞する作品。やはり自力がものすごくあって、ガンガン読ませてくれます。

物語はカナエの日常から始まります。現象妖精災害によって重力が反転しながらも復興した街・神戸。普通の学生として生活するものの、妖精の言葉がわかるというカナエにしかない特殊な能力、そしてカナエが契約する妖精であるレヴィがなんの力も持たないということで学校ではどこか生きづらさを感じている…序盤から割と設定フルスロットルでしたが物語への引力はすごかったですね。

そしてカナエはエルウェシィに出逢います。東京を氷づけにし1500万人の命を奪った現象妖精災害。その災害を引き起こした張本人である彼女を助けます。最初はカナエのことを拒絶するエルウェシィですが、カナエの妖精と話せるという特殊能力で心を通わせる過程が良かったですね!

しかし災害を起こしたエルウェシィが逃げ出したことで彼女を狙って追ってが迫ります。カナエたちは重力の反転した神戸を舞台に追手から逃げ続けます。途中のバトル描写は作者が描きたかったバトルシーンをこれでもか!と盛り込んだ内容で楽しく読めました!

終盤は追手との最終決戦。エルウェシィの氷の能力を生かしたバトルとスケールの大きな戦闘シーンは最高でしたね!最後まで楽しく読ませていただきました!

キャラ A
カナエは最初は普通の男の子かな?と思いましたが、徐々にレヴィやエルウェシィを守頼り甲斐のある姿を見せてくれるようになって物語の中で頼れる主人公に成長していました!

エルウェシィはさいしょは神秘的で儚げな印象を受けましたが、物語が進むに連れて人間の女の子らしいところをたくさん見せてくれるようになりましたね!可愛かったです!

最後に
電撃小説大賞の大賞受賞作として楽しく読ませていただきました!もっとブラッシュアップされていれば、続きが読めれば…など思うところはありますが個人的には大満足でした。

どんな人にオススメか?
SF世界観なボーイミーツガールな逃避行が読みたい方は!この作品にまつわるエピソードから過度な期待をしない方が楽しめるのではないかと個人的には思います。とはいえ電撃小説大賞の大賞受賞作。やはり面白いです。気になった方は!

それではこの辺で(≧(エ)≦。)

書籍情報

タイトル

妖精の物理学 ―PHysics PHenomenon PHantom―



著者

電磁幽体



レーベル

電撃文庫


ISBN

978-4-04-916230-1

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