2015年03月

どうも夏鎖芽羽です(≧∇≦)
先ほど気づいたのですが、ここ何日かはこのブログで紹介しているのが小説、しかも一般文芸ばっかりでした(^_^;)最
近は積み上げているライトノベルを消化中なので、もう少し一通り読んだら面白かったものを紹介していきます!

さて、今回紹介するのは宮部みゆきさんの「今夜は眠れない」です!
宮部みゆきさんは東野圭吾さんと同じく数少ないミステリ作家の直木賞受賞作家で、他にも名だたるミステリ系の賞や日本SF大賞を受賞している作家さんです。書いているジャンルも多彩でミステリを中心に時代もの、SF、ファンタジーと数々のヒット作を残してきました!また、あまり知られていないことですが無類のゲームマニアでSFやファンタジー作品はゲームに強く影響を受けたと思われる設定が見られたりします。

ざっくりとしたあらすじ。
ごくごく普通な家族の妻にある日突然五億円もの財産が遺贈された。それにより、近所の人や同級生の態度は一変し、さらに脅迫電話までかかってくるようになる。それに追い打ちをかけるように妻の過去を疑う夫は家を出て行ってしまう。崩壊していく家庭に平和を取り戻すため、主人公の雅男は親友の島崎と共に五億円の謎を調査することになるが…とこんな感じです!

ジャンルはミステリ。と、言っても宮部みゆきさんの作品の中ではかなり読みやすい部類の作品なので、ミステリに挑戦してみようかなー、と思っている方にはオススメです!

この作品は親子、家族の関係性の描き方がとても上手です。宮部みゆきさんは代表作の一つでもある「ブレイブストーリー」や「英雄の書」でも描いていたように、子供からみた大人それも親の書き方が本当にうまく、自分の体験と照らし合わせて共感しやすいです。

作品の本筋的には子供であるがために、難航する調査にやきもきする部分も若干ありますが、逆にその不自由さが現実感を与えるいいエッセンスとなっていて、本当にこういう事件があって子供が真実を暴き出したのではないか?と思わされてしまいます。

ミステリ部分もしっかりしていて、特に銃弾のトリックはなるほどなー、と納得させられました。また、二段オチの構成があり、各章をサッカーの試合に見立てたのはさすがだなー、と思いました!

中高生でも読みやすく、また後味もすっきりとしたミステリなのでミステリ初心者や普段小説を読まない方にもオススメです! ぜひご一読を!

それではこの辺で(≧(エ)≦。) 

3月20日東京某所にて。

その日夏鎖芽羽は待っていた。
「遅い……」
約束の時間は2時。しかし、30分過ぎたにもかかわらずあいつがやってくる気配はない。
「ったく……」
夏鎖芽羽は時計を気にしながらも、新人賞に投稿する作品の執筆をしていたが、やつが遅いことにそろそろ限界を覚えていた。
「少し休憩するか……」
椅子から立ち上がり、軽く伸びをする。すると、突然スマホが振動を始めた。画面には綱垣真尋の四文字が表示されている。素早く画面を操作し、電話に出る。
「もしもし? 」
『あっ、夏鎖君?』
「お前今どこにいるんだよ?」
『あなたの家の前にいます』
「はぁ? なら早く来いよ」
『いや、どうすればいいのかわからなくて……』
「はぁ?」
夏鎖芽羽の家はマンションなので、一般人はエントランスから呼びベルを鳴らすはずだが……
「普通にエントランスから入ってくればいいだろ?」
『いや、部屋番号わからなくて……』
ちなみに言っておくが、綱垣が夏鎖の家に来たのは初めてではない。一般人なら部屋番号くらい覚えているはずだ。
「000だよ。お前、何回も来てるだろ? なんで覚えてないんだよ?」
『いや、本当にすいません……』
「いいか、000だぞ? 他の番号押すなよ?」
万が一でも綱垣が間違えないように念を押した。程なくして、呼びベルが鳴りモニターに直視が難しい綱垣の姿が見えたので吐き気を堪えながら、エントランスの扉を開けた。
しばらくした後、某有名ゲームに出てくるようなゾンビにそっくりな人のようなものが現れた。綱垣だ。
「いやー、遅れてすまない!
「もういいから早く入れよ」
綱垣から発せられる汚臭に顔をしかめながら夏鎖は綱垣を家の中ーー自分の部屋に招き入れる。
「とりあえず前に言ってた作品できたから読んでくれよ」
「わかった」
綱垣はそう言うと、荷物を置いてノートパソコンがある机に歩みよった。しかし、ここで第一の事件が起こる。
「そういえばあのアニメのヒロイン死んだよね」
「⁉︎」
「あと、某有名ドラマも人死んだね」
「⁉︎⁉︎⁉︎」
そう、夏鎖がまだ見ていない作品の重要なネタバレである。
「お、お前……まだ、それ見てないのに……」
「えっ?」
「えっ? じゃねーよこのクソ野郎‼︎ 遅刻してきたくせにいきなりネタバレかよ‼︎」
「すいません‼︎ すいません‼︎」
最悪だった。一般人は普通このような話題をだすときは「ねぇ、ねぇ、あの作品見た?」から始めるものを綱垣はそれすらなくネタバレをしたのだ。湧き上がってきたものは怒りを通り越して呆れだった。
「はぁ、ともかくその作品読んでくれよ。その間、SUNder BIRDで出す作品の設定読むから」
「わかった」
そして、本日二度目の事件が発生する。
なんと、綱垣がカバンから取り出したのは暗号が記された一枚の紙なのだ。
「……何これ?」
「いやー、実は設定持ってくるの忘れて……」
夏鎖は絶句した。今日、わざわざこの地球外生命体を家に呼んだ理由は間違いないくこの設定について話し合うためだったのだ。それなのに……
「ふざけんなよ‼︎」
「わー‼︎ すいません‼︎ すいません‼︎」
夏鎖は天井を見上げた。SUNder BIRDはまだまだ飛び立ちそうにない。

