2017年11月

どうも夏鎖芽羽です(≧∇≦)
疲れました…

さて、今回紹介するのはアズマサワヨシさんの「愚かな天使は悪魔と踊る」です!

ストーリー A
堕落した悪魔たちにやる気を出してもらうために、カリスマ性のある人間を探すことになった阿久津雅虎。彼は転校初日に天音リリーという美少女を見つけるが、なんと彼女は天使で…
イカした表紙に反してラブコメな作品。悪魔な主人公と天使なヒロインがギャグメインのラブコメを繰り広げます!
まず序盤。まさにラブコメという感じの始まりを台無しにする始まり…これはなんというか…担任がキレるのもわかります…そしてたまたま隣の席にいた天音リリーと意気投合(?)して彼女に悪魔たちのアイドルを頼むもリリーが天使だということが判明します!そしてなんやかんやあって2話からラブコメ展開!この2人のやりとり可愛すぎません?悪魔とか天使とかなんでしたっけ?と忘れるほどの威力!基本顔芸とか面白いんですけど、こいつらマジでピュアでキュンキュンしているところが最高ですね!笑いが中心ではありますが、ガツンと威力のあるラブコメでも魅せる楽しい作品でした!面白かったです!

キャラ A
阿久津はなんか調子こいてんなこいつというキャラなんですけど、行動が面白くて笑ってしまいますねwリリーは天使でありながら、顔芸とか面白すぎますw普段あんなに可愛いのにズルいですよw

絵 A
とにかく普段とギャグ顔のギャップがいいですよね!リリーも可愛いですし、この作品の雰囲気にマッチしています!

総合 A
可愛くて面白い!そんなコメディよりのラブコメでした!面白いので続きを読むのが楽しみです!ラブコメ好きな方はぜひ!

それではこの辺で(≧(エ)≦。)

どうも夏鎖芽羽です(≧∇≦)
こんな時間に更新して大変申し訳ないです…

さて、今回紹介するのは江本マシメサさんの「麗人賢者の薬屋さん」です!
⚠︎今作ですが一部に誤植があります。p89、90に入るべきページがp81、82に入っています。これから買うという方は宝島社さんの正式な発表を待ったほうがいいかもです。ご注意ください

ストーリー A
内容は、魔法学園を飛び級で卒業した天才でありながら薬草学に熱中するリンゼイ。そんな彼女は同級生のレクサクと結婚するとこになるが、レクサクは学生時代の妬みからリンゼイがこれ以上薬草研究をできないように働きかけていた。それに激怒したリンゼイは結婚式から逃げ出す。途中レクサクに捕まりそうになるが、全身鎧の男クレメンテに出会い…とこんな感じです!
ジャンルはファンタジー。恋愛要素は控えめでサクサク楽しめる作品ですね。
江本マシメサさんの新作!今月はもう一作出るのでファンとしては嬉しい限りです!物語は天才とまで言われる魔法の才能を持ちながら魔法薬学に熱中する変わり者。そんな彼女は貴族ゆえ魔法学園を卒業すると結婚することに。が、相手のレクサクが約束を破ったため結婚式を放り出して逃げ出す…序盤からインパクト抜群の描写でした…そして逃亡の最中全身鎧のクレメンテと出会い共に逃避行をすることに。ここから帯にある薬屋さんを開くまでが結構長くてこの辺りは賛否が分かれそうですね…個人的には強烈な性格のリンゼイがクレメンテをはじめとしたキャラとワイワイやりながら旅をしたりするのは見ていて楽しかったですけど、本題の薬屋さんはなかなか開きませんからね…そして薬屋を開くと早速以来が。リンゼイが薬を作る様子はファンタジー感があって読んでいてワクワクしますし、その中でクレメンテと絆を深めていくのはグッド!あと乙女の涙を得るために使用人のスメラルドに「借りぐらしのご令嬢」を読ませるのには笑いましたw リンゼイの強烈な性格でグイグいストーリーを引っ張り最後までサクサク楽しめる作品でした!

キャラ A
リンゼイさんは本当強いというかたくましいというか…十八歳なのに驚くべき世間知らずですぐに怒るしワガママでと大変な女性ですけど、なんかかっこよくてもっと彼女が見たくなる不思議な魅力がありました!クレメンテさんはなんかそれでいいの?ってくらいリンゼイに従順でしたけど、過去を考えれば納得ですかね?幸せならいいですよね?個人的なお気に入りはリンゼイの妖精ルクス。本当に彼女の苦労といったら…猫の姿も愛らしいですし、物語を広く見回せる存在としていい働きをしてました!

今後の期待度 A
綺麗に終わってる気もしますけど、まだまだリンゼイの薬屋さんを見ていたいので…ぜひ続刊を…

どんな人にオススメか?
ポーションを作ったり…みたいなファンタジー作品が好きな方は!本題の薬屋さんまではちょっと長いですけど、リンゼイの強烈なキャラがグイグい物語を読ませてくれます!気になった方は!

