2019年11月

どうも夏鎖芽羽です(≧∇≦)この感想はブログ「本達は荒野に眠る」のものです。無断転載は禁止しています
さて、今回紹介するのは筒井大志さんの「僕たちは勉強ができない14」です!
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前巻の記事↓

ストーリー A
いよいよ冬休みに入り受験が目前に迫る。そんな中、理珠はおばあちゃんとの過去を思い出していた。文乃に憧れ彼女のようになりたかったという理珠だが、文乃もまた理珠に憧れていて…

〜年明けて受験はすぐそこに〜
シリーズ第14弾!アニメも二期やって、物語も終盤になってきましたがまだまだ盛り上がっていますね!今作も面白かったです!
序盤は文乃と理珠の過去が明かされます。人の心がわかりたかった理珠に、桐須先生がサジを投げて自分に合っている道を目指せといわれてもなお引き下がらなかった文乃。似ているようで、似ていない2人のそれぞれの過去が今の自分たちを支えてつなぎとめていましたね。理珠は人の心がわからないと言っていましたけど、もう十分にわかっているんじゃないかな〜と思ったり。あすみ先輩回は相変わらずあすみ先輩が最強にかわいくて癒しでした…水着…ヤバいっすね…そして安定の桐須先生…っていうか人気投票ヤバないですか!?もうメインヒロインやん…いやメインんヒロインなんですけど…毎回ポンコツするところがなんとも…そして初詣シーン…もうこんな時期なんですね…今回も最後までかわいい女の子たちを存分に楽しませていただきました!面白かったです!

キャラ A
あすみ先輩マジかわいかったですね…こういう小悪魔でちっこい先輩とこういう高校生活のドキドキイベントをしたいだけの人生でした…理珠はこういう過去があったんですね…ひとりでいると人の心は見えづらいかもですけど、みんなといれば自然と分かると思います。桐須先生は相変わらずのヒロインっぷり。最後先生が勝利してもきっと誰も文句言わないですよ…

最後に
今回も面白かったです!しかし…年明けですか…まだ本誌読んでいた頃から追っている作品なので、結構感慨深いものがありますね…受験に恋にこれからどうなるのか…15巻も楽しみです!

それではこの辺で(≧(エ)≦。)

書籍情報

タイトル



ぼくたちには勉強ができない14



著者



筒井大志



レーベル



ジャンプコミックス



ISBN



978-4-08-882083-5


表紙の画像は「版元ドットコム」様より


どうも夏鎖芽羽です(≧∇≦)この感想はブログ「本達は荒野に眠る」のものです。無断転載は禁止しています
さて、今回紹介するのは日日日さんの「恋の穴におちた。」です!
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ストーリー A
内容は、BL小説家として人気のアラサー女子の牛老丸華奈。彼女はある日突然マンションの部屋に穴が空いていることに気づく。その穴から覗いた美しい顔。非現実的な容姿を持つ少年の名前は薬邸知夫。彼は複雑な家庭の事情を抱えていて、穴から時々牛老丸の部屋にやってきてはささやかな交流を始めるようになる。しかし、知夫と仲良くなるほど罪悪感が芽生えていく牛老丸。そして徐々に明かになっていく真実とは…とこんな感じです!

〜この穴はどこに…〜
日日日さん久しぶりのオリジナル小説作品!個人的にはスニーカー文庫さんの「特命生徒会」以来ですかね?それほど日日日さんの作品は読んでいないですが(^_^;)日日日さんの新境地というか、ネーミングであったりグロさや苛烈さはありつつも、女性主人公を魅せる作品だったと思います!面白かったです!
アラサーの小説家の牛老丸。少年向けのライトノベルで作家デビューするも、鳴かず飛ばずでどうしようもないときに親しくしていたフリーの編集者が回してくれたBL小説の仕事で大ヒットした経歴を持つ…なんかこの経歴が妙にリアルさありましたね…そんな彼女は寝室に穴が空いていることに気づきます。そこから顔を覗かせたのはこの世のものとは思えない美貌を持つ少年・知夫。牛老丸は彼の美貌に惹かれるように徐々に交流を始めていきます。他人に対して恐怖心がある牛老丸の心のバリアをも突破する知夫の美貌と少年らしさと世間を知らない無垢な心。罪悪感はかんじつつも、仕事の疲れから彼に癒しを求めるようになります。と、ここだけ見ればショタコンか?という感じなんですけど、中盤以降は肌にまとわりつくような不気味さを孕んできます。そもそもどうしてこの穴は空いたのか?複雑な知夫の家庭の事情とは?なぜか知夫に心当たりのある編集者の舞阪さんが考える答えとは…グロさやどうしようもない現実、怒り、悲しみ、穴の結末。そしてラストこれ以上ない結末…現実感のない現実みたいな、心に確かに何かを残すような作品でした。面白かったです!

