2019年04月

どうも夏鎖芽羽です(≧∇≦)
この感想はブログ「本達は荒野に眠る」のものです。無断転載は禁止しています。

さて、今回紹介するのは猫子さんの「暴食妃の剣」です!
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ストーリー A
内容は、冒険者にも満たない運び屋として貧しい生活を送るディーン。彼はある日魔迷宮を探索中、雇い主に魔物の囮にされてしまう。命からがらなんとか逃げ延びた先で出会ったのは力を喰らう最強の悪魔ベルゼビュートだった。彼女の力を借りなんとか魔迷宮から脱出したディーンは、ベルゼビュートの心臓を核にした剣「魔喰剣ベルゼラ」を手に一流の冒険者を目指し迷宮探索を始める…とこんな感じです!
ジャンルはファンタジー。シリアスな展開が魅力の迷宮探索ものです。
発売前からコミカライズが決まった注目作!割とシビアというか等身大の冒険者が描かれるありのままの姿が魅力な迷宮探索ものでした!面白かったです!
冒険者以下の扱いを受ける運び屋としてなんとか食いつないでいるディーン。彼はある日、魔迷宮で雇い主に魔物の囮にされ窮地に陥ります。なんとか逃げ伸びた先で出会ったのが最強の悪魔であるベルゼビュート。彼女の力を借りディーンは迷宮から脱出し、そして彼女の核を作った武器で一流冒険者を目指す!序盤はやや設定の語りが冗長でしたが、なんの才能もないディーンという冒険者のありのままの姿がグッドでしたね!しかし悪魔の核を使用した武器を手にしてもチートが手に入るわけでもなくいきなり強くなるわけでもなく、純粋に経験と努力で強くなっていきます。ディーンが手に入れた魔喰剣ベルゼラは相手のスキルを奪うことができるのですが、それは結局弱いまま戦うということでこの辺りはかなりコツコツ系でしたね。悪魔のベルゼビュート、そしてディーンの剣を作る鍛冶屋の少女マニとのやりとりも魅力的でしたね!作品のシリアスさを損なわない軽快なやりとりでした!物語は中盤以降表紙を飾るエッダとこのあたりでは上位の冒険者ヒョードルと出会うところから盛り上がっていきます!悪魔を倒すために魔迷宮に挑むが実は…という展開は目新しさこそありませんが確実に面白くまたこれまでの設定を活かしたバトルも魅力的でしたね!ラストも良かったですし、手堅く等身大な迷宮探索ものとして楽しめました!面白かったです!

キャラ A
ディーンがすごく等身大の底辺冒険者という感じで魅力的でしたね!貧しくてこき使われるしかなくて、それでも冒険者としての矜持が合って魔物に立ち向かう!強くなっても慢心せずに慎重に慎重を期すスタイルもグッドでした!マニちゃんは僕っ息子の幼馴染系女子。鍛冶屋という縁の下の力持ち的な立場もグッドです!エッダはツンケンした実力ある少女剣士。最初はディーンと微妙な感じでしたが、終盤はなんだかんだでいいコンビでした!その他敵キャラも含めて魅力でした!

今後の期待度 A
面白かったので2巻以降も期待です!ここまでコツコツやるファンタジー迷宮探索ものは珍しいので長く続いて欲しいですね!続刊待ってます!

どんな人にオススメか?
チートや俺つえー要素がないコツコツ系迷宮探索ものが読みたい方は!本当に等身大で頑張っていくディーンは思わず応援したくなる魅力があります!気になった方は!

それではこの辺で(≧(エ)≦。)

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ISBN 978-4-86554-472-5

どうも夏鎖芽羽です(≧∇≦)
この感想はブログ「本達は荒野に眠る」のものです。無断転載は禁止しています。

さて、今回紹介するのは波摘さん原作、燐人さん漫画の「獣耳ロリ勇者はえっちな修正に困っている」です!
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ストーリー A
かつて自分が書いた黒歴史の小説の世界ににてしまったモフ!彼は獣耳ロリ勇者のミヤに振り返る災難を解決していく!自分が書いた小説は自分で修正!添削して色んな問題を解決していくが、どうしてもえっちな方向に⁉︎モフは果たして黒歴史を変えられるのか…
原作の波摘さんが昔出した原案田中ロミオさんの「アウトロー・ワンダーランド」が好きで今回漫画原作を担当するとのことで購入!「アウトロー・ワンダーランド」めっちゃ好きだったんですけど…続きぃ…
ストーリーはコミカルでメタっぽい感じで進んでいきますね。かつて自分が書いた黒歴史の小説の世界でモフという痛キャラになってしまった主人公。彼はミヤに振り返る災難を、そしてこの世界の問題を「小説の文章を修正すること」で解決していきます!このあたりがメタっぽい要素がありましたね。文章を修正・添削する描写は面白かったですね!ミヤとモフのやりとりも魅力的でした!1話完結型かと思いきや最後に意外な形で伏線を回収したり、小説を書いたことのある人なら共感できるシーンがたっぷりあったのも良かったです!コミカルでメタなファンタジーでした!面白かったです!

