どうも夏鎖芽羽です(≧∇≦)
この感想はブログ「本達は荒野に眠る」のものです。無断転載は禁止しています。
さて、今回紹介するのはハセガワケイスケさんの「カーテンコールが鳴る前に school girl babyish」です!
ストーリー A
内容は、小学校の頃に起きた事件から勉強だけをやっていた野々野ノノ。彼女は青春を取り戻すために演劇部のオーディションを受ける。全国大会を目指すガチな部活の前に当然オーディションは落選。しかし胡散臭い演出家のタツミタクミに誘われ学園祭のステージを目指して奮闘することになる。元地下アイドルの蒼柳アオバ、歌とダンスが上手いがあがり症のカナデ、演劇部の三年生で謎の熟女感のある聖園ミナギの4人で作る演劇は…とこんな感じです。
ジャンルは青春。まだ演劇ものとしては始まったばかりで、そちらの方面は2巻以降に本格化する感じですかね。
初挑戦のハセガワケイスケさんの作品!確か「天穹のカルマ」は積んでます…疾走感とサブカル感で駆け抜ける青春ものとして楽しませていただきました!面白かったです!
主人公はドルオタというかサブカル女なノノ。開始からページに隙間がないくらいばーっと自分の好きなことを語ります!この後はここまでみっちりな文章こそ少ないですけど、なかなかのサブカル臭がするノノの一人称が続いていきます。ここで合う合わないは大体決まるかな?という感じですね。演劇部のオーディションに当たり前のように落ちたノノ。しかし演劇部の講師として呼ばれているタツミタクミに見出されて?目をつけられて学園祭のステージに向けて演劇をすることに!集められた4人は酷いもので、エチュードという即興劇に苦戦して全然ダメダメ。ノノは噛みまくるし、謎にメントスコーラ推したりで劇が成り立ちません。アオバは元地下アイドルの過去が邪魔したり、カナデは中学時代に投稿していて歌ってみた・踊ってみたの苦い思い出に苛まされ、ノノはひっついて離れない小学校の事件と今の自分に悩む…そうした悩みの中で徐々にくっついて成長していく3人の姿と、居場所を作ってあげるミナギの関係はすごく魅力的でした!そしてエチュードさえままならない中で行われた定期発表会。結果は散々で、少女たちは岐路に立たされます。でもそこから青春をするために、あがいて頑張って、それが結果青春になって最高にカッコいい4人の物語になっていくのがキラキラしていると思いました!ノノのサブカル感と青春を追い求める疾走感で最後までガンガン読ませる作品でした!面白かったです!
キャラ A
ノノのサブカル感は賛否が分かれそうですけど、僕はすごく好きでした!なんというかこういうばーっと喋って、なんにもうまく行かなくてヘラヘラしている女の子の気持ちをすごくわかりたいですし、わかってあげたいです。アオバやカナデはそれぞれ抱えた過去があり、それと向き合って成長していく姿がグッドでした!ミナギはみんなの居場所を守っている感がすごく良かったんですけど、熟女感は作中で言われているほど感じなかったのでこれは2巻に期待ですかね?
今後の期待度 A
面白かったので2巻も楽しみにしています!ノノたち4人が学園祭に向けてどんな演劇部を作りあげていくのか転々続刊待ってます!
どんな人にオススメか?
サブカル感強めの青春ものが読みたい方は!演劇要素はそこまで強くなくて、演劇知らない人でも楽しめる反面演劇要素に期待しすぎると肩透かしくらうかもです…いい疾走感のある青春ものなので気になった方は!
それではこの辺で(≧(エ)≦。)
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ISBN 978-4-04-912160-5