キャラ A
牛老丸さんは年の割に精神が幼いというか、かわいいらしい一面が多い人でしたねw BL作家って舞阪さんみたいなイメージあったんですよね…いい意味で適度に大人で適度に子どもみたいな女性でした。知夫くんは美貌には似合わない純真さと積極性があって、牛老丸の心のバリアを簡単に突破していく力がありましたね。編集の舞阪さんは本当に人格者でこういう人がいい編集さんの理想図なんだろうな…という人でした!

最後に
日日日さんのオリジナル作品は久しぶりに読みましたが、過去に読んだ日日日さんの作品のいいところは感じつつも新たな一面も感じられたり最後まで楽しく読ませていただきました!ちょっとディープで時折覗かせる醜悪さがグッド!この作品は1巻で完結だと思いますが、また新たなオリジナル作品楽しみに待っています!

それではこの辺で(≧(エ)≦。)

書籍情報

タイトル



恋の穴におちた。



著者



日日日



レーベル



LINE文庫



ISBN



978-4-910040-01-1




どうも夏鎖芽羽です(≧∇≦)この感想はブログ「本達は荒野に眠る」のものです。無断転載は禁止しています
さて、今回紹介するのは三門鉄狼さんの「異世界サバイバル〜クラスから追放されたけど、スキルの力で生き延びる〜」です!
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ストーリー A
内容は、とあるきっかけからクラスで浮いてしまった仁飼睦樹は突然異世界の孤島に転移してしまう。睦樹の他にも学校の生徒たちは転移してきていて、それぞれ自らの特性にちなんだスキルを手にしていた。しかし睦樹のスキルは動物と会話できるという微妙なものだったため、生徒たちの集団から追放されてしまう。睦樹は睦樹の後を追って集団から離れた小見川さんと一緒に島からの脱出を目指すが…とこんな感じです!

〜異世界でも簡単に変われない〜
ベテラン作家の三門鉄狼さんの新作!LINE文庫エッジからの新作ということで楽しみにしていました!異世界ものの魅力もありつつ容赦のない世界観でハードなお話が展開されていました!面白かったです!
突然異世界に転移する学校の生徒たち。それぞれ自身の特性に合わせたスキルを手に入れるも、動物と会話できるという微妙な能力から睦樹は生徒の集団から追放されます。異世界に来てももとの世界の価値観に囚われてしまうのは人間の悲しい性ですね…そんな睦樹を追ってきてくれた小見川さんと共に行動することになる睦樹。はじめはあまり役に立たないと思っていた動物と話せるようになるスキルも次第に真価を発揮していきます!こういう展開いいですね!ピンチの仲間を助けながら、島の外に出られる船を修理し異世界でなんとか生き抜いていこうとする睦樹たち。しかし、島の主が目覚めたことで事態は一変し…こういう容赦のない展開いいですね…自分の好きな男に尽くしたあげく結局見捨てられモンスターに喰われる女の子に、自分勝手に振る舞って最後はモンスターの餌にされる男…こういうただスキルを持ってるだけじゃうまくいかないシリアスな展開がストーリーを盛り上げていました!最後の展開もよかったですし、異世界転移ものの面白さの中に人間臭いリアリティとハードさがある作品でした!面白かったです!

キャラ A
睦樹くんはマジでいい子ですね…終盤のあの場面であいつなんてほっておけばいいものを…異世界でもウサギの面倒をきちんとみるところといい、良心がある優しい少年でした!小見川さんは治療のスキルを持つ女の子!優しくてでも力強い意志がある女の子でした!個人的には東堂や杏珠といった睦樹を間接的にでも害する存在たちの人間らしさが好きでしたね…やっぱりこういう奴らって物語には必要なんですよ。もちろん最後は酷いですけど…

最後に
異世界ものとしての面白さと人間臭いハードな展開が魅力の作品でした!展開的にも続けられそうですし。2巻も楽しみに待っています!

どんな人にオススメか?
人間臭いファンタジーが読みたい方は!いい意味でフィクションっぽくない人間味を要所で感じることができます!異世界ものといっても、本題がサブタイトルの通りサバイバルで凶悪なモンスターたちと対話と知恵で渡り合っていきますので気になった方は!

