2020年01月

どうも夏鎖芽羽です(≧∇≦)この感想はブログ「本達は荒野に眠る」のものです。無断転載は禁止しています
さて、今回紹介するのは落葉沙夢さんの「―異能―」です!
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ストーリー A
内容は、凡庸さを自覚している大迫祐樹は成績優秀で野球部のエースの赤根凛空、学校でかわいいと評判の月摘知海という友人と共通の趣味であるアニメで繋がる仲の良い友人だった。祐樹あ自分のことをそんな2人にくらべモブキャラだと思っていたが、ある日見知らぬ少年が現れて異能を利用したバトルロワイヤル《大会》へ参加することになる。果たして祐樹が参加することになった大会はどんな結末を迎えるのか…とこんな感じです!

〜主人公に〜
第15回MF文庫Jライトノベル新人賞審査員特別賞受賞作!まず言わせてください…この作品めっちゃ面白いです!えっ、これでデビュー作とかマジですか?作者が1番主人公してますね!異能という一つのキーワードを軸に物語を、主人公をこれでもかと魅せる作品でした!面白かったです!
とはいったもののこの作品の感想や紹介がネタバレをがっつりしないと割と厳しいところもあるんですよね(^_^;)書き方悩みます…
自分のことをモブキャラだと信じて疑わない大迫祐樹。彼にはなんでもできる友人のアカこと赤根凛空、学校1かわいいとも言われる月摘知海という友人がいて…というところから物語は始まります!最初は青春!という感じでしたが、物語は異能を利用したバトルロワイヤルの運営者である和抄造が現れたことで変化していきます。ここから先は異能群像劇といった様相で
物語は進んでいきます。異能を持った少年少女たちが大会やそれ以外の場で繋がりながら…殺しあう。そして章を重ねるごとに、物語が進んでいくことで浮かびあがってくるもの…バラバラだったというか、バラバラすぎた点が最後の最後で一気に集約されて最高の異能バトルに昇華される瞬間は本当に震えました。圧倒的才能。圧倒的面白さ。言えることはただ一つ。読め。面白いから。これだけです。

キャラ A
この作品はキャラがどうこうというのがまた書きにくいんですけど、祐樹くんは最高に主人公してましたね。知海ちゃんはかわいいですし、彼女の兄である重護も裏主人公といった感じでとても魅力的でした!まぁ、1番の主人公はある意味和抄造かもしれませんが…

最後に
これは1巻完結ですよね?広がった点と点が最後に一気に集約されて爆発的な面白さに昇華していくパワーがとにかく凄まじい作品でした!落葉沙夢さんの次回作楽しみにしてます!

どんな人にオススメか?
現代異能とか好きな人は絶対に読んでください!後悔はさせないです!とにかくすごいとしか言いようがない物語に酔いしれてください!

それではこの辺で(≧(エ)≦。)

書籍情報

タイトル



―異能―



著者



落葉沙夢



レーベル



MF文庫J



ISBN



978-4-04-064195-9


表紙の画像は「版元ドットコム」様より


どうも夏鎖芽羽です(≧∇≦)この感想はブログ「本達は荒野に眠る」のものです。無断転載は禁止しています
さて、今回紹介するのは北山結莉さんの「失格世界の没落英雄」です!
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ストーリー A
内容は、魔導大国ターコイズ王国の第一王子であるシオンは幼い頃にヴァーミリオン王国の王女・モニカと婚約する。モニカと出会ったことで少しずつ笑顔になれたシオン。しかし、ある日モニカは突如として失踪しています。数年経っても帰ってこないモニカ。シオンはモニカのことが諦められずにいたが、国の方針としてモニカの妹のエステルと婚約することになる。しかし、シオンが最強のスキル《神眼》に覚醒したことで彼はとある研究施設に囚われてしまう。何年もの間、ひたすらモルモットのような扱いを受けるシオン。そんな彼の前に現れたのはモニカにそっくりの少女・リィエルだった…とこんな感じです!

