2019年01月

どうも夏鎖芽羽です(≧∇≦)
この感想はブログ「本達は荒野に眠る」のものです。無断転載は禁止しています。

さて、今回紹介するのはハセガワケイスケさんの「カーテンコールが鳴る前に school girl babyish」です!
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ストーリー  A
内容は、小学校の頃に起きた事件から勉強だけをやっていた野々野ノノ。彼女は青春を取り戻すために演劇部のオーディションを受ける。全国大会を目指すガチな部活の前に当然オーディションは落選。しかし胡散臭い演出家のタツミタクミに誘われ学園祭のステージを目指して奮闘することになる。元地下アイドルの蒼柳アオバ、歌とダンスが上手いがあがり症のカナデ、演劇部の三年生で謎の熟女感のある聖園ミナギの4人で作る演劇は…とこんな感じです。
ジャンルは青春。まだ演劇ものとしては始まったばかりで、そちらの方面は2巻以降に本格化する感じですかね。
初挑戦のハセガワケイスケさんの作品!確か「天穹のカルマ」は積んでます…疾走感とサブカル感で駆け抜ける青春ものとして楽しませていただきました!面白かったです!
主人公はドルオタというかサブカル女なノノ。開始からページに隙間がないくらいばーっと自分の好きなことを語ります!この後はここまでみっちりな文章こそ少ないですけど、なかなかのサブカル臭がするノノの一人称が続いていきます。ここで合う合わないは大体決まるかな?という感じですね。演劇部のオーディションに当たり前のように落ちたノノ。しかし演劇部の講師として呼ばれているタツミタクミに見出されて?目をつけられて学園祭のステージに向けて演劇をすることに!集められた4人は酷いもので、エチュードという即興劇に苦戦して全然ダメダメ。ノノは噛みまくるし、謎にメントスコーラ推したりで劇が成り立ちません。アオバは元地下アイドルの過去が邪魔したり、カナデは中学時代に投稿していて歌ってみた・踊ってみたの苦い思い出に苛まされ、ノノはひっついて離れない小学校の事件と今の自分に悩む…そうした悩みの中で徐々にくっついて成長していく3人の姿と、居場所を作ってあげるミナギの関係はすごく魅力的でした!そしてエチュードさえままならない中で行われた定期発表会。結果は散々で、少女たちは岐路に立たされます。でもそこから青春をするために、あがいて頑張って、それが結果青春になって最高にカッコいい4人の物語になっていくのがキラキラしていると思いました!ノノのサブカル感と青春を追い求める疾走感で最後までガンガン読ませる作品でした!面白かったです!

キャラ  A
ノノのサブカル感は賛否が分かれそうですけど、僕はすごく好きでした!なんというかこういうばーっと喋って、なんにもうまく行かなくてヘラヘラしている女の子の気持ちをすごくわかりたいですし、わかってあげたいです。アオバやカナデはそれぞれ抱えた過去があり、それと向き合って成長していく姿がグッドでした!ミナギはみんなの居場所を守っている感がすごく良かったんですけど、熟女感は作中で言われているほど感じなかったのでこれは2巻に期待ですかね?

今後の期待度  A
面白かったので2巻も楽しみにしています!ノノたち4人が学園祭に向けてどんな演劇部を作りあげていくのか転々続刊待ってます!

どんな人にオススメか?
サブカル感強めの青春ものが読みたい方は!演劇要素はそこまで強くなくて、演劇知らない人でも楽しめる反面演劇要素に期待しすぎると肩透かしくらうかもです…いい疾走感のある青春ものなので気になった方は!

