2020年01月

どうも夏鎖芽羽です(≧∇≦)この感想はブログ「本達は荒野に眠る」のものです。無断転載は禁止しています
さて、今回紹介するのは竹町さんの「スパイ教室《花園のリリィ》」です!
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ストーリー A
内容は、スパイ養成学校に通う少女たちはある日突然仮卒業を言い渡される。落ちこぼれの彼女たちが挑むのは不可能任務と呼ばれる死亡率が九割を超える任務…凄腕スパイのクラウスの教育を受けながら陽炎ハウスで共同生活を送ることになった少女たち。しかしクラウスが人にものごとを教えるのが苦手だと発覚しする!果たして少女たちは不可能任務をこなせるほど成長することができるのか…とこんな感じです!

〜騙し騙され〜
第32回ファンタジア大賞大賞受賞作!発売前から宣伝にがっつり力を入れていたので気になっていたのですが、大賞受賞も納得の面白さがある作品でした!面白かったです!
武力を使った戦争が終わり、影でコソコソと戦争をやるようになった世界。そこではスパイを養成するための教育機関が作られていて…世界観のイメージ的には冷戦時代な感じですかね?イギリスの某組織とかアメリカの某組織とかロシア(というかソビエト)の某組織なんかが思い浮かびました。そんなスパイの教育機関で落ちこぼれだった少女たちは、突然仮卒業を言い渡されて不可能任務と呼ばれる任務をこなすために凄腕スパイクラウスの元で共同生活をおくることになります!ここから中盤まではがっつりコメディチックなスパイ育成期間でクラウスと少女たちの賑やかな日常が描かれます!教えることが苦手なクラウスは自分を倒すことを少女たちに課し、少女たちはクラウスを倒すために作戦を考え行動しその中で成長していく…いいですねこういうの!そして中盤以降はがっつり任務フェーズへ。不可能任務と呼ばれるとある作戦のために他国に潜入しクラウスとの特訓のなかで得た力を発揮していく…クラウスの過去、そして序盤で示されていた違和感が回収されていく様子…ひとつ王道とも言える展開の中でそれらがいいスパイスになってましたね。コミカルで楽しい前半とがっつりスパイアクションをしていく後半という構成で最後まで楽しく読ませていただきました!面白かったです!

キャラ A
ネタバレの関係でなかなかキャラの紹介がしにくいのですが(^_^;)読み終わると納得の少女たちの行動とか、違和感とか、クラウスの過去とか違和感が回収されて気付く彼の立てた作戦のすごさとか…少女たちはどうしてもキャラが多いのでまだまだ魅力を発揮しきっていない子もいますが、物語をしっかりとお守りあげていました!

最後に
面白かったので2巻以降も期待です!前半をコメディ風に後半で伏線回収しつつスパイアクションやる構成は楽しかったです!ワクワク感のあるリーダビリティの高い物語なので続刊楽しみにしてます!

どんな人にオススメか?
タイトルが気になった方はぜひ読んでみてください!大幅に外すということはない作品だと思います!楽しいコメディパートと後半の任務描写のバランスも絶妙です!大賞にふさわしい面白さがある作品だと思うのでぜひご一読を!

それではこの辺で(≧(エ)≦。)

書籍情報

タイトル



スパイ教室《花園のリリィ》



著者



竹町



レーベル



富士見ファンタジア文庫



ISBN



978-4-04-073480-4


表紙の画像は「版元ドットコム」様より



どうも夏鎖芽羽です(≧∇≦)この感想はブログ「本達は荒野に眠る」のものです。無断転載は禁止しています
さて、今回紹介するのは栗ノ原草介さんの「結婚が前提のラブコメ」です!
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ストーリー A
内容は、白城結婚相談所で仲人をしている白城縁太郎は日々婚活女子のサポートのために奮闘していた。そんなある日、とある婚活パーティーで結衣という科学者の女性に出会う。ワケありな彼女は自分が所属している結婚相談所ではなかなかうまくいかず縁太郎の元で婚活したいと考える。しかし、結衣の婚活を邪魔するある存在が…とこんな感じです!