〜君じゃない君ともう一度〜
北山結莉さんの新作!「精霊幻想記」が本当に大好きな作品なので、北山さんの新作と聞いてすごく楽しみにしてました!カクヨムからの書籍化作品ですね。まだ1巻ということもありますが、この巻まるごと1冊使ってプロローグという感じのお話でしたね。まだまだ今後に期待という部分も多いですが面白かったです!
家族から愛されずに育ってきたタイコーズ王国の王子であるシオン。彼はモニカというヴァーミリオン王国の王女と出会うことで少しずつ笑顔を手に入れていきます。と思ったら急転直下。モニカは突然いなくなってしまいます。この容赦のなさ…数年後、モニカのことが諦めきれないながらも国方針でモニカの妹であるエステルと婚約するシオン。しかし、今度は自身が《神眼》のスキルを解放したことでとある研究施設に誘拐されてしまいます。そこで数年間、モルモットのような扱いを受け続け、そして出会ったのはモニカそっくりの少女リィエル。しかし、彼女はモニカのことをなにも知らずスキルを使ってもモニカでないことが判明し…本当にシオンくんに容赦ないですね。この物語。紆余曲折あった末に2人はある目的のために旅を始めることになります。そして終盤で明かされる衝撃の真実。ここから物語が本格的に始まりそうですね…まだまだ序盤も序盤という感じでしたが、今後が楽しみな作品でした!面白かったです!

キャラ A
シオンはマジでかわいそうなくらい運命に翻弄されていましたね…だれか救ってください…この少年を…リィエルはなにも知らない無垢な女の子。かつてのシオンの婚約者であるモニカと瓜二つの容姿をもちますが…リィエルちゃんはこの作品の救いなのでずっと可愛くいてくれることを願うばかりですね…

最後に
まだまだ序盤も序盤でしたが、期待できるファンタジーが始まったなという感じの作品でした!今後、大化けする予感がします!2巻も楽しみに待ってます!

どんな人にオススメか?
まだ序盤ということもありますが、とりあえずファンタジー好きなら!これからの展開が楽しみな要素が散りばめられていて今後に期待できます!気になった方は!

それではこの辺で(≧(エ)≦。)

書籍情報

タイトル



失格世界の没落英雄



著者



北山結莉



レーベル



MF文庫J



ISBN



978-4-04-064324-3


表紙の画像は「版元ドットコム」様より



どうも夏鎖芽羽です(≧∇≦)この感想はブログ「本達は荒野に眠る」のものです。無断転載は禁止しています
さて、今回紹介するのは涼暮皐さんの「今はまだ「幼馴染の妹」ですけど。せんぱい、ひとつお願いしてあります」です!
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ストーリー AA
内容は、願いを叶えるという星の涙という都市伝説が出回る街。そんな街で主人公の伊織は幼馴染の妹・双原灯火に出会う。久しぶりに出会った灯火はなぜか伊織につきまとい、小悪魔系後輩キャラとして伊織に付き纏う。本当は照れ屋で子犬系な彼女は、小悪魔系とは自称だけで伊織に攻められるばかり…そんな彼女はある目的を持って伊織に近づいていた…とこんな感じです!

〜次はせんぱいも、きっと〜
涼暮皐さんの新作!涼暮さんの作品は好きで、デビュー作以外は全部読んでいて今回はMF文庫からラブコメということでめっちゃ楽しみにしてました!「ワキヤくんの主役理論」もめっちゃ好きだったんですよね…続刊…さて、まず言わせてください…

最高

僕の人生でこんなに面白いラブコメに出会えるとは思っていませんでした…まず間違いなく僕の人生最高のラノベのラブコメです。圧倒的に面白すぎる。この作品で2010年代の全てのラブコメが過去になり、ここから2020年代のラブコメが始まる。そんな凄まじいパワーを持った最高のラブコメです!2020年のトップはまだ1月ですけどこの作品で決まりです!超面白かったです!
星の涙という都市伝説が出回る街。そんな街で主人公の伊織は今は疎遠になってしまった幼馴染の妹の灯火に出会います!序盤の構成は流石の一言ですね。突然押しかけてくる謎の後輩キャラを先に出しておいてからの、彼女の出会いを後から描き今につなげる…現在→過去→現在の構成力が圧倒的にぴったりとハマっていました!灯火ちゃんも可愛かったですね!小悪魔系後輩が来た!と思ったら過去回想挟んであれ?この子がこんなテンション?と思わせておいて2章に進む。そして2章では実は小悪魔系は自称で男子が苦手なシャイで子犬のような女の子で…というギャップの魅せ方ですよ。やべぇ。なんすかこの破壊力。2章では学校、教室内での伊織の扱いや交流関係を明かしながら灯火とラブコメしていき…灯火ちゃんかわいい…となったところで迎える3章。違和感が爆発し、物語はラブコメのようでラブコメじゃない《なにか》の方へ急激に転がり始めます。ここからは背筋がずっとビリビリするような感覚で一切ページをめくる手が止められませんでした。なぜ幼馴染の妹である灯火は急に伊織にアタックしてきたのか。与那城というクラスメイトはなぜ伊織にキツく当たるのか?もう1人の幼馴染である陽星の伊織の扱いは?そして疎遠になってしまった幼馴染は?今どこでなにをしているのか?願いを叶える星の涙とはなんなのか…状況が全て明かされてからの二転三転していくストーリー。そのなかで起こるイベントの数々…最後に伊織がたどり着いた場所と、灯火の想い。そして空にぶん投げた星の涙…もう言うことはなに一つとしてないです。ここから2020年代のラブコメが始まります。最高に面白い。だから読みましょう。

