2017年11月

どうも夏鎖芽羽です(≧∇≦)
明日からは通常営業ですので…すみません…

さて、今回紹介するのは石川博品さんの「先生とそのお布団」です!

ストーリー A
内容は、石川布団は売れないラノベ作家として様々なレーベルと同人誌を書きながら作家を続けていた。同居する喋る猫「先生」と共に苦難を乗り越え、失敗し、読者に励まされながらそれでも布団は原稿を書き続ける…とこんな感じです!
ジャンルはなんでしょう?ラノベ作家もの?というか石川博品さんの自伝?私小説?みたいなものです。
ラノベ読みの間ではカルト的人気を誇る石川博品さんの新作!個人的には「ヴァンパイア・サマータイム」「メロデイ・リリック・アイドル・マジック」以来3作品目でしたがこれは面白いですね!
2012年から2017年までの5年間を著者の石川博品さんを石川布団という作家に置き換えて描いた作品。作品こそ未読のものが多いですが、石川博品さんの作品はだいたい把握しているので作中でレーベル名や作品名が変えられていても「あー、あれね」って感じになって楽しいですね!イラストレーターさんとのやりとり、各レーベルへの持ち込みの様子もフィクションは入っているとは思いますがリアルがベースだと思うと楽しいです!さて、ストーリーはというと本当にいってしまえば湯豆腐みたいな物語です。大きな起伏はないですし、可愛い女の子の存在は申し訳程度ですし、基本は冴えないラノベ作家のおっさんと傲岸不遜とでもいう人語を話す猫が静かに語りあいながら作品を作っていくだけ。でもその中には確かに石川博品さんという作家さんの魂を感じられて温かみと「痛み」があるんですよね…すみません石川博品さんの熱狂的なファンでもないのにこんな言い方して(^_^;)でもこの作品は静かに読者を貫いて穿ってくるものでした!ラノベ作家ものでも青春ものでもない。おっさんと猫の部屋の中での閉鎖的なお話。でもそれはかけがえのない物語で、きっと石川博品さんにしか、石川布団さんにしか書けない物語でした!面白かったです!

キャラ A
もう語るべきキャラは石川布団と猫の先生くらいだと思うんですけど(ヒロイン枠で和泉美良という高校生〜大学生の女の子はいますが)石川布団は石川博品さんの分身…でいいんですかね?石川博品さんって勝手なイメージで山奥の仙人みたいな感じをイメージしてましたけど、これを読む限りは普通の人なんですね…多分きっと…いや石川博品さんと石川布団は離したほうがいいのかもしれないですけど…先生は人語を解する猫というある意味使い古されてキャラクター性を破壊する何かがありましたね!可愛いというよりは尊敬とか畏敬。そんな印象の猫でした!

今後の期待度 A
石川博品さんの5年間を作品したものなのできっと続刊はまた5年後でしょうけどそれまで待ちたいですね…ラノベ読んでるかもわかりませんけど楽しみにしてます!

どんな人にオススメか?
石川博品さんのファンの方は!多分読んでると思いますけどw 石川博品さんの作品を全然読んでなくても楽しめるとは思いますけど、読んでいるとより楽しめそうな気がします!気になった方は!

それではこの辺で(≧(エ)≦。)

ISBN  978-4-09-451710-1

どうも夏鎖芽羽です(≧∇≦)
本当に本当に更新が乱れててすみません…週末からは平常運転になりますので…

さて、今回紹介するのは荻野純さんの「透明人間の骨」です!

ストーリー A
感情的で時には暴力を振るう父とそれに耐える母、無関心な兄という家庭で生まれ育った来宮花。彼女はある日、自分が透明になれることを知る。花は中学生のある日、透明になれることを利用してとある行動に出る…
荻野純さんの最新作!SQに載った「可能性世界を駆ける少女」の頃から第ファンの漫画家さんなので久しぶりに単行本が出てすごく嬉しいです!
ストーリーは居心地が良くない家庭環境で育った花(これであやと読みます)が透明になれることを利用しとある行動に出てからを描くもの。中盤からは荻野さんらしく百合っぽい感じですね。お話は序盤を除けば全体的にエモーショナルな感じで、明確に「これ!」というよりはフィーリングや雰囲気を楽しめるのがこの作品の魅力なのかな?と思います。まだまだ始まったばかりですが、これからに無限の期待ができる作品です!面白かったです!

