2017年04月

どうも夏鎖芽羽です(≧∇≦)
眠いです…春眠暁ですね…

さて、今回紹介するのは丸戸史明さん原作、守姫武士さん作画の「冴えない彼女の育てかたGirls Side1」です!

ストーリー A
原作のGSをそのままコミカライズした内容になっていました。1話から4話は詩羽様と英梨々の出会い、5話以降は魔女紅坂朱音との邂逅を描いています。
ストーリー的には本編からやや外れますが、これを読まないと原作の方はちょっとついていけないところがあったのでコミカライズ派の肩もこれは読んだ方がいいです…詩羽様と英梨々の出会いはともかく5話から始まるお話は本編にも根深く関わってきます。
1話から4話までの詩羽様と英梨々の出会いことパンドラの箱は素直になれない2人が可愛くてニヤニヤしますね〜詩羽様のドSは止まるところを知りません…そして英梨々の妄想は一体なんなんでしょうw 5話以降はそんな2人が紅坂朱音に出会うまでの過程が描かれます。まだ序盤ですが、原作既読でこの後の展開を知っている身としては今からハラハラです…

キャラ A
詩羽様が最高のドSを見せてくれました!英梨々をいじる顔がやばいのなんの…英梨々は本当に妄想たくましい…そしてぽんこつっぷりがさすがです…

総合 A
本編コミカライズしか追ってない方はぜひ!原作既読でも詩羽様のドSっぷりと英梨々の妄想が絵になったシーンが見られるのでオススメです!

それではこの辺で(≧(エ)≦。) 

どうも夏鎖芽羽です(≧∇≦)
明日からまた大学です…憂鬱ですね…

さて、今回紹介するのは岬鷺宮さんの「読者と主人公と二人のこれから」です!

ストーリー A
内容は、他人から距離を置いて過ごす主人公の細野晃。彼には『十四歳』というお気に入りの小説があり、それさえ何もいらないとまで思っていた。高校の入学式の日、ホームルームで自己紹介を始めるクラス。そこで黒板の前に立った女の子柊時子は『十四歳』の中にいたトキコだった。物語の中のトキコと現実の時子。細野晃は混乱しながらも、彼女に興味を持ち始め…とこんな感じです!
ジャンルは恋愛と青春。甘酸っぱくて、忘れていた高校時代を想起させるお話でした。
まず言わせてください…この物語すごく好きです!待ってました!岬鷺宮さんのこういう青春とか恋愛が絡んだお話ずっとずっと待ってました!面白かったです!
大ファンの岬鷺宮さんの最新作!「失恋探偵ももせ」からのファンとしてはあとがきにニヤニヤしてしまいました。確かに彼女っぽいところありますね〜肝心の物語は、自分の好きな小説の主人公が現実にいる!というところから始まり、奇妙な距離感のなか徐々に細野と時子が距離を縮めていく様子が最高でしたね…何より感情表現が本当に素晴らしいんですよ…微妙な心の揺れ動きを捉えて余すところなく、かといって余分なものはなくストレートに伝えてくるのが最高ですね…主人公が悩んで、問題を抱えて、恋に落ちていく。そんななかで気づく本当の自分の気持ちと、初めて知る相手の想い。終わりはこれ以上ないほどこの物語にふさわしいもので、心の靄が晴れる素敵な終わり方でした。面白かったです!

キャラ A
主人公は過去の出来事が思いの外ダメージがあってこじらせちゃった系の男の子なんですけど、どうしようもなく彼の気持ちを理解してしまいます…本当に好きな物語があれびそれだけでいいって思ってしまいますよね…時子は物語の中でゆっくり変化していくんですけど、その過程が見事でした。途中どうしようもなく愛おしく感じてしまう場面があって、そのシーンでは泣きそうになってしまいました。彼女の姉が教える時子の意外な一面も可愛らしかったです!

今後の期待度 評価不能…
綺麗に終わっていて、続きは多分ないと思うのでこの評価で…でも続きも読んでみたいですね…新作にせよ続刊にせよこういう青春ものまた出して欲しいです

どんな人にオススメか?
青春恋愛ものが好きな方は!甘酸っぱい2人の関係が最高です!ラストも素敵ですし、全力でオススメできます!気になった方はぜひ!

それではこの辺で(≧(エ)≦。) 

ISBN 978-4-04-892603-4

どうも夏鎖芽羽です(≧∇≦)
夜桜が綺麗ですね…桜が散る前にまた見に行きたいです。

さて、今回紹介するのは九岡望さんの「ニアデッドNO.7」です!

ストーリー A
内容は、記憶をなくし異形と戦うことになっていた境死者(ニアデッド)NO.7の赤鉄。同じく境死者のNO.6紫遠と共に訳も分からぬまま敵を屠っていく。そんな戦いの中で赤鉄は自分の過去を知ることになり…とこんな感じです!
ジャンルは現代異能。かなりダークなお話でしたね…
「エスケヱプ・スピヰド」の九岡望さんの最新作!疾走感溢れる激しい剣戟とダークでいて悲しい雰囲気が最高でした!面白かったです!
何も分からない主人公の視点から1話が始まり、視点がところどころ切り替わるのでこの辺りは好みが分かれるのではないかなと思いました。しかし、この構成が後々効いてくるのがよかったですね…ストーリーは何も分からない主人公わずかな手がかりを元にニアデッドになる前の自分を探していくというもの。ニアデッドになったわけ、どうしようもなく悲しい過去、襲い来る異形、立ちはだかる強敵…赤鉄が自分を求めていく中で戦うその姿はとても印象的でした。この作品はメインとしては赤鉄の物語なんですけど、もう一つ見逃せないのがある家族のお話。鹿島夕里子という少女の勇気も見逃せません。ダークで悲しい現代異能バトルとして楽しく読めました!