キャラ A
灯火ちゃんかわいいですね!小悪魔系後輩を演じようとして、でもうまくできなくて照れ屋な子犬系の女の子が出ちゃうの本当にかわいいです!伊織はある過去を抱えた男の子で、淡々としているように見えて実は裏で灯火をからかうことを考えていたり、素で面白かったり、過去があるからこそ誰よりも星の涙に真剣だったり…いい主人公ですね。その他のキャラももちろん魅力的でした!

最後に
めっちゃ面白かったです!これがラブコメですか…すげぇなラブコメ…あやみさんのイラストもこれ以上ないくらい最高でした!2巻、もうめっちゃ待ってるので速攻出してください。

どんな人にオススメか?
ラブコメ好きな方は!後輩の女の子がただかわいいだけじゃない、最高のラブコメがここにあります!願いを叶える都市伝説にどうしようもない失ってしまった過去をうまく組み合わせラブコメを次世代のステージに押し上げています!とにかく読んでください!面白さは保障するので…!

それではこの辺で(≧(エ)≦。)

書籍情報

タイトル



今はまだ「幼馴染の妹」ですけど。せんぱい、ひとつお願いがあります



著者



涼暮皐



レーベル



MF文庫J



ISBN



978-4-04-064323-6


表紙の画像は「版元ドットコム」様より


どうも夏鎖芽羽です(≧∇≦)この感想はブログ「本達は荒野に眠る」のものです。無断転載は禁止しています
さて、今回紹介するのは鴉ぴえろさんの「転生王女と天才令嬢の魔法革命」です!
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ストーリー A
内容は、幼い頃に前世の記憶を取り戻した王女のアニスフィア。彼女は魔法が使えない代わりに前世の知識を生かして様々な魔法を使った道具を開発し、それらの実験や自らの奇行からキテレツ王女と呼ばれていた。そんな彼女は弟のアルガルドが婚約者であるユフィリアに婚約破棄をつきつける場面に偶然立ち会ってしまう。アニスフィアはユフィの名誉を回復するために彼女を自分の助手にするが…とこんな感じです!

〜王女と令嬢!2人は最強!〜
なろうからの書籍化作品。この作品がデビュー作のようですね。アニスとユフィの視点を交互に見せながらの楽しい百合ファンタジーでしたね。面白かったです!
前世の記憶を持つアニスは魔法が使えない代わりに魔法の研究をして魔道具という魔法の力を利用したい道具の研究をしています。そんな彼女は弟が婚約者に婚約破棄を告げる場面を目撃してしまい…このユフィとの出会いも衝撃的でしたね…空を飛べる魔道具である箒で婚約破棄を言い渡される場面に窓ガラスをぶち破ってつっこむ…これはキテレツと呼ばれるのも納得ですね。そしてアニスはユフィを助手として共に魔道具の開発、魔法の研究をすることになります。婚約破棄を多勢の前で言い渡され立つ瀬のないユフィ。そんな彼女の名誉挽回のため、そしてアニス自身の研究のためwin winの関係とは言いますけどどう見てもアニスさんの得が大きいですね(^_^;)アニスの作った魔道具に触れたり、アニスの魔法に対する考えを知りながら徐々に交友を深めていく2人。アニス視点とユフィ視点それぞれがあるのでお互いがお互いにどんな感情を持っているのかわかるのがグッド!これは百合ですね!さいごに訪れるピンチを2人の力で乗り越えるのもグッドでした!あだちょっと気になったのはやや設定を過剰に語りすぎかなと…アニスが魔法や魔道具の研究をしている以上仕方ないことではあるんですけど、結構カロリーありました。あとこれは僕の好みの問題なんですけど、びっくりをわざわざ漢字で吃驚と書いてひらがなでびっくりというルビを振るなら最初からびっくりと漢字で書いて…それにアニスの口調にあってないです。びっくりをわざわざ漢字にするの…と気になる点はありましたが、百合ファンタジーとしてたのしめました。