〜ぜったいに結婚したいんです!〜
初挑戦の栗ノ原草介さんの作品!デビュー2作目だそうですね。仲人の主人公と婚活女子というなんだかアダルティな設定のラブコメでどんな作品なんだと不安と期待が半々でしたが、短いながらも婚活ラブコメというコンセプトがズバっと伝わってくる作品でした!面白かったです!
結婚相談所で仲人として働く縁太郎。仲人が主人公の作品って初めて読みましたね。今後もなかなか出てこないのでは?とある婚活パーティーで結衣という女性と出会うところから物語は始まります!今所属している結婚相談所での婚活がある事情からなかなかうまくいかず、縁太郎の結婚相談所を見学することになる結衣。そこではアットホームで一癖ある会員たちを結婚させようと奮闘する縁太郎の姿があって…なんか結婚相談所ってきくとどうしてもお見合いのイメージしかなくてそこにたどり着くまでの過程?を全然知らなかったので、結婚したい女性がどうやって男性と出会い、おつきあいをするのか。そのステップが僅かながらもしっかりと描かれていたのはポイント高いです!そして巻き起こる結衣の立場を発端とした問題。このあたりの展開は王道でしたが、大人の男性・女性でもこうやって自分の理想をしっかり見つめて行動できるのは素敵だなと思いました。最後まで楽しく読ませていただきました!面白かったです!

キャラ A
縁太郎は過去の経験からきちんと会員に向き合って仲人を務める姿がとてもかっこよかったです!幸せな結婚をしたい男性ではなく、幸せな結婚をしてほしいと願う男もいいですね。結衣さんはクールな科学者の女性。最初はとっつきづらい感じかな?と思っていたら実は女子高生がだいすきで自宅に制服たくさんあったり、縁太郎の妹のことをキラキラした目で見ていたりと結構可愛らしい方でしたねw 縁太郎が仲人を務めるエロ漫画家の牡丹、玉の輿を狙う元令嬢で現貧乏人のカレン、ダメンズほいほいの保育士まひるさんといった婚活女子も魅力的でした!

最後に
面白かったので続刊ぜひ読みたいです!結衣を始め縁太郎が仲人を務める女性たちが幸せな結婚をするところぜひ見てみたいです!2巻待ってます!

どんな人にオススメか?
ラブコメ好きならぜひ!仲人が主人公でヒロインは婚活女子、舞台は結婚相談所となかなか見ない設定の作品ですがサクサク読めて作者のコレがやりたい!が伝わってくるいいラブコメです!気になったかたは!

それではこの辺で(≧(エ)≦。)

書籍情報

タイトル



結婚が前提のラブコメ



著者



栗ノ原草介



レーベル



ガガガ文庫



ISBN



978-4-09-451826-9


表紙の画像は「版元ドットコム」様より




どうも夏鎖芽羽です(≧∇≦)この感想はブログ「本達は荒野に眠る」のものです。無断転載は禁止しています
さて、今回紹介するのは赤坂アカさんの「かぐや様は告らせたい〜天才たちの恋愛頭脳戦〜17」です!
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ストーリー A
ついに付き合うことになったかぐやと御行。幸せの絶頂の彼らの裏で石上は子安先輩を想うだけではなく、子安先輩から告らせることを決意する。そして柏木さんはかぐやにあるモノを渡すが…

〜付き合い始めてもまだまだ始まり〜
シリーズ第17弾!シリーズ累計1000万部も見えてくる900万部突破にアニメ二期決定などマジですごい人気作になりましたよね…今回で完全に恋愛頭脳戦の頭脳戦部分はお亡くなりになられていましたけど…かぐや様の初々しい恋愛っぷりにニマニマしたり暴走気味の藤原書記に笑わせてもらいました!
序盤hギャグパート。マジでこいつらが多少なりとも恋愛頭脳戦をやっていたのかと思うほどの知性ですね…死ぬほど笑いましたよ藤原書記…なんすかハゲって…甘々ムードなかぐやの裏でそれぞれ自分の道を決めていく人たち。石上は子安先輩に想いを寄せるだけではなく告らせることを決意し、団長はドルオタになり、四条はえっちなことで(⁉︎)かぐや様と仲良くなり…当たり前ですけどかぐや様が御行と付き合い始めても時間は動いているんですね…そして笑わせてくる藤原書記。変なこと部活でしないでくださいw今回もめっちゃ笑えてかぐやのかわいい初々しい恋愛にニヤニヤさせていただきました!面白かったです!