それではこの辺で(≧(エ)≦。)

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ISBN 978-4-04-912160-5


どうも夏鎖芽羽です(≧∇≦)
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さて、今回紹介するのは山本アリフレッドさんの「理系が恋に落ちたので証明してみた5」です!
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前巻の記事↓

ストーリー  A
ついに奏の発表となる池田研究室。雪村は奏の緊張をほぐすために抱きしめるという方法を実行。確かな理論と実験に基づくものだが、これが氷室に誤解を与え喧嘩になってしまう。沖縄で最後に思い出を作りたい2人は仲直りすることができるのか…
シリーズ第5弾!映画とドラマが決まったと思ったら今度はアニメ化ですか!アニメも楽しみですね!
今回は初?の修羅場回!イチャイチャ成分抑えめなのにいつもいちゃいちゃしているせいで喧嘩して距離が出ているのもまたイチャイチャなのでは?と錯覚してしまうほどですね…マジでこの2人お互いのこと好きすぎでは?そして理論上最高の〇〇…これが理系の恋ですか…面白いですけどぶっちゃけ面白さが先行するんですよねw 奏や虎輔の発表も面白かったですし、ラブコメも理系も楽しませていただきました!

キャラ  A
氷室さんかわいすぎ!マージでそんな顔して雪村と喧嘩して、仲直りしてからのアレは反則ですから!雪村はなんつーかもう少し氷室さんのことわかってあげてほしいですけど、理系だから仕方ないんでしょうね…そして氷室のことを考えてあげられる奏の後輩力の高さに感動しました…氷室さんとの関係が尊み高すぎてヤバかったです…

今後の期待度  A
面白かったので6巻も楽しみにしています!一応〇〇はしたわけですし、これからどうなるんですかね?色々大変かとは思いますが続刊待ってます!

それではこの辺で(≧(エ)≦。)

どうも夏鎖芽羽です(≧∇≦)
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さて、今回紹介するのは支援BISさんの「迷宮の王 ミノタロウスの咆哮」です!
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ストーリー AA
内容は、サザードン迷宮の十階層のボスとして君臨するミノタロウス。十階層のモンスターとしては強敵ながら大したドロップ品もないことから冒険者たちからは不人気な存在だった。しかしある日、突如としてこれまでの常識を打ち破るミノタロウスが出現する。ボス部屋から出て、自ら冒険者を倒し、強力な武器やアイテムやスキルを得て、みるみる強くなっていく。そしてついには迷宮のルールすら超越した存在となっていく。この強力なミノタロウスに冒険者たちは挑むが…とこんな感じです!
ジャンルはファンタジー。いわゆる迷宮ものですね。
個人的には初挑戦となるレジェンドノベルスさんの作品!他にも何作品か積んでいるんですけどね(^_^;)作者の方が「辺境の老騎士」(未読ですが有名な作品ということは知っていたので)の方で表紙がすごくかっこよかったので購入しました!まず言わせてください

面白い!

これは早くも2019年上半期ベストが決まったかもしれないです…とにかく面白い。面白い以外の言葉がないです。ミノタロウスというこれまでこのモンスターに持っていた認識は全て消え去りました。この作品のミノタロウスこそが僕の中の「ミノタロウス」になりました。ただただ面白い。それくらい圧倒的なパワーを持った作品でした!
ストーリーは三人称視点でミノタロウスを中心に彼?に挑む冒険者やギルドの関係者を中心に描かれます。なんというか主人公がいない?というか強いて言うならミノタロウスかローガンなんでしょうけど、この「サザードン迷宮」がある意味主人公と言ってもいいのかもしれないですね。とにかく視点というか物語を見る場所が印象的でしたね。世界観はゲーム要素が強いというか「ダンジョン」や「迷宮」と聞いてイメージするものにぴたりとはまりますね。各階層にボスモンスターがいて、モンスターは倒されるとアイテムやお金を落として、無限にリポップする。ただここにユニークモンスターとしてのミノタロウスがいるのが端的にすごく良かったです!十階層のボスとして君臨するミノタロウス。倒しても割に合わないため冒険者からは微妙な扱いを受けています。そのミノタロウスがある日たまたまユニークモンスターとしてポップして冒険者やモンスターたちから知恵を、アイテムを、武器を得て強くなっていきます!この過程がじわじわと面白くなるんですよ!最初は「へえーミノタロウスが成長していくんだ…」くらいだったのが冒険者たちの間でも高い評価を受ける冒険者を倒し始めるあたりから「ミノタロウスがこんなに魅力的なモンスターだったなんて…!」とこれまでに味わったことのない感動を覚えます!いやマジでミノタロウスの概念ぶっ壊されます。様々な創作物で触れてきたただ斧持って突進してくる牛頭のイメージだったモンスター。それが脳内で壊されて成長し学習して、血まみれになって戦う姿にいつのまにか引き込まれます。すごすぎます。ミノタロウスにこんな可能性があったこなんて知るわけないじゃないですか…すごい。ただすごいです。ミノタロウスを中心に繰り広げられるギルドや冒険者たちの関係もすごく魅力的ですし、中盤ある人物と出会いそこから繰り広げられるラストのバトルと意外すぎる展開は熱く燃えますし、最後の一行を読んだ時の震えは最高の読書体験でした。最高に面白い。それ以外の言葉はいらないです。ただすごい作品に出会えた喜びに感謝したいです。