キャラ A
アニスは本当にキテレツというかぶっ飛んでいて、過去のエピソードも色々ヤバそうでしたね…でも破天荒の中に自分の信念やユフィのことをしっかりと考える思いがあって魅力的でした。ユフィは絶望の序盤からアニスを通して徐々に力強い女の子になっていく姿が印象的でした!

最後に
王道百合ファンタジー!という言葉に偽りなしのいいファンタジーでした!巻数を重ねていけばもっと面白くなりそうですね。

どんな人にオススメか?
女性ダブル主人公のファンタジーが読みたい方は!百合もありますが、どちらかというとタッグという感じなので同性のバディものとか好きな方も気になった方は!

それではこの辺で(≧(エ)≦。)

書籍情報

タイトル



転生王女と天才令嬢の魔法革命



著者



鴉ぴえろ



レーベル



富士見ファンタジア文庫



ISBN



978-4-04-073476-7


表紙の画像は「版元ドットコム」様より



どうも夏鎖芽羽です(≧∇≦)この感想はブログ「本達は荒野に眠る」のものです。無断転載は禁止しています
さて、今回紹介するのは竹嶋えくさんの「ささやくように恋を唄う2」です!
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ストーリー A
憧れの依先輩に告白されるも恋愛の好きがわからないひまり。お母さんや友達の意見や過去の恋愛経験を聞いてすこしずつ「好き」について理解していくが…一方の依は勢いで告白してしまったことを後悔しつつひまりの返事を待っていた。そんな中、ひまりは料理研究部に入部することになり優しい先輩と親しくなっていく…

〜好きってなんだ〜
シリーズ第2弾!っべーな!って感じの尊みに溢れて大洪水でしたね!依ちゃんやっばかわいい!今回も面白かったです!
依先輩に好きと言われるも恋愛の好きがわからないひまり。そっかわからないんですね…恋愛の好き…でもこういう子が好きなんですよ。好き。友達のミキちゃんに相談したりお母さんとお父さんの出会いを聞いたりする中で自分なりにこたえを見つけるひまりちゃん。かわいい。いい子。好き。一方の依は告白してしまったことに後悔しながらもひまりのことが気になってしかたない!依先輩…!顔に出すぎです…!でも依先輩が誰かのためにギター弾いて歌うのすごく素敵だと思います。バンドも楽しみですね!そしてひまりは料理研究部に入部することに。バンドを始めた依先輩に会えなくならないように、忙しくない料理研究部に入って先輩のためを思ってお菓子つくるひまりちゃん…好き…尊い…でもひまりが料理研究部の先輩と仲良くしてるの知って嫉妬しちゃう依先輩…尊い…尊みが溢れて止まらない最高のストーリーでした…ありがとうございます…面白かったです…

キャラ A
ひまりちゃんが相変わらず子犬系ですっごくかわいいです!一生懸命悩んで出した結論は、ひまり自身も依先輩も前に進めるいい答えだったのかなと思います!依先輩は今回尊すぎましたね…告白したこと後悔したり、ひまりからLINEが来るだけですっごく嬉しそうにしたり、ひまりが他の女の子と仲良くしてるだけで気になって嫉妬したり…てぇてぇ…

最後に
最後かなり不穏な感じでしたが…ひ、ひまりちゃん…依先輩のバンドも頑張って欲しいですし、ひまりちゃんも好きに気づいて幸せになって欲しいです!3巻も待ってます!

それではこの辺で(≧(エ)≦。)

書籍情報

タイトル



ささやくように恋を唄う



著者



竹嶋えく



レーベル



百合姫コミックス



ISBN



978-4-7580-2074-9


表紙の画像は「版元ドットコム」様より


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