キャラ A
かぐやさんマジで普通の女の子みたいなことして笑って本当にかわいいですね…御行と電話する幸せそうな顔、最高にヒロインしてましたよ。御行も男らしくなったというかかぐやの理想であろうとピシッとしている様子が伝わってきましたね!四条さんは大人になってよかったですね。藤原書記は草

最後に
今回も面白かったです!まだまだ続そうですし、これからもかぐやと御行のラブコメは見ていたいので長く続いてほしいですね…18巻も楽しみに待ってます!

書籍情報

タイトル



かぐや様は告らせたい〜天才たちの恋愛頭脳戦〜17



著者



赤坂アカ



レーベル



ヤングジャンプコミックス



ISBN



978-4-08-891457-2






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さて、今回紹介するのは古宮九時さんの「Unnamed Memory IV 白紙よりもう一度」です!
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前巻の記事↓
ストーリー A
内容は、オスカーが謎の魔法球の力で過去に戻りティナーシャと関わったことで再編された世界。ティナーシャは幼い頃に自分を守ってくれたオスカーに出会うため400年の眠りにつく。そして400年後、呪いの解放を願ってやってきたオスカーと再会する。だが。オスカーはティナーシャの記憶を持っておらずゼロからのスタートとなる。ティナーシャに子孫を残せない呪いを解いてもらうためにオスカーは彼女を城へと住まわすが、ティナーシャはトゥルダールの次期王としての地位が約束されていて…ティナーシャは再びオスカーと結ばれることができるのか再び1年間の物語が始まる!とこんな感じです!

〜再編された世界でもう一度〜
シリーズ第4弾!このラノでも堂々1位!重版もかかって電撃の新文芸のエースになりましたね!皆さん!レーベル名は電撃の新文芸です!Act.2は全てまた1からの物語であり、そして続きの物語でもある…改めてこの物語の魅力とティナーシャとオスカーのラブコメの素晴らしさを実感しました!すごく面白かったです!
魔法球によりオスカーが過去に飛ばされて歴史を変えたことで再編された世界。ティナーシャは再びオスカーに会うために400年の眠りにつきます。このあたりの時間軸は4巻を読む前に3巻後半をしっかりと読んだほうがいいかもですね…そして1巻と同様、自身にかけられた子孫を残せない呪いを解くためにティナーシャの元へとやってくるオスカー。過去(というか再編前の世界)を知るティナーシャとなにも知らないオスカー。前みたいにオスカーの側にいたいのにできない彼女は、微妙な距離感の中でオスカーの呪いを解くための日々を過ごします。かつては結婚までした相手なのに、今目の前にいるオスカーにはそんな記憶なんてなくて呪いを解く以上の役割を背負おうとするティナーシャを訝しみ、怪しみ、そして遠ざけていくオスカー…古宮さん、つらいっす…でもそんな中でも、ティナーシャは彼のために献身的に動いていきます!とはいえそこはティナーシャ。かなり怖めの暴走あり、オスカーに迷惑かけるのあり、無防備晒すのありといつかのアレやこれの場面を連想させるような展開…やっぱりティナーシャとオスカーやん。ファルサスとトゥルダールを巻き込みながら暗躍する謎の集団。政治的駆け引きに過去からの因縁。アンメモらしい展開の数々もあり、その中で深まっていく2人の絆はニヤニヤすることもあり、純粋な気持ちに胸がギュッとすることもありとこの作品でしか味わえない感情を味わうことができました!今回も最後まで楽しく読ませていただきました!面白かったです!

