2019年10月

どうも夏鎖芽羽です(≧∇≦)この感想はブログ「本達は荒野に眠る」のものです。無断転載は禁止しています
さて、今回紹介するのははくりさんの「幸色のワンルーム7」です!
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前巻の記事↓

ストーリー A
松葉瀬が幸を助ける理由。それは20年前の自らの境遇からだと八代は知る。松葉瀬が味わった過去の苦難の日々とは…?そして松葉瀬に公的手段で引き取ると言われた幸には迷いが生じていた。お兄さんとの利害関係が破綻したなかで、幸は一体どんな道を選ぶのか。そして迫りくる幸を追う捜査の手。恐怖に駆られた幸の様子がおかしくなってしまい…

〜利害と気持ちは一致しない〜
シリーズ第7弾!ドラマとか色々メディアミックス展開もありましたけど、ここにきて外伝や特装版が発売されるなどより一層盛り上がってきてますね!今回も面白かったです!
まず序盤。松葉瀬の過去が語られます。なんとなく只者ではない感じはしていましたけど、まさかこういうバックボーンがあったとは…だからこそ「公的手段で引き取る」っていう言葉が出てきたんですね…まぁ八代の言う通りぽっと出のおじさんなのでこれがどういう結果を生むのかはわからないですが…一方幸はおにいとの利害関係の一つ破綻を迎えて、お兄さんと一緒にいることに悩みます。自分は何をするのか正しいのか…幸の気持ちは果たして依存なのか恋なのかそれとももっとドライなものなのか…こういう葛藤は苦しいですよね…そして迫りくる捜査の手に動揺してある問題を起こしてしまう幸。それでも助けにきたのは…なんかどうしようもなくて、でもどうにかしたい。そんながんじがらめの中でもがく登場人物達が印象的でした。

キャラ A
幸はある意味今が1番苦しいかもしれないですね。誘拐されたときのただ利害の一致がそこにあるだけではない状況…あの場所に連れ戻されるのかもしれないという恐怖…幸はどういう道を選ぶのでしょうか…お兄さんはお兄さんで答えを出せずにいて、松葉瀬という存在がいるからこその悩みもあって、悩みが尽きませんね…松葉瀬さんは幸がどんな選択をしてもしっかり彼女を導いて欲しいです。

最後に
今回も最後まで楽しく読ませていただきました!これから幸がどんな道を選ぶのか、そしてお兄さんは幸とどうやって向き合っていくのか…続刊も楽しみです!

それではこの辺で(≧(エ)≦。)

書籍情報

タイトル



幸色のワンルーム7



著者



はくり



レーベル



ガンガンコミックスpixiv



ISBN



978-4-7575-6221-9




先程電撃文庫でシリーズ刊行中の「魔王学院の不適合者」のアニメ化が発表されました。

公式サイト↓

「魔王学院の不適合者」は電撃文庫から発売されている小説家になろう発の作品。10/10にはシリーズ最新5巻、コミカライズ3巻が発売予定となっています。発売当初からメディア展開に力を入れていた作品なのでアニメも楽しみですね。続報を待ちたいです

どうも夏鎖芽羽です(≧∇≦)この感想はブログ「本達は荒野に眠る」のものです。無断転載は禁止しています
さて、今回紹介するのは木緒なちさんの「すべては装丁内」です!
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ストーリー A
内容は、学央館書房の新人編集者の甲府可能子は企画している詩集のデザインに頭を悩ませていた。そんなある日、編集長から烏口曲という凄腕のデザイナーを紹介されるが断られてしまう。可能子の装丁に対する考えが甘いのが理由だという。可能子は装丁の依頼を受けてもらうために奮闘するが無事に本は完成するのか…とこんな感じです!