キャラ A
ミヤが可愛かったですね!ケモミミは正義です!ロリ巨乳でいつもえっちなトラブルに巻き込まれてしまいますが、かつて自分が作ったキャラと冒険できるのは素敵なことです!モフもただの痛キャラとしてではなく、文章を添削し展開を変える存在として魅力的でした!

A
ミヤがすごく可愛かったです!コミカルな雰囲気に合っている絵だと思います!

総合 A
小説を書いたことのある人にはぜひ読んでほしい文章を添削するコミカルでメタなファンタジーでした!面白くてサクサク読めるので気になった方は!

それではこの辺で(≧(エ)≦。)

どうも夏鎖芽羽です(≧∇≦)
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さて、今回紹介するのは水城水城さんの「罪人楽園」です!FullSizeRender

ストーリー A
内容は、グレイルラント大陸の地下に広がる大迷窟。そこには凶暴な魔物がいるにもかかわらず探窟者たちが一攫千金を求めて日々命と隣り合わせの生活をしていた。そんな中、とある刑務所で起きた暴動をきっかけに300人の大罪人が大迷窟に入り込むという事件が起こる。大迷窟の深層からの帰還者であるウィルはかつて自身が所属していたパーティを滅ぼした仇敵が生きていることを知り、さらに危険になった大迷窟へ飛びこむ。そこで出会ったのは大罪人を処刑する大罪人のミザリーだった…とこんな感じです!
ジャンルはダークファンタジー。血と肉のグロとゴアな作品です。
初挑戦の水城水城さんの作品!これまではファミ通文庫から作品を発表しており、MF文庫Jでは初めての作品ですね。めっちゃグロくてバトルよしストーリーよしの作品でした!面白かったです!
かつて大迷窟の深層に到達したウィル。彼はある噂を聞き再び大迷窟へ。彼は大迷窟に逃げ込んだ大罪人を処刑するミザリーという少女と彼女を監督するシスカに出会います。序盤から容赦のないグロ展開は非常に良かったですね!可愛い女の子はあえなく殺され、血と肉となり絶望する暇もなく地下深くへ…これぞダークファンタジー!という感じでとてもワクワクしました!ミザリーはナチュラルに空気が読めなくて、そんな彼女を止めようとするウィルとシスカの会話がまた面白かったですね!大迷窟のモンスターを倒し、大罪人を殺しながら3人は迷宮の奥深くへ。そして語られるウィルの過去。かつて共にあった少女との出会いと別れ…ウィルの本当の目的を知ることで実体のない彼の輪郭がはっきりしていきましたね。そして終盤の怒涛の展開。味方が敵となり敵が味方となる。血が飛び肉が散る惨劇の中でウィルたちがたどり着いた場所は…序盤からは全く予想できなかった最後でしたね…最初から最後までグロゴアたっぷりなダークファンタジーでした!面白かったです!

キャラ A
ウィルは冷静なのに周りや過去に引きずられて熱くなるのが主人公らしくて良かったですね!ミザリーは魔法で動くチェーンソーをぶっ放すクレイジーサイコパスな女の子!枷がある中での戦闘シーンやナチュラルにポンコツなのが見ていて楽しかったです!シスカは大人しそうにしていたくせに…やっぱりこういう女の子はそーいうことしますよね…あなどれないです…そのほかのキャラも魅力的でした!

今後の期待度 A
面白かったので2巻も楽しみです!まだまだグロもゴアも足りないですし物語は始まったばかり!続き楽しみに待ってます!

どんな人にオススメか?
ダークファンタジーが読みたい方は!グロくてゴアな表現があるので苦手な方は苦手かもですが、女の子たちも魅力的ですし迷宮探索もの的な楽しさもあります!気になった方はぜひ!