キャラ  A
ミノタロウスというモンスターが持つ可能性をここまで描ききっているのはもうすごいとしか言いようがないです。ただミノタロウスというモンスターが成長していくだけではなく、ミノタロウスが感じた痛みや喜びそして飢えがダイレクトに伝わってきました。冒険者をはじめギルドのメンバーたちも魅力的で、その人間関係はストーリーを最大限に盛り上げていました!

今後の期待度  A
2巻が2019年に出るということで今から楽しみです!ここからどんな物語が描かれていくのか、そしてミノタロウスはこれからどんな風に成長してどんな冒険者と対峙するのか…続刊待ってます!

どんな人にオススメか?
迷宮・ダンジョンものや硬派なファンタジーが好きな方は!ハマる人は絶対にハマります!読めばわかるこのミノタロウスの無限の可能性に一緒に震えましょう!超オススメです!

それではこの辺で(≧(エ)≦。)

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ISBN 978-4-06-513691-1

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さて今回紹介するのは内田弘樹さんの「ミリオタJK妹!3 異世界の戦争に巻き込まれた兄妹は軍事知識チートで無双します」です!
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前巻の記事↓

ストーリー A
内容は、ファルツラントと停戦状態にあるリリエンタール王国。そこに現れたのはエルフの国エルフガルド王国の摂政フロリナだった。共通的であるファルツラントを倒すために協力を持ちかけるフロリナ。だが、エルフたちが使う協力な魔法は人々の憎しみや悲しみによって増強されていることが判明する。人類を奴隷化し魔法資源にしようと考えるフロリナたち。ミリオタ故に戦争が嫌いな宗也はあえてラズたち竜人種と組んでエルフたちに挑むが…とこんな感じです!
シリーズ第3弾!残念なことに今回で完結とのこと…好きなシリーズだったんですけどね…136pでみぐが「ミリオタJKは供給過多ですか。リトルアーモリーとドルフロで十分ですか」とか皮肉言ってますけど「ミリオタJK」が終わってしまうので供給が…足りないですよ…あともう一巻続いて欲しかったですね…とまあ3巻で終わるのも残念なんですけど何より残念なのはイラスト。表紙とモノクロ2枚だけ…巻頭カラーイラストは表紙イラストの切り抜…単純に悲しいです。そりゃもちろん今回で完結とか、野崎つばたさんのスケジュールとか、編集部がどうとか色々あるとは思いますけど、最後にみぐが大きく描かれてもいいじゃないですか…メインヒロインなんですよ…大好きな作品で2巻まではすごく綺麗でかっこよくて可愛いイラスト満載だっただけに悲しいです…野崎つばたさんの描くみぐはもう少し見たかったですよ…さてストーリーは対エルフの国、そしてドラゴンを利用した航空作戦がメイン!ラズたちファルツラントに対抗するために同盟を申し出るエルフガルド。しかし真実が発覚し逆にエルフたちとの戦争へ…弾道ミサイルのような強力な魔法を使うエルフたちに何もできない宗也たち。そこで考えだしたのはラズたちと組んでエルフの国へ奇襲をかける作戦。これは面白かったですね!まさにファンタジー版の航空作戦!エルフの国へ竜を飛ばす策や、どこに攻撃すれば1番ダメージが与えられるかなどまさにミリオタ全開のいやらしくも有効的な作戦でエルフたちを追い込むのは見ていてワクワクしました!そしてみぐの葛藤と迷いからの解放。この辺はもう少しゆっくり描いて欲しかった気もしますけど、クライマックスでのみぐの行動は刺さりましたね!ラストも良かったですし、今回も楽しませていただきました!面白かったです!