〜最高の本を読者に〜
木緒なちさんの新作!そういえばLINE文庫さんの作品は初めてですね。エッジは何冊か読みましたけど。個人的にラノベのデザインといえばムシカゴグラフィクスさん、草野剛デザイン事務所さん、Afterglowさん、柊涼さん、そしてKOMEWORKSの木緒なちさんというイメージがあるので、現役のグラフィックデザイナーでしかも作家の木緒さんが本の装丁をテーマにした作品を出すのは本当に楽しみでした!装丁という本のいわば顔を担当する装丁と新人編集者のいいお仕事もの!面白かったです!
学央館という出版社で編集者として働く新人の可能子。彼女は若者に人気の伊吹由里子の言葉を詩集にする企画を立ち上げ、イラストも著名なイラストレーターである城所さおりに決まり後は装丁だけ…!というところで装丁作家がなかなか見つからず編集長から紹介された烏口曲の元へ向かうことになります。しかし、紹介されたのはかわいい系イケメンの偏屈装丁家で可能子は装丁に関する考えの甘さを指摘され仕事を断られてしまいます。き、木緒なちさんもこんな感じなのでしょうか?(そんなわけない)。しかし可能子は諦めずになんとか烏口に仕事を受けてもらおうと奮闘します!こういう熱いガッツがある編集者いいですね!そしてはじまる装丁のお仕事。装丁とはなにか、書店に並んだ時のイメージは?アイデアの出し方は?烏口の仕事を目にしながら、学びながら共に一冊の本を作り上げていく姿はとてもキラキラしていました!普段は気づかないというか、本を読んでるときは考えもしないですけど、デザイナーさんたちがこうして本の《顔》を作るからこそ、本は本になりえるんですよね…終盤の説得シーンはすごく良かったですし微かに香る?恋愛要素?や自由で意地悪?な烏口さんと可能子のやりとりで最後まで楽しく読ませていただきました!面白かったです!

キャラ A
可能子は元気いっぱいで熱意と体力のある新人編集者!見ていて思わず「頑張れ」と応援したくなるような魅力があるパワフルな女性でした!烏口は少年のような外見には似合わない偏屈でドS?な装丁家。でも腕は確かで、可能子の出したい本にぴったりの装丁をプロとして一生懸命取り組む姿はカッコ良かったです!そのほかのキャラも魅力的でした!

最後に
普段目にしているのに、あまり考えたことのない装丁のお仕事を新人編集の可能子の熱意と共に書ききったお仕事ものでした!これから本を読むときはデザインに目を向けてみえようと思える作品なので気になったかたは!

それではこの辺で(≧(エ)≦。)

書籍情報

タイトル



すべては装丁内



著者



木緒なち



レーベル



LINE文庫



ISBN



978-4-908588-91-4





どうも夏鎖芽羽です(≧∇≦)この感想はブログ「本達は荒野に眠る」のものです。無断転載は禁止しています
さて、今回紹介するのは遠藤達哉さんの「SPY FAMILY2」です!
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前巻の記事↓

ストーリー A
スパイのお父さん・ロイド、殺し屋の母・ヨル、そして人の心が読める少女・アーニャ。3人は名門イーデン校の入学試験を受けるがあえなく落ちてしまう…そんな彼らを救ったのは面接を担当した寮長のヘンリー。なんとか補欠合格したアーニャだが、学校生活は波乱万丈⁉︎早速ターゲットの息子であるダミアンとトラブルを起こしてしまうアーニャ。果たして《黄昏》ことロイドは無事に任務をこなすことはできるのか…

〜アーニャ学校へ〜
シリーズ第2弾!早速次にくる漫画大賞に選ばれるなど今1番来ている作品ですね!今回も面白かったです!
イーデン校の入試に失敗するも、ヘンリーの計らいでなんとか入学することができたアーニャ。ヘンリーさんマジでいい人っすね…一悶着ありましたが、無事に学校生活スタート!やっぱりというか案の定というかターゲットの息子であるダミアンはクソガキでしたね…どうして金持ちのボンボンはこういう感じなんでしょう…でもそんな理不尽にも負けずに素敵な友達を作っていくアーニャちゃんマジでかわいいです!ですが!肝心の《黄昏》の任務がなかなかうまくいきません!アーニャはダミアンとトラブル起こすし、勉強はダメダメ!これから一体どうなるのか…終盤にはヨルの弟も登場!おー…こういう展開ですか…巻末のWJ出張編も含めて最後まで楽しく読ませていただきました!面白かったです!