ー to be continued

どうも夏鎖芽羽です(≧∇≦)
今日は疲れました…なんと言っても進まない同人サークルの打ち合わせをしていたのですから…綱垣頼むからもう少し普通に話してくれ(苦笑)

さて、今回紹介するのは柴村仁さんの「プシュケの涙」です!
柴村仁さんは「我が家のお稲荷さま。」でデビューした作家さんで、有川浩さんと同じく著者名から誤解されやすいですが女性の方です。デビューから十年以上経っている割には作品数はさほど多くありませんが、今作「プシュケの涙」を始め名作をいくつも残している作家さんです‼︎ また最近は講談社で作品を書くことが多くなっているようです。

この作品は当初電撃文庫で発売されましたが、その後MW文庫に移籍し、さらに講談社文庫に再び移籍した、という経緯を持つ珍しい作品です。

⚠︎今回の紹介は読む人によっては若干ネタバレかもしれないので、あらすじ以降を読むときは注意してくださいm(_ _)m

ざっくりとしたあらすじ。
夏休み。一人の少女が校舎の四階から飛び降りて自殺した。それをたまたま目撃してしまった榎戸川は、事件の真相を究明しようとする変人由良と共に成り行きで調査をすることになるが、待ち受けていたのはあまりにも残酷な真実だった…とこんな感じです!

ジャンルは青春ミステリ。ちなみに、この作品に探偵役として登場する由良は他の作品にも登場するくらい刺激的な変人です(苦笑)

さて、この作品ですがとにかく構成がずるいです。絶対に泣かされます。それくらいずるい構成をしています。前後半に分かれているのですが、前半は謎解き、そして後半は時系列をもどして自殺した少女が主人公の話が描かれます!「えっ?」と思われる方も多いと思いますが、ミステリとしてはまずありえない構成をしています。そして、後半部分は事件の謎に深く関わってくるものではありません。

もう、とにかく後半には泣かされます。前半で死ぬって分かっている少女が今を生きている。ただこれだけのことなのに、本当に涙が止まりません。少女がラーメン食べているだけなのに、泣きました。普段は涙を誘う小説を読んでも滅多に泣きませんが、この小説だけは本当に特別です。

あと、表紙の絵がまさにこの作品を体現しているなーと思います。個人的にこれほど作品とマッチしているイラストは今後お目にかかれないのではないかと思います。

この作品は現在書店ではMW文庫版と講談社文庫版が手に入ると思いますが、個人的には僕の手元にある電撃文庫版と同じ表紙が使われているMW文庫版をオススメしたいです!とにかく理屈抜きで泣きたい小説を読みたい方にはオススメです! 後、一度読み終わった後にもう一度後半を読むとさらに泣けます…思い出すだけで涙が…

それではこの辺で(≧(エ)≦。) 

どうも夏鎖芽羽です(≧∇≦)
進学する大学のクラス分け試験が入学式直後、今から約二週間後にあるのですが勉強する気なりません…でも、さすがにそろそろやりはじめないと(汗)

さて、今回は最近話題となっているライトノベルvs純文学?というものについて僕の個人的な意見を述べてみたいと思います!