キャラ A
みぐ…ミリオタでヤンデレでお兄ちゃん大好きなみぐにもう会えないんですね…寂しいです…強くてかっこよくて可愛いみぐが大好きでしたよ…宗也はミリオタを語るシーンとあの航空作戦を考えるのが最高に主人公してました!

今後の期待度 評価不能…
完結なのでこの評価で。お疲れ様でした。内田弘樹さんの次回作楽しみに待ってます!

それではこの辺で(≧(エ)≦。)

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ISBN 978-4-7973-9806-9

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さて、今回紹介するのは三田誠さん原作、みやこかしわさん構成、有坂あこさん作画の「Bestia ベスティア」です!
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ストーリー A
母親のホノカの手がかりを探すためイギリスはロンドンに留学にやってきたアスカ。彼は母が滞在したという屋敷にやってくる。そこで迷い込んだ先にあったのは広大な地下室に広がる《箱庭》と呼ばれる幻獣を飼育する施設だった。そこでブラックドッグと呼ばれる幻獣エドガーに出会ったことでアスカは幻獣をめぐる戦いに巻き込まれることになる…
「ロード・エルメロイⅡ世の事件簿」の三田誠さん、「出会って5秒でバトル」のみかこかしわさん、そして「正解するカド」をはじめとした素晴らしいイラストを手がける有坂あこさんの最強よ3人による漫画がついに単行本化!まず言わせてください…すごく面白かったです!これは2019年上半期ベスト漫画が自分の中では早くも決まりましたね!ロンドンに留学にやってきたアスカ。母親のホノカを追い求めてやってきた屋敷で幻獣に出会い戦いに巻き込まれていく…王道どん真ん中をいきながらも超美麗な絵と圧倒的センスとコマ割りで引き込まれて…これは最高の読書体験でしたね!エドガーとの出会い、戦い、契約から始まるパートナー!これは燃えます!そして母親ホノカと関係深い幻獣を保護する組織ZOOと協力し、エドガーの他にいる9匹のSランク幻獣の保護をすることに。ここからのバトルは本当に夢中になって読みました!こんな魅力的で迫力のあるバトル描写久しぶりですよ!日常シーンというか平穏な場面ではページの枠を白くしておいてバトルになるとその枷を解き放って大胆なコマ割で超絶美麗かつ躍動感あふれる有坂あこさんが描くエドガーが暴れる…最高でした。それ以外言葉がないです。間違いなく今年トップクラスの作品でした。面白すぎます!

キャラ A
エドガーが本当に好きです!俺っ娘犬属性雷使いとか最高ですか?首輪して白いワンピースとつり目気味な瞳が美しい…獣の美というかそういうものを感じました。アスカは最初は犬にもびびって頼りない感じがエドガーと契約したことで強い意志が芽生えたのが最高に主人公していてかっこよかったです!

A
有坂あこさんの絵がみやこかしわさんのコマ割で躍動するの、端的に最高としか言えないです!

総合 A
最高に面白かったです!てか2巻!2巻はよ!いいところで終わらないでください!2巻めちゃくちゃ待ってますからね!

それではこの辺で(≧(エ)≦。)

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