キャラ A
アーニャちゃんマジで可愛かったですね!制服を着てはしゃいだり、学校で友達を頑張って?作ってみたり、ロイドの任務を成功させるために自分なりに工夫したり…アーニャちゃんマジで天使です…ロイドさんは相変わらず心労やばそうですね…でもアーニャのことをなんだかんだ可愛がっているのは微笑ましいです…ヨルさんはなんか今回大人しめ?でお母さん役に徹していましたね!ヨルさんはアーニャの存在でより素敵な女性になったと思います!ヘンリーさんはマジでいい人すぎます…よかったすね家族みんなでお世話になりっぱなしになる予感がするので今のうちから感謝しておいた方がいいっすよ。

最後に
今回も笑えてアーニャちゃんがかわいいコミカルスパイものでした!アーニャの学校生活はまだまだ始まったばかりですしこれからが楽しみですね!3巻も楽しみに待っています!

それではこの辺で(≧(エ)≦。)

書籍情報

タイトル



SPY FAMILY2



著者



遠藤達哉



レーベル



ジャンプコミックスプラス



ISBN



978-4-08-882120-7


表紙の画像は「版元ドットコム」様より


どうも夏鎖芽羽です(≧∇≦)この感想はブログ「本達は荒野に眠る」のものです。無断転載は禁止しています
さて、今回紹介するのは西村京さんの「女神に呼ばれた現代最強、闇堕ち勇者を倒しに異世界へ」です!
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ストーリー A
内容は、現代に生きる高校生剣城影介は《ヤンキー狩り》という異名を持ち、日々自由に喧嘩ができるヤンキー相手に喧嘩ばかり。しかも影介は常人を遥かに上回る能力で現代では敵なしとなっていた。そんなある日、影介は女神の生まれ変わりだという王女のマリエルによって異世界に召喚される。魔王討伐後、帝国各地で問題を起こすチート勇者を倒して欲しい。マリエルの願いと自身の歯応えのある奴と戦いという願いのままに影介は己の身一つで勇者たちに立ち向かう!とこんな感じです!

〜ヤンキー狩りは異世界で勇者を狩るようです〜
第24回スニーカー大賞特別賞受賞作!コメディ要素が強い作品でしたね。全体的に気になる部分は多いものの、新人賞らしい荒々しさと勢いとハイテンションと性癖で読ませてくれる作品でした!
現代日本でヤンキーを狩り続け敵なしとなった影介。そんな彼は、ある日女神の生まれ変わりであるマリエルに導かれて異世界へ!魔王討伐後の世界では勇者が暴れていて…序盤はサクサクとストレスレスに物語に入っていくのは好印象でしたね!そしてマリエルの騎士であるルキノ、影介と同じく 現代からやってきた純情ギャルの芹香、パーカー女子の優衣と共に勇者の悪事を解決し現代日本に送り届ける旅が始まります!コミカルで小気味のいいキャラ同士のやりとりは見ていて楽しいですし、影介の適度にエッジの効いた振る舞いはいいスパイスになっていました!勇者を倒してヒロインとギャグよりのラブコメして…と軽くサクサク読めました!新人賞受賞作らしい荒さはありますが、それ以上に作者の「好き!」が伝わる作品でした!

キャラ A
影介はもうちょっと強さや彼自身のバックボーンが知りたいかな?とは思いましたが、ヒロインたちとのやりとりは楽しかったです!マリエルは無垢な王女様!魔王を倒すためとはいえ、勇者を召喚しすぎてしまったことに後悔しながらも前に進もうとする姿は印象的でした!ギャルに見えて純情でかわいいものが好きな芹香、過去に影介に助けられたことから彼に好意を寄せている優衣、みんなの家政婦こと騎士のルキノも魅力的でした!

最後に
新人賞受賞作を読んだ!というような読後感のある作品でした!サクサク読めてコメディ部分やキャラのやりとりは楽しかったですし、魔王討伐後の世界での勇者の描き方も面白かったです!応援してます!

どんな人にオススメか?
コメディが読みたい方は!異世界ものやチートものを期待して読むとちょっと読み味変わってくるかもです…荒さこそありますが、作者の好きが伝わってくる作品で熱を感じます!気になった方は!

それではこの辺で(≧(エ)≦。)

書籍情報


タイトル



女神に呼ばれた現代最強、闇堕ち勇者を倒しに異世界へ



著者



西村京



レーベル



角川スニーカー文庫



ISBN



978-4-04-108379-6


表紙の画像は「版元ドットコム」様より

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