それではこの辺で(≧(エ)≦。)

ISBN  978-4-8002-7843-2

江本 マシメサ
2017-11-10

どうも夏鎖芽羽です(≧∇≦)
ちょっと疲れてます…頑張ります…

さて、今回紹介するのは旭蓑雄さんの「青春デバッガーと恋する妄想#拡散中」です!

ストーリー A
内容は、アキバが特区に指定され拡張現状によって彩られた世界。オタクの歩夢が出会ったのはクラスでも一目を置かれる存在の衣更木アマタだった。アマタが隠れオタクだと判明し、普段オタクをバカにしているアマタを問いただそうとしたときAR空間に揺らぎが生じる。その正体はアマタのココロが引き起こしたバグで…とこんな感じです!
ジャンルはSF+青春ラブコメ。SFなアキバを舞台にラブコメが展開されるという感じですね。
旭蓑雄さんの新作ということで読んでみましたいやー面白かったです!SFチックなアキバと青春ラブコメが見事にマッチしていました!
物語の舞台となっている特区に指定されたアキバはARで覆われ独自の文化が形成されています。普通のアキバともちょっと違う仮面に覆われ管理されたアキバは読んでいてすごくワクワクしますね!文章はパロディが多めでオーウェルスタインベックからまどマギまで様々。旭さんはこうした小ネタというか、小さなパロを的確に入れてきますよね!主人公の歩夢はアキバ特区でアマタをはじめとするヒロインたちが引き起こすバグを解決していきます。このバグの設定もすごくいいですよね…SFと青春を見事に科学反応させています!ラストのお話もよかったですね…罪と罰。そんな言葉だけでは片付けられない、より深いところの心理を読んでしまった気がします…青春のいいところをSFを舞台に繰り広げていてすごく面白かったです!

キャラ A
歩夢は決してかっこいいキャラじゃないですけどなんか「わかる」んですよね。彼の行動とかヒロインに対する思いとか…共感というより共鳴。そんな感じの主人公でした。メインヒロインのアマタはキャラとしては弱い気がしますけど、最後で一気に魅力を見せてきましたね!歩夢のバイト先の女の子ルリとノエルも魅力的ですね!こういうロリ大好きなロリとかドMハーフとかすごくいいと思います!

今後の期待度 A
これから続いていきそうなので続刊を楽しみにしたいです!2巻も早めにお願いします!

どんな人にオススメか?
青春ラブコメが読みたい方は!舞台はARなアキバですが、中にはきちんと青春が詰まっています!パロも秀逸ですし、ハマる方にはハマる作品なので気になった方は!

それではこの辺で(≧(エ)≦。) 

ISBN  978-4-04-893463-3

どうも夏鎖芽羽です(≧∇≦)
寒いですね…電気毛布が大活躍です…

さて、今回紹介するのは里見Uさんの「八雲さんは餌づけがしたい」です!

ストーリー A
アパートに一人暮らしをする未亡人の八雲柊子。彼女の密かな楽しみは隣で同じく一人暮らしをする高校球児の大和翔平にご飯を作ってあげることだった。ものすごい量を食べる彼のために八雲は日々料理に奮闘する…
未亡人×高校球児の一見不思議に思える関係が魅力の作品。些細なきっかけから翔平が八雲さんの家でご飯を食べることになる。この隣近所の付き合いがいいですよね〜。メシテロというより、豪快にご飯を食べる翔平を見るのが楽しい作品です。一巻ではほとんどが八雲の部屋で完結する2人の関係を描いています。ご飯をつくる。それを食べる。そんな当たり前の行為も八雲が何を思ってご飯を作っているのか、翔平が何を思ってご飯を食べているのか。それを想像するだけで温かくなりますよね…ただ豪快に大盛りのご飯を食べるだけではない温かさのある素敵な作品でした!

キャラ A
八雲さんいいですよね!未亡人というとそこはかとない色気を想像しますがそんなことはなく、優しいお姉さんという感じです。翔平くんは男子高校生らしからぬ落ち着きっぷり。これは超高校級の素晴らしい選手になりますよ!

絵 A
ご飯が美味しそうなのはもちろんご飯を食べた時に翔平の表情が変わるのがいいですよね!八雲さんも色気が出過ぎてないのが好感度高いです!

総合 A
2人の関係が素敵で最後まで楽しく読ませていただきました!これからも2人のご飯を食べる・食べさせる関係をずっと見ていたいです!続刊も読みます!

それではこの辺で(≧(エ)≦。)

どうも夏鎖芽羽です(≧∇≦)
ちょっと気合い入れて日々の生活をこなしていきます…

さて、今回紹介するのはファミ通文庫のアンソロジー「僕とキミの15センチ」です!

今回はアンソロジーなのでそれぞれのお話を簡単に紹介していきます(バカテス、文学少女、東雲侑子は読んでないので割愛させていただきます)

「In the Room」綾里けいし
アンソロではトップバッターというイメージが強い綾里さんが今回もトップバッター。ジャンルはもちろんホラーで15センチを活かしたものになってます!スパイスが効いたよい作品でした!

「十五センチ一本勝負」庵田定夏
ファミ通文庫を代表する青春ものを描く作家さん。ストレートで甘酸っぱい青春短編でした!期待していた通りのものが読めて大満足です!

