どうも夏鎖芽羽です(≧∇≦)
明日からは通常営業ですので…すみません…
さて、今回紹介するのは石川博品さんの「先生とそのお布団」です!
ストーリー A
内容は、石川布団は売れないラノベ作家として様々なレーベルと同人誌を書きながら作家を続けていた。同居する喋る猫「先生」と共に苦難を乗り越え、失敗し、読者に励まされながらそれでも布団は原稿を書き続ける…とこんな感じです!
ジャンルはなんでしょう?ラノベ作家もの?というか石川博品さんの自伝?私小説?みたいなものです。
ラノベ読みの間ではカルト的人気を誇る石川博品さんの新作!個人的には「ヴァンパイア・サマータイム」「メロデイ・リリック・アイドル・マジック」以来3作品目でしたがこれは面白いですね!
2012年から2017年までの5年間を著者の石川博品さんを石川布団という作家に置き換えて描いた作品。作品こそ未読のものが多いですが、石川博品さんの作品はだいたい把握しているので作中でレーベル名や作品名が変えられていても「あー、あれね」って感じになって楽しいですね!イラストレーターさんとのやりとり、各レーベルへの持ち込みの様子もフィクションは入っているとは思いますがリアルがベースだと思うと楽しいです!さて、ストーリーはというと本当にいってしまえば湯豆腐みたいな物語です。大きな起伏はないですし、可愛い女の子の存在は申し訳程度ですし、基本は冴えないラノベ作家のおっさんと傲岸不遜とでもいう人語を話す猫が静かに語りあいながら作品を作っていくだけ。でもその中には確かに石川博品さんという作家さんの魂を感じられて温かみと「痛み」があるんですよね…すみません石川博品さんの熱狂的なファンでもないのにこんな言い方して(^_^;)でもこの作品は静かに読者を貫いて穿ってくるものでした!ラノベ作家ものでも青春ものでもない。おっさんと猫の部屋の中での閉鎖的なお話。でもそれはかけがえのない物語で、きっと石川博品さんにしか、石川布団さんにしか書けない物語でした!面白かったです!
キャラ A
もう語るべきキャラは石川布団と猫の先生くらいだと思うんですけど(ヒロイン枠で和泉美良という高校生〜大学生の女の子はいますが)石川布団は石川博品さんの分身…でいいんですかね?石川博品さんって勝手なイメージで山奥の仙人みたいな感じをイメージしてましたけど、これを読む限りは普通の人なんですね…多分きっと…いや石川博品さんと石川布団は離したほうがいいのかもしれないですけど…先生は人語を解する猫というある意味使い古されてキャラクター性を破壊する何かがありましたね!可愛いというよりは尊敬とか畏敬。そんな印象の猫でした!
今後の期待度 A
石川博品さんの5年間を作品したものなのできっと続刊はまた5年後でしょうけどそれまで待ちたいですね…ラノベ読んでるかもわかりませんけど楽しみにしてます!
どんな人にオススメか?
石川博品さんのファンの方は!多分読んでると思いますけどw 石川博品さんの作品を全然読んでなくても楽しめるとは思いますけど、読んでいるとより楽しめそうな気がします!気になった方は!
それではこの辺で(≧(エ)≦。)
ISBN 978-4-09-451710-1