まあ、至極当然ながらこんなものは純粋に純文学を読んでいる人は気にもしないだろうし、逆もまた然りだと思います。

ただ、一つ言いたいのはライトノベルが純文学の影響を受けることはあっても、純文学がライトノベルの影響を受けるということはないだろう、ということです。理由は単純で、ほとんどのライトノベル作家は最低でも義務教育を受けていて、国語や現代文の授業で少なからず純文学に触れているからです。例外として、不登校だった方や帰国子女の方はわかりませんが…とにかく、純文学は必然的に触れる機会がありますが、ライトノベルは触れようと思わなければ触れられないです。そして、純文学がライトノベルに自ら触れに行こうということはないだろうと思います。

まあ、元ネタに対する反論はこれだけできれば充分です。なので、ここからはもう少し実際的なお話を。

僕は純文学もライトノベルも同じように小説として読みます。純文学にしろライトノベルにしろ、それが小説であるなら純文学やライトノベルなんて括りは(ジャンルは)あとからついてくるものだと思います。確かに両者の間に隔たりはあれど、小説であることには変わりないです。絵画も漫画も絵であるように、クラシックもパンクロックも音楽であるように、大きな括りの中では同じものなんですから小説は小説として楽しめばいいのでは?というのが、僕の一つの考えです。

純文学とライトノベルの関係性なんてものははっきり言ってくそくらえ!です。そもそも前提条件が間違っていると言っても過言ではないと思います。純文学を読む方(もっと言えば大学教授や評論家)にとっては「ライトノベルは低俗」なんて意識があり、自己正当化や権威を保つ一つの手段かもしれませんが、ライトノベルを読む方にしてみれば「純文学は触れにくい存在であっても高尚なものではない」「ライトノベルは低俗なものではない」という意識がどこかに存在するはずです。
「純文学は高尚」「ライトノベルは低俗ではない」という意識が存在する以上(双方にそれぞれの思惑があるにしても)そこに差はありません。
要するに、優劣のないものに優劣はつけられません。

話題を少しもどしてさらに言うと、ライトノベルを読む方が純文学を読んでいても(これはほぼ100%)逆は極めてまれだと思います。教科書に出てくる純文学は確かに小説として優秀で、教科書に出てこないライトノベルは下だと漠然と思いがちかもしれませんが、結局純文学を高尚だと高らかに謳う人はライトノベルなんて読んだこともないはずです。なのに、どうしてライトノベルが下だと言い切れるのでしょう?例えば純文学とライトノベルを百冊ずつ読んで「純文学はライトノベルよりも上!」という人がいれば少なからず納得のしがいはあるかもしれませんが、そんなことをいう人はいないでしょう。ライトノベルへの偏見だけでものを言うような人ならなおさらです。そして、そんな人は今後死ぬまでライトノベルなんて読まないでしょう。

そしてはっきりと言ってしまえば純文学に未来なんてないです。これを論じるのは極めて簡単で、過去の作品が圧倒的に優れているからです。芥川龍之介さんや川端康成さんを超えられると思う作家さんはいません。純文学は昔ある作品の解説で最近話題の又吉さんが言っていたように掘り尽くされてしまっています。昔の作品を使ってライトノベルを貶めることしかできなくなります。というか半分はそうでしょう。
さらに、純文学が不良債権になっているのは明らかで、ライトノベルの売り上げに支えてもらっている出版社もあるはずです。純文学だけを売り続けようとしたら過去の作品を使うしか無いでしょう。今では純文学の新人作家を応援しよう!なんて気概のある人が、ライトノベルの新人作家を応援しよう!なんて人より少ないのはほぼ確実でしょうから。純文学は過去に縋り付く、今風に言うならオワコンです。

最後に一つ。純文学とライトノベルを論じているのが30〜50代であるのが、さらに質が悪いです。データ上は一番読書をする層は読むものがなんであれ10〜20代なのですから、全体的に本を読んでいない人にそんなこと言われたくはありません。

と、まあ個人的な意見を自由に述べてきましたが以上です。
僕的に一番伝えたいことは純文学もライトノベルも同じように読めばいいんです。それだけです。そこに関係性を見出したり、大して偉くもない純文学がライトノベルを貶めるなんてする必要はないんです。それに僕のように自己満足でも純文学もライトノベルも同じように楽しめば読書人生的には圧倒的にお得ですよ(苦笑)

それではこの辺で(≧(エ)≦。) 




どうも夏鎖芽羽です(≧∇≦)
今日は友達と遠出したり、大学のガイダンスが届いてと色々忙しかったので短縮バージョンでお届けします!
というわけで、こんな話題をご紹介!


また富士見の二巻切りか〜と思ったらこれなろうだったんですねΣ(・□・;)なろうは本当に疎くて書籍化されれば売れているもの、というか人気のあるものが書籍化されているので必然的に売れているかと思ったのですが、富士見というのもあって甘くはないようですね…

ちなみに、作者の書き下ろしというのは「かくりよの宿飯 あやかしお宿に嫁入りします」という作品で作者名は「友麻碧」となっているようです。富士見Lってどちらかといえば女性向けなんですけど、なろうで主に男性向けで書いてた方が書いているとなるとなんだか不安ですね。と、いっても守備範囲を広げるつもりはないのでその作品も読まないでしょうが(苦笑)

それではこの辺で(≧(エ)≦。) 
大学のクラス分け試験に向けてまた勉強しなければならなくなりました(>_<)

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