それではこの辺で(≧(エ)≦。)

書籍情報

タイトル



異世界サバイバル〜クラスから追放されたけど、スキルの力で生き延びる〜



著者



三門鉄狼



レーベル



LINE文庫エッジ



ISBN



978-4-910040-07-3



杉井光さんの作品が好きだ。
確かに色々あったし、嫌いな人もいると思う。でも作品は好きだ。同じ人、結構いると思う。
杉井光さんのあの文章とあれしかない主人公は他の作者さんの作品じゃ絶対にない。ありえない。だから杉井光さんの作品が好きだ。これはパッションだ。

とりあえずお伝えしたいことは12月に『生徒会探偵キリカ』の続刊が出る(正確には短編集と外伝?)信じられるか?『生徒会探偵キリカ』の続刊だぜ?




僕は『生徒会探偵キリカ』こそ2010年代最後の生徒会・委員会ジャンルの作品だと思う。いや『学園者!』とかでましたけどちょっと違うじゃないですか。生徒会ものっていったらこう!ってのがキリカなんですよ。キリカ。

杉井光さんの代表作といえばもちろん『神様のメモ帳』なんですけど、これの完結巻が出たのが2014年9月(五年前!)で、これ以降の杉井光さんの作品を知らない人も結構いると思うので雑に紹介していくよ。ちなみに僕は麻雀牌が爆発する奴以外は読んだ。感想もブログにあるから見て。高校生の時にかいた奴もあるからリンクは張らない。流石に社会人になると恥ずい。

放課後アポカリプス ダッシュエックス文庫 2巻~
まず3巻はよ!何年待っとるとおもっとんじゃい!コミカライズどうした!な作品。この作品についてはこの感情が全て。デスゲームもの。銃とか使って戦う。2巻のループものがマジで名作で「どないしてこれが2巻で終わると!?3巻まだ~?」しか感情ない。この作品の3巻が出ないから今でも割とダッシュエックス文庫嫌い。嘘です。でも絶対に3巻だせ。講談社ラノベ文庫さんがキリカ出したんだからいける。やれ。絶対に。


六秒間の永遠 幻冬舎 1巻
杉井光さん初の警察もの。この後警察ものたまに書くようになる。パイロキネシスの超能力者を巡るお話。特殊な能力をもつ主人公と相棒がどうしようもない事件と少女を追う。ぶっちゃけ杉井光さんの作品の中では特別印象に残る作品ではなかったんですけど、『神曲プロデューサー』同様一般文芸でも杉井光さんは杉井光さんだなって感じで安心しました。

六秒間の永遠
杉井 光
幻冬舎
2015-02-10


夜桜ヴァンパネルラ 電撃文庫 2巻~
お待たせ電撃文庫な久しぶりの電撃文庫復帰作。ぶっちゃけもう二度とラノベは書かないのか?と思っていた次期なので素直に嬉しかった。警察もの+吸血鬼もの。この時期ラノベ界隈吸血鬼もの貴重だったので(諸説あり。歴戦のラノベ読みが補足してくれると思う)流行るか?と思ったけど、ラノベ界隈は警察ものに非情でした…結構面白かったんですけどね…
夜桜ヴァンパネルラ (電撃文庫)
杉井光
KADOKAWA/アスキー・メディアワークス
2015-09-10


ブックマートの金狼 ノベルゼロ 1巻
ノベルゼロの創刊ラインナップ。新宿のアニメイトをぶっ壊したところにある本屋(作中のお話です)で働く青年が実は昔ヤのつくクザで裏社会でトラブルシューティングしてました。でも女の子が問題抱えてやってきて…という『神様のメモ帳』ファン大歓喜の作品。実際神メモ完結後、もっとも杉井光さんの作品が出た時盛り上がったと思う。いやノベルゼロ創刊ってこともあったけど(いまじゃ刊行ゼロのノベルゼロ…)ノベルゼロの中で一番好きだし、杉井光さんの杉井光さんらしいところとらしくないところが最高にいい塩梅。読め。
ブックマートの金狼 (NOVEL0)
杉井 光
KADOKAWA/メディアファクトリー
2016-02-15


天竜牌 マンガボックスコミックス 3巻
通称麻雀牌が爆発する奴。Twitterでバズって連載で弾けた。三球三振って感じの作品。唯一未読。


蓮見律子の推理交響楽 比翼のバルカローレ 講談社タイガ 1巻~

杉井光さん実に2年ぶりの小説。これを読んで僕は杉井光さんはこれからキャラ文芸でいくものだと思ったのでした。大学留年してアフィカスしながら稼ぐというこの世考えられる限りまだましな方の大学生の主人公が天才作曲家の蓮見律子に作詞しろと言われて杉井光さんの作品の主人公らしく悩むお話。杉井光さんのファンならこれで通じる。と思ったら残念。殺人事件起きるよーな話。めっちゃ面白い。音楽とミステリ。杉井光さんの得意分野の最高融合頂点最高な作品


