どうも夏鎖芽羽です(≧∇≦)
今日はいつも行っている本屋に行ったんですが、正月営業で午後からしかお店がやっていなくて午前中に本屋を訪れた僕は二度手間を強いられました…がっかり…
さて、新年最初の本の紹介は赤坂アカさんの「id インスタントバレット」です!
赤坂アカさんはボーカロイドの「IA」のキャラデザをしたことで有名なイラストレーターで、その他ライトノベルの挿絵や杉井光さんの「さよならピアノソナタ」のコミカライズでも有名な方です。
ざっくりとしたあらすじ。
主人公深瀬クロは成績優秀ながらも人々に嫌われ、1人アニメや漫画を嗜み、喧嘩をする毎日を送っていた。
そんなクロはクリスマスの日、町で不思議な女の子と出会う。運命に選ばれたと声高々に叫ぶ彼女に連れられクロは彼女とともに敵を追うが、それはクロの日常を大きく動かす発端でしかなく…とこんな感じです!
ジャンルはボーイ・ミーツ・ガール3割にセカイ系5割、ダークファンタジー2割といった感じです。
主な登場人物の紹介。
まずは主人公深瀬クロ。辛い過去を抱えながらも、人々に嫌われアニメや漫画を趣味とし、売られた喧嘩はひたすら買うような昨今珍しいタイプの主人公です。
次は姫浦瀬良。成績優秀どころか常にテストで満点を取り続けていて、その上身体能力も抜群ながら、漫画やアニメの影響で中二病になっているという不思議系ヒロインです。
次は十色といろは。イマジナリーフレンドとしてクロを支える女の子です。
右が十色、左がいろはです。
最後は魔女。クロと瀬良の前に突然現れては色々ヒントを残していく謎の存在です。
主にこの5人と、タイトルにもあるインスタントバレット(魔法)の持ち主が中心となって物語は進んでいきます!
1巻のサブタイトルにもあるようにこの作品はジャンル分けすればボーイ・ミーツ・ガールに入ると思いますが、個人的にはセカイ系の要素も強いと思います。まあ、主人公が力を持っているから違うという方も結構いると思いますが、主人公とヒロインの関係が世界の運命に直結したり、閉鎖的な部分はかなりセカイ系的要素を感じます。
あと、この作品構成がすごくいいんですよね。内容が特別濃いわけじゃないんですが、それを補って余るほど画面の見せ方と話の組み立て方がうまいです。特に1巻は2段オチをうまく利用していて、かなり好感が持てます!
それにインスタントバレット(魔法)のギミックがすごくいいです。普通魔法って直接的でも間接的でも誰かに与えられるものとして描かれることがすごく多いんですが、これは自ら発現させるタイプなんですよね。しかもそのトリガーが「破壊衝動」という思春期の男女にとって共感しやすいものとなっています。
また、ベタやトーンをあまり使わない描き方も最近の漫画家さんでは見なくなってきたのでそう言った絵をみたいという方にもオススメです。作品の雰囲気にピッタリ合っています。
この作品は現在3巻まで発売中です。どうやら4巻で終わってしまうようですが、初のオリジナル作品とは思えないほど素晴らしい作品なので、少しダークなボーイ・ミーツ・ガールやセカイ系要素を含んだ作品が読みたい方にはオススメです!
それではこの辺で(≧(エ)≦。)