どうも夏鎖です(≧∇≦)この感想はブログ「本達は荒野に眠る」のものです。無断転載は禁止しています

さて、今回感想を書いていくのは和田正雪さんの

「特定しないでください」

です!
※ネタバレはないつもりですが、ミステリなので未読の方はご注意ください
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☆感想☆

無名の新人作家である《私》は本業の小説ではなかなか日の目を見ず、知り合いからもらう仕事で食いつないでいた。そんなある日、とあるアイドルの行方調査の依頼が舞い込んでくる。それは解散したとあるアイドルグループに人殺しがいるという噂の真相を確かめてほしい、というものだった。私は調査の過程と結果を小説にする、という条件の元で調査をすることに。調査を進めていくうちにとあるアイドルに起こった事件の真相が次々と明らかになり…とこんな感じです!

和田正雪さんの新作!「夜道を歩く時、彼女が隣にいる気がしてならない」「嘘つきは同じ顔をしている」とデビュー作、デビュー2作目とどちらも面白かったので今作も楽しみにしてました!前作まではホラーメインなお話でしたが、今回はどちらかといえばミステリメインないお話として楽しく読ませていただきました!面白かったです!

物語は無名の新人作家にとあるアイドルの調査依頼が舞い込むところから始まります。作家としてはまったく売れず知り合いからもらった仕事で食いつなぐ日々。そんな《私》にメランコリック・フルールというグループに所属するアイドルの調査依頼が…なんと殺人をしたメンバーがいるかもしれないので調べてほしいという。序盤から掴みはばっちりでしたね。

そして《私》は小説のネタになるからとそのアイドルの調査を始めます。アイドルのことがバレないように本にする、という約束を取り付け、編集者と共にメランコリック・フルールのファンや事務所のマネージャー、同じグループに所属するアイドルなど少しずつ事件の真相に迫っていきます。インタビュー形式というか、モキュメンタリー形式で進んでいくのが非常によかったですね!

そして何より本文のデザインがすごく良いです。アイドルの写真やSNS上のやりとりなどを彷彿とさせるデザインを挟みながら物語が進んでいくので、《私》の調査過程を追体験できるような仕掛けになっているのがグッドですね。アイドルの写真は実在するアイドルの写真を使っているのでなおのこと臨場感がありました。

ミステリとしても面白いのですが、やはり根底にあるのは人の悪意ですね。この悪意がページが進むごとに確かに感じられるようになるのが面白かったです。整形ってそういう理由でもするんだ、であったりとか裏垢の使い方とか…ピリピリする人の悪意が良きです。

サクサク読めて満足度の高いミステリでした。著者の新境地を存分に味わうことができたので、次回作以降も楽しみですね。新作待ってます!

それではこの辺で(≧(エ)≦。)

書籍情報

タイトル

特定しないでください



著者

和田正雪



レーベル

小学館文庫


ISBN

978-4-09-407510-6

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