キャラ A
ティナーシャさん攻めますね!いや攻めなくちゃいけないんですけど、あれだけオスカーに攻められていたティナーシャさんがここまで攻めているのを見るとなんだか自然とニヤニヤしちゃいますね。自由奔放?なところもグッド!オスカーは今回は熱血!筋肉!パワー!というよりも冷たい印象が多かったような気もしますが、それでも最終的にはしっかりとティナーシャさんにドキドキしていてお父さんは安心です(後方父親面)ティナーシャさんをどうかよろしくお願いします。ミラやシルヴィア、ラザルトラヴィスといった面々も物語を盛り上げる魅力的な活躍をしてましたね!シルヴィアさんはあの寵姫のところで心労ヤバそうだったのでマジでゆっくり休んでください…

最後に
5巻発売決定!そしてあの「Babel」が電撃の新文芸から再刊!これは優勝!しかもイラストは森沢晴行さん!待ってましたよ!僕は古宮さんの作品を電撃文庫版の「Babel」から入った人なのでマジであれがなんで2巻で終わるんだと…マジで嬉しいですね…なんかこうすごく感慨深いです…2020年夏!待ってますよ!電撃の新文芸!

それではこの辺で(≧(エ)≦。)

書籍情報

タイトル



Unnamed Memory IV 白紙よりもう一度



著者



古宮九時



レーベル



電撃の新文芸



ISBN



978-4-04-912803-1


表紙の画像は「版元ドットコム」様より



どうも夏鎖芽羽です(≧∇≦)この感想はブログ「本達は荒野に眠る」のものです。無断転載は禁止しています
さて、今回紹介するのは周藤蓮さんの「吸血鬼に天国はない2」です!
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前巻の記事↓
ストーリー A
内容は、雪と共に迎えた新年。吸血鬼のルーミアに人間を襲わないことを約束させマフィアひしめく日常へと戻ってきたシーモア。しかし平穏も束の間、マフィアに追われて逃げてきた双子の姉妹ニベルコル・リンの2人に出会う。彼女らを助けたことでシーモアとルーミアは再びマフィアの抗争に直結する問題に追われることに…そして人間を襲うのをやめたルーミアの飢えが限界に近づき…とこんな感じです!

〜耐えられない飢え〜
シリーズ第2弾!今回も奇妙で歪なシーモアとルーミアの関係を思う存分楽しませてもらいました!面白かったです!
まず感じたのは前巻と真逆だということ。なにが真逆かは読んだ方ならある程度わかると思うんですけど、こういうのめっちゃいいですね。
さて、今回の物語はシーモアがマフィアに追われる双子の姉妹を助けたところから始まります。可憐な美少女のニベルコル、人ならざる怪力の持ち主のリン。とても双子の姉妹には見えないワケありな2人をなりゆきから助けることになります。美人局のようなことをして生きてきた2人。そんな彼女らの出自が分かるとともに明かされる「なぜ2人がシーモアの元にやってきたのか」という事実…これはやっぱり救いのないこの街ならではですね…そして徐々んい表面化してくるルーミアの飢え。約束によって人を襲えなくなったルーミアの渇きは決して癒されることはなく徐々に、徐々に彼女を内側から苦しめます。下品な例えだと性欲があるのになんもできない状態が続くような地獄ですかね?いや、彼女のソレはまた別種なのかもしれませんが…そして始まるヴァンパイアハンターとの戦い。物語の住人であるルーミアに、存在しないはずのヴァンパイアを狩る者。異質で奇妙でマフィアだらけの街で妙に浮いたこの戦いの結末は…そして戻ってくる日常と新たな日常。さらに解放された存在…ザラりと血の味が口に残るようなラストはたまらないですね…今回も最後まで楽しく読ませていただきました!面白かったです!

キャラ A
リンは癒し(真顔)このこめっちゃ素直でかわいいじゃないですか!常人にはない怪力を持つ女の子。でも喋ることができず「あー」や「うー」で会話する…狭いエセックスの中で身を縮こませて外を眺める姿は微笑ましいですね…ニベルコルはつんつん系美少女!妹思いで彼女にとって唯一の家族であり家であるその姿は気高くもあり脆さを孕んでいましたね。ルーミアは相変わらずの美少女っぷり。最後に出した答えはすごく良かったです。

最後に
今回もめっちゃ面白かったです!どうやら爆弾が放たれたようなので次巻以降どうなるかめっちゃ楽しみですね!3巻も楽しみに待ってます!

それではこの辺で(≧(エ)≦。)

書籍情報

タイトル



吸血鬼に天国はない2



著者



周藤蓮



レーベル



電撃文庫



ISBN



978-4-04-912906-9


表紙の画像は「版元ドットコム」様より




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