それではこの辺で(≧(エ)≦。)

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ISBN 978-4-04-065633-5

罪人楽園 (MF文庫J)
水城 水城
2019-04-25



どうも夏鎖芽羽です(≧∇≦)
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さて、今回紹介するのは西尾維新さん原作、大暮維人さん漫画の「化物語5」です!
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前巻の記事↓

ストーリー A
バスケ部のエースにして学園のスーパースターの神原駿河。彼女こそ阿良々木を襲った猿の腕の持ち主だった。中学時代の戦場ヶ原との関係から阿良々木に恨みを持ってしまった彼女は猿の手に願ってしまう。それが持ち主の期待に沿わない形で願いを叶えることを知らずに…
シリーズ第5弾!相変わらず絶好調なようでこのまま長く続くことを願うばかりですね!今回も面白かったです!
お話的にはするがモンキーのメイン部分。序盤は前巻でやって、終盤は次の巻ですかね?なぜ神原は猿の手を手に入れたのか、なぜ阿良々木を襲ったのかというところがお話の中心になっていきます!会話文が多い中でも物語シリーズらしさを失わずに阿良々木や神原に動きをつけてコミカライズならでは物語シリーズを楽しませてくれますね!神原のまっすぐですごくスタイリッシュでスポーティなのに恋い焦がれた故に願ってしまうという感じがすごく伝わってきましたね!怪異はこうあるべきという形が見えました!後半のバトルシーンも迫力満点でしたし大満足でした!面白かったです!

キャラ A
神原は神原ですねw 原作とアニメと履修してきましたけどなにも変わらない安心感がありましたw 自分のおっぱいを自分で揉むのいいぞー。阿良々木くんは相変わらずですけど、戦場ヶ原と神原の過去を聞くときは割と真剣でやっぱり2人は付き合っているんだなと感じました。

総合 A
今回も面白かったです!次はいよいよするがモンキー決着編!そしてあの子の出番!ということですごく楽しみです!

それではこの辺で(≧(エ)≦。)

化物語(5) (KCデラックス)
大暮 維人
2019-04-17


どうも夏鎖芽羽です(≧∇≦)
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さて、今回紹介するのは今慈ムジナさんの「路地裏に怪物はもういない」です!
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ストーリー A
内容は、怪異が居なくなった時代。そこでは乖異という己の空想を現実と認識し世界を塗り替えてしまう超常の力が存在した。最後の怪異として生まれた夏野幽は怪異を殺す少女と乖異を解医する男とともに真祖の吸血鬼と呼ばれる存在に迫っていく…とこんな感じです!
ジャンルは伝奇。異能バトルとも現代異能ともあやかしものともまた違うまさに帯の通り新伝奇が似合う作品ですね。
今慈ムジナさんの新作!今慈さんの作品を読むのはデビュー作の「ふあゆ」以来ですね。2000年代の記憶を残したインパクトのある伝奇でした!面白かったです!
物語はある日突然人として生まれた死なない怪異である夏野幽を中心に進んでいきます!この幽が本当に魅力的でしたね!彼がトリガーとなり様々な乖異事件に関わっていくことになります!吸血鬼に惹かれる少女たち、ナイトプールで溺れる人、なぜか繁盛する寂れた商店街、そして猟奇殺人事件へと繋がるある真相…序盤の伏線が終盤に綺麗に回収されるのは見ていて気持ちがよかったですね!伝奇というのはなかなか説明しづらく伝わりづらいと思うのですが、キャラで言葉で感覚で訴えかけてくるこの感じはまさに伝奇でした!無邪気に人を信じる幽が信じて信じて事件を解決しようとして、それを怪物を切る椿姫が助け、乖異を解医する流が終わらせる。現象としてのバケモノに立ち向かう3人の姿にはとても伝奇を感じました!路地裏に怪物はいないですし、自分の存在すらわかりませんがこの3人が見るものは確かにここにありましたね。うまく説明できませんが、確かにここに僕を呼ぶ魅力がある伝奇でした!最後まで楽しく読ませていただきました!面白かったです!

キャラ A
幽が本当に魅力的でしたね!人間ではない死なない最後の怪物。でもそんな特性に反して人が大好きで悪意を疑わない。そんな彼が掲げる理想が本当にキラキラして、この物語にぴったりでした!椿姫は怪物を殺す家に生まれた女の子。切ることに関しては一流で、冷静で落ち着いている感じが幽とのコンビ仲を引き立たせていましたね!流は普段は弱気なのに、やるときはきちんとやるのが探偵っぽくてかっこよかったです!

今後の期待度 A
わりと綺麗に終わってはいるんですけどどうやら2巻の構想もあるようで…?続刊あるなら読みたいです!

どんな人にオススメか?
2000年代に流行った?現代を舞台にした?伝奇が好きな方はぜひ!なんか懐かしくて新しいような、そんな平成最後に読むのにふさわしい作品です!伝奇と聞いてビビッと来た方は!

それではこの辺で(≧(エ)≦。)

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ISBN 978-4-09-451788-0


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