キャラ A
メインは花で他のキャラはまだまだ掘り下げられていない感じですね。花の成長は寂しいもので胸がぎゅっとなりますね…どうか心安らぐ場所を見つけて欲しいです…出番はあまりなかったですが、水上伽奈という女の子が元気いっぱいでお気に入りでひた!

絵 A
荻野さんというと目の描き方と白と黒、モノクロの使い方が、すごくいいという印象があるんですよね。今作も引力のある瞳と白と黒の対比がグッドでした!

総合 A
まだまだ始まったばかりなので今後に期待したいですね!こういうエモーショナルな雰囲気を続けながら花がどんな高校生活を送っていくのか楽しみです!

それではこの辺で(≧(エ)≦。)

どうも夏鎖芽羽です(≧∇≦)
最近本当に忙しくて更新安定しなくてすみません…

さて、今回紹介するのは渡航(Speakeasy)さんの「クオリディア・コード3」です!
前巻の記事↓

ストーリー A
内容は、ほたるから託されたメッセージを頼りに調査を開始した霞。そこで真昼に襲われ目に写る真実を理解し始める。アンノウンの襲撃はやむことはなく、舞姫を欠く防衛都市にさらなるアンノウンの襲撃が…そんな中カナリアの死を受け入れた朱雀は立ち上がる…とこんな感じです!
アニメ「クオリディア・コード」のノベライズ版!今回でアニメ9話から最終話分までをやりきり完結しました!
2巻から結構空いたと思ったら10ヶ月ぶりなんですね…そのあいだに何百作のアニメが放送されたのか…誰も「クオリディア・コード」のことなんて覚えてないですよ?
さて、ストーリーはというと起承転結の「転結」を見せましたね!アニメもそうでしたけど、真実がわかる描写はもうちょっとインパクトあってもいいかもですね…そして小説媒体ではマジで何年ぶり⁉︎というあの人も登場。やっぱりあのおばさ…天使は憎めないですね(苦笑)戦いは苛烈さを増し、戦力は失うばかり。真実が明らかになっても引くに引けない戦いの幕開け…この辺りの静かな恐怖、絶望感はいいですよね〜とある言葉をきっかけに立ち上がる朱雀もグッド!最後の戦い、青生の決断まで楽しませてもらいました!個人的にはアニメは戦闘シーンで損した印象ありましたけど、ノベライズは完成され洗練されていたと思います!面白かったです!

キャラ A
やっぱり明日葉さんはいい妹キャラですね…霞だけではなく今回はあの人も出てきて兄妹以外の関係も見れてよかったです!舞姫は本当に天真爛漫で可愛いですね!きっとあの一撃だってただの一撃ではなく、深くえぐるような痛みを伴っていたはずなのに…そして青生。この「クオリディア・コード」の象徴とも言える女の子ですよね…彼女の行動には賛否がわかれそうですけど、 行動自体はやっぱり…その他のキャラも魅力的でした!

今後の期待度 評価不能
今回で完結なので。渡航さん苛烈なスケジュールの中ノベライズ完結おめでとうございます!路地裏なんちゃら忘れてないですからね!一休みしてまた渡航さんの作品読めることを楽しみにしています!

それではこの辺で(≧(エ)≦。)

ISBN  978-4-08-631208-0

どうも夏鎖芽羽です(≧∇≦)どうも夏鎖芽羽です(≧∇≦)
ちょっと疲れてます…そして毎度のことながら更新遅れてすみません…

さて、今回紹介するのは猪ノ谷言葉さんの「ランウェイで笑って2」です!
前巻の記事↓

ストーリー AA
東京コレクションについていけることになった育人。しかしモデルに欠員が発生するという緊急事態が発生!代わりのモデルとしてやってきたのは千雪だった?180センチもあるモデル用の服を直し千雪に合わせる仕事を任さられる育人だが…
シリーズ第2弾!売り上げも好調みたいで一安心です。
まず言わせてください…

ため息が出るほど美しいです

いや、比喩でもなんでもなく本当に心の底から美しいと思いました!こんな漫画初めてですよ!特に120、121pの見開き!作者の魂を感じました!
物語は前回の続きから。モデル欠員のハプニングに千雪が派遣されます。しかし、千雪が来たところでモデルにはあまりにも向かない身長…当然服が合うわけもなく修正を余儀なくされます。育人は限られた時間の中で作業に取り掛かります。ここで千雪が言い放つ「わたしを見て」はマジで惚れ惚れするくらいかっこよくて不思議と涙が出そうになります…こんなんありですか…?めっちゃ少年漫画してますよ…その後の展開ももうただただ素晴らしいの一言。感動したとかそんな言葉すら陳腐でしょう。心を奪われて世界に魅了されてもまだ何かを奪おうとするくらいの引力と作品の圧。素晴らしい。美しい。どんな賞賛の言葉もきっといらないです。この作品はそんな言葉すら超えてすごい作品なんです!2巻も最高に面白かったです!