キャラ A
赤鉄がすごくよかったですね…ニアデッドとしての圧倒的能力、人格。記憶の残滓として残るニアデッドになる前のこと。一人の少年の苛烈な人生に惹きつけられました。紫遠は優しいんですけど、それを素直に表に出さないのが可愛かったですね…ネタバレになってしまうのでここには書けないんですけど、ある1人の女の子のことは忘れられません…

今後の期待度 A
続きもありそうな終わり方なので続きが楽しみです!ニアデッドたちはこれからどんな戦いを見せてくれるのか…続刊待ってます!

どんな人にオススメか?
ダークで悲しい現代異能バトルが読みたい方は!バトルはとにかく迫力満点!圧倒的な疾走感は読んでいてワクワクします!気になった方はぜひ!

それではこの辺で(≧(エ)≦。) 

ISBN 978-4-04-892840-3

どうも夏鎖芽羽です(≧∇≦)
新年度が始まってしばらく経ちました…まだまだ慣れるには時間がかかりそうです…

さて、今回紹介するのは中村航さんの「ぐるぐるまわるすべり台」です!

表題作の「ぐるぐるまわるすべり台」と「月に吠える」という短編が収録されています。「ぐるぐるまわるすべり台」は第130回芥川賞候補作、そして野間文芸新人賞受賞作となっています。

ぐるぐるまわるすべり台はなんとなく勘のいい人ならわかるかもですが、The Beatlesのヘルタースケルターが由来のようです。The Beatlesを知らない方だと沢尻エリカさんが主演した映画の方を思い浮かべるかもしれないですね。

独特のユーモアとテンポで刻まれる不可思議で、それでいてどこか安心感・懐かしさがある文章は読んでいて楽しいですよね。大学を辞めた主人公の僕が塾講師をする傍らバンドのメンバーを募集。ロックでそれでいて愛すべきメンバーたち。そんな彼らを見て僕が突き動かされていきます。

塾講師として指導する一人の不思議な感性を持つ生徒も、この作品にかけがえのない魅力を与えていました。全て分かっている。だから思いだす。そんな勉強法は馴染みのないものですが、きっと彼の特別なルールは彼自身を特別にして・平凡にして誰かを特別にするのでしょう。

「月に吠える」は「ぐるぐるまわるすべり台」の登場人物が出てくるお話。愛すべきロックなバンドメンバー千葉が小笠原さんという女性を笑わせるためにてつろーと協力していく様子を見て、僕がなぜ彼らをバンドメンバーに選んだのか分かった気がしました。

読むとちょっと楽しく幸せになれる不思議な物語。The Beatlesのヘルタースケルターを聞くとさらにこの作品の魅力を知ることができると思います。


どうも夏鎖芽羽です(≧∇≦)
今期は土曜にも授業があるので今から憂鬱です…

さて、今回紹介するのは江本マシメサさんの「長崎・オランダ坂の洋館カフェ シュガーロードと秘密の本」です?

ストーリー A
長崎の女子大に入学した日高乙女。ある雨の日にオランダ坂のはずれにある洋館カフェを見つけそこでバイトをすることに。雨の日の夜しか営業せず、メニューも一日1品のデザートセットのみという不思議な営業形態。超高額の時給。不機嫌顔のイケメン俺様系オーナー。そんな職場を怪しいと思いながらも、美味しいスイーツとイケメンオーナーの元で働くことになる…
江本マシメサさんの最新作!小説家になろうで掲載していたものを書籍化した作品となっています。
おしゃれな洋館カフェを舞台に美味しいスイーツと、女子大生とイケメンオーナーの関係が楽しめる素敵な作品でした!まず舞台がすごくいいです!長崎のオランダ坂。そこに佇む洋館。雨の日にしか営業しない不思議なカフェ…小夜時雨という店名も合わさって長崎の雨降る静かな夜がイメージできます!カフェで提供されるスイーツもまたいいですね…長崎に関係した美味しそうなスイーツの数々…それを美味しそうに食べる乙女ちゃんを見ていると幸せな気持ちになれますね…食べ物はがりではなく長崎の観光スポットも作中で取り上げられていて長崎に行ってみたくなりました!乙女ちゃんとオーナーの関係も良かったですね…オーナーの何気ないスキンシップにドキっとする乙女ちゃんの反応が可愛い!そんな2人の行く末に注目です!最後まで楽しく読ませていただきました!面白かったです!

キャラ A
乙女ちゃん可愛いですね…純朴で時々女子大生だと忘れることもありましたけど(苦笑)甘いものを美味しく食べる姿や、長崎の観光スポットにキラキラ目を輝かせる素敵が印象的でした!オーナーは無口系俺様男子でしたけど、細かい乙女ちゃんに対する気遣いがさすがでした…乙女ちゃんと友達の諒子ちゃんも良き友人として活躍してました!

今後の期待度 A
お話自体は綺麗に終わってますし、大満足なんですけどもう少しこの2人の関係を見てみたいですね…

どんな人にオススメか?
女子大生が主人公の恋愛もの・飯テロならぬスイーツテロものが読みたい方は!長崎の雰囲気が伝わってくる郷土愛にあふれた作品です!気になった方はぜひご一読を!

それではこの辺で(≧(エ)≦。) 

ISBN 978-4-8002-6849-5

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