「七月のちいさなさよなら」石川博品
ちょっと不思議な田舎を舞台にした物語。小さな妖精たちと少年の短い物語が描かれます。ちょっとクセのあるイメージがある石川さんですけど、今作はそんなこともなく最後まで楽しく読ませていただきました!

「ジャンパーズ・ダイアリー」伊東京一
これはまた他の作品とは異なる不思議な魅力を持った作品。とある事故をきっかけにある一つの出会いを知る作品です。個人的にはこういうの好きですし、男の子の背伸びした感じもグッドでした!

「地面から15センチだけ浮いた程度の物語」岡本タクヤ
このアンソロの中では一番好きな作品でした!そう!こういう15センチを求めていたんです!ちょっとズレててでもかっこつけすぎない。言葉選びのセンスが良くて短い中でキャラ性を魅せる!ほぐし水の些細なアイデアが光ってました!

「華道ガールと書道ボーイのミックス展覧会」くさなぎそうし
記憶が確かならカクヨムで開催されていた15センチをテーマにした短編コンテストの受賞作品。個人的には最後の展開がちょっと微妙でしたけど、短い中で3人のキャラを楽しめました。

「変わりゆく景色と変わらない約束」久遠侑
ファミ通文庫の次世代青春ものの旗手(と勝手に思っている作家さん)短い中にも久遠さんの作品を読んだことがある方ならわかるだろう「らしいエッセンス」がちりばめられていてすごくよかったです!些細な男女関係を鮮やかに描ききっていました!

「Xp;15㎝」九曜
図書館を舞台にした比較的あっさり目の青春短編。佐伯さんのラブラブなラブコメのイメージが強い作家さんでしたが、こういう味付けの作品も書けるのだなとちょっとびっくりしました。でもこういう作品は読んでいて楽しいですね!

「甘やかなトロフィー」佐々原史緒
これも個人的にはかなり好きな作品。家がケーキ屋の専門学生と陸上選手のどこか不器用な恋を描いた作品。2人の面白い関係、十五センチが2人を遠ざける理由、触れ合う未満の絶妙な距離感…最後まですごく楽しく読めました!

「十五夜さんは十五センチほどズレている」更伊俊介
ギミックを駆使したちょっと不思議な青春?短編。ミステリアスなヒロインとの噛み合わない会話は読んでいて楽しかったですね!十五センチという単語がもっとも出てきた作品でもありましたね…独特な雰囲気が面白かったです!

「たった一人のお客さん」三田千恵
幼馴染のすれ違い?をテーマにした青春ものの短編。髪という恋にはある種つきまとうものを作品に取り入れて面白さに昇華していました!最後もいいですね!青春って感じがします!

「ポケットの中の女神」田口仙年堂
会話文が一切ないという他の作品とは異なる印象を持つ作品。男女の独白が最後でうまく繋がるのがいいですね!思春期の男女の内面を楽しませてくれるお話でした!

「金曜日は恵比寿屋に行く」竹岡葉月
恋や青春とはちょっと離れて、1人の少年を取り巻く環境にスポットを当てているなと感じた作品。商店街の中にある不思議な釣り堀を舞台に登場人物が繰り広げる物語を存分に楽しませてもらいました!

「アイスキャンディーと、時を重ねる箱」羽根川牧人
短編としての完成度というか魅力いう点では最もビビッときた作品!これは某奇妙な物語あたりで実写化してもいいくらいに面白いですよ!重箱という年に数回しか触れないものを丁寧に作品に取り入れ、主人公とヒロインの距離も演出して完璧な物語にしています!これはすごくいいですよ!

「無事女子にフラれる、夏」御影瑛路
御影瑛路さんの作品はシリアスなイメージが強かったので、こういう路線は個人的には新鮮でしたね。主人公のバカっぽいところを含めて青春だなーと「青春」を直に感じられる作品でした!

「思春期ギャルと「小さい」オジサン」水城水城
JK(ギャル?)が主人公の作品。小さなオジサンとの出会いでちょっとした家族関係の変化がある。そんな温かみを感じる作品でした。最後まで安心して楽しめる。外さない作品という印象でした。

「隣の◯◯◯さん」築地俊彦
ホラーかと思いきや…な作品。ちょっとネジが外れた女の子と青年の距離感が楽しめる作品でした。最後の文章がこの作品の全てを濃縮していて好きでしたね。2人の将来が楽しみですw

「彼女は絵本を書きはじめる」森橋ビンゴ
大人っぽいなーと読んでいて思いました(小並)派手さの代わりに確実さと優しさを盛り込んだ見事な作品。小さな世界の大きな、それでいて15センチの中の変化が愛おしいですね!こういうのも好きです!

ファミ通文庫のアンソロはホラーアンソロジー以来でしたが、安定感のある印象でしたね。それぞれ作家さんの魅力も出ていますし、青春ものだけではなく様々なジャンルが楽しめました!好きな作品が1つはあると思うので気になった方はぜひ手にとってみてください!

それではこの辺で(≧(エ)≦。)

ISBN  978-4-04-734747-2

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