キャラ A
育人…育人!めっちゃかっこいいじゃないっすか!逆境にも負けずに立ち向かい勝つだけではなくもう一仕掛け…最高ですよ…そして千雪!千雪が育人を上回るかっこよさ!ヤバイですよ!育人に気合を入れる場面もランウェイでの姿もとにかくかっこいいです!最高にヒロインしてました!

総合 A
とにかく最初から最後まで最高でした!この作品の続きが1月まで読めないとかマジですか…?とにかく続きを早く…!

それではこの辺で(≧(エ)≦。)

どうも夏鎖芽羽です(≧∇≦)
本当に最近更新安定しなくて申し訳ないです…

さて、今回紹介するのは千羽十訊さんの「変奏神話群 剣風斬花のソーサリーライム」です!

ストーリー A
内容は、二年前異世界からきたエンド・ファウナによる侵略が突如終わり元の世界を取り戻しつつある世界。エンド・ファウナとの戦いの英雄である第06混成部隊を倣い設立された戦術学園高天原に入学することになった桜河奏次郎。彼は自身が住むことになった寮で凄腕の少女フィオレンツァに出会う。彼女と同じ部隊に所属することになった奏次郎は、共に戦いに身を投じていくことになるが…とこんな感じです!
ジャンルはファンタジー。ギリシャ神話や北欧神話、その他SFや和物などが取り入れられた設定と退廃的な世界観が魅力の作品です!
千羽十訊さんのデビュー2作目となる作品!個人的には初挑戦の作家さんでしたが、独特のリズムと溢れるような設定、そしてバトルバトルバトル!な展開を楽しませてもらいました!
序盤は主人公の奏次郎が学園にやってきてメインヒロインたるフィオレンツァに出会うという感じなんですけど、文体?というかリズムが独特で慣れるのに少し時間がかかりましたね。会話とか地の文とか読みづらいわけではないんですけど、不思議なテンポでこちらの読むリズムと微妙に合わなかったです…ただ読み進めるとそんなに気にならなくなるので問題ないです。前述の通り戦い周りの設定はギリシャ神話や北欧神話和物にSFとなんでもありで、それぞれの要素を組み合わせてスタイリッシュかつ不思議な魅力のあるバトルスタイルを作りあげでいました!ただ設定の量が膨大でとてもじゃないですけど全ては理解できないですね(^_^;)そしてお話は戦闘へ。もうこの作品はとにかく戦います!模擬戦から何から戦っていないときの方が珍しいくらいにバトルバトルバトル…!大量の設定を使いながらも戦闘描写は読みやすく、迫力のある戦いがイメージしやすいです!ラストのあの展開は割と序盤で示唆されていたとはいえやっぱり燃えますね!序盤は少し読みづらい印象がありましたが、終始バトルで楽しませてくれる作品でした!面白かったです!

キャラ A
奏次郎はちょっと古めかしい口調でミステリアスな一面もあるんですけど、素直にかっこいいと思えるいい男でした!思春期の少年らしさもグッド!フィオレンツァはオタク属性があったり年上のくせにちょっと頼りなかったりしますが、奏次郎にときめく乙女な姿は可愛らしいですね!個人的なお気に入りは鳴々渡小夜里。赤いドレスをきた小さい女の子が苛烈に戦い、時には涙をこぼすとか最高ですね!他のキャラも魅力的でした!

今後の期待度 A
面白かったのでぜひ続きが読みたいです!ストーリーとしてはまだまだ始まったばかりなのでこれからに期待です!続刊待ってます!

どんな人にオススメか?
とにかく異能バトルが読みたい方は!圧倒的な設定量と魅力的な世界観で繰り広げられるバトルに燃えるはずです!ちょっと独特な文体?というか雰囲気ですが、慣れれば気にならないはずです!バトルが好きな方はぜひ!オススメです!

それではこの辺で(≧(エ)≦。)

ISBN  978-4-7973-9152-7

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