電脳格技メフィストワルツ ヤングジャンプコミックス 1巻~
Twitterでバズった。そして星になった。なんで杉井光さん原作の漫画はTwitterでバズると星になるんですかね…Twitterでバズっても漫画は売れないを初めて身を持って体験した作品。手を負傷した天才ピアニストが格ゲーやるお話。主人公は杉井光さん作品。格ゲーシーンは面白かった。Twitterでバズっても売れねー…


電脳格技メガフィストガールズ  ダッシュエックス文庫 1巻~
おい、ダッシュエックス文庫。他に出す放課後アポカリプス3巻あるやろ?と思う作品。頼むから放課後アポカリプス3巻出さないならダッシュエックスなろう書籍化文庫にでも変えてくれ…新人賞受賞作はもっとプッシュしてくれ…ダッシュエックス文庫改名時のワクワク感返せ…今はちょっと遠くに行き過ぎましたよダッシュエックス文庫…いやダッシュエックス文庫は嫌いじゃないですけど…
閑話休題。
共学化した女子校に入っちゃた主人公が伝統格式研究会というゲーム部に入って…というお話。もう気づいてると思うけど『メフィストワルツ』のスピンオフ的作品。これも好きだったんですけど…漫画が終わった以上小説も出さないってことですか…


恋してるひまがあるならガチャ回せ! 電撃文庫 2巻~

通称「恋ガチャ」この略称すこ。タイトルの通り杉井光さん主人公とヒロインがソシャゲ廃人になって楽しい大学生活送るやつ。好き。これが杉井光さんの日常ものって感じの作品。こういうのでいいねん。こういうので。重課金勢は読め。



以上になります。
杉井光さん…この五年で出した小説10冊っすか…0年代後半から10年代前半はわっしょい!って感じで出してたじゃないですか…まぁどうでもいいから


『放課後アポカリプス3巻』だせ


どうも夏鎖芽羽です(≧∇≦)この感想はブログ「本達は荒野に眠る」のものです。無断転載は禁止しています
さて、今回紹介するのは景山千博さんの「終わる世界の魔人執事」です!
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ストーリー A
内容は、突然滅びると宣告された世界。執事の乙坂シュウヤは主人である久世ユズハが救世主に選ばれたことを知る。救世主としての役目からユズハを解放するためにシュウヤは魔人と契約し力を得る。滅びという世界を終わらせる存在を退け世界を救うことはできるのか?そしてシュウヤにユズハは救えるのか?とこんな感じです!

〜終末世界でご主人様とバトル!〜
第8回講談社ラノベ文庫新人賞佳作受賞作!かなり荒削りながらも、終末世界で執事とお嬢様を戦わせる!という作者の書きたいもの・好きなものがダイレクトに伝わってくる作品でした!
突然世界が終わり、救世主に選ばれたユズハ。救世のため「滅び」という世界を破滅に導く存在と戦い新たな世界を生み出すという使命を受けます。そんな勝手なことを認められないシュウヤはユズハを救世主から解放するために魔人と契約しユズハと戦うことに…トントンと軽いテンポで終末世界でお嬢様と執事が戦う構図を作るのは好印象ですね。そして終末世界で殺し合うことになる2人。シュウヤはユズハを救世主から解放するため、ユズハはシュウヤを魔人から解放するためぞれぞれ剣を振るいます!シュウヤの剣が毒っていうのが厨二心溢れてていいですね!時に過去を、時に他の魔人契約者であるトキネを交えながらのバトルメインの展開は刺さる人には刺さる展開だと思います!終盤のバトルとラストも良かったです!終末世界+お嬢様と執事のバトルな魅力のある作品でした!

キャラ A
シュウヤはもう少し人間臭くてもよかったかもですね…執事とはいっても根の部分が無感情すぎる気がするので…ユズハは正義感の強い女の子!救世主にもなるべくしてなったという感じですね。ただヒロインとしての、女の子としての魅力がもう少し感じられたらよかったです…とはいえ、2人のバトルは魅力的でした!

最後に
作者の「こういうお話が書きたい!」が伝わってくる作品でした!いい意味で荒削りでこれからが楽しみです!この作品はこれで完結?っぽいですが、次回作も楽しみです!

どんな人にオススメか?
バトルファンタジー好きな方は!終末世界で執事とお嬢様が戦うというシチュエーションは刺さる人には刺さると思います!気になったかたは!

それではこの辺で(≧(エ)≦。)

書籍情報

タイトル



終わる世界の魔人執事



著者



景山千博



レーベル



講談社ラノベ文庫



ISBN



978-4-06-518192-8


表紙の画像は「版元ドットコム」様より

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