2020年03月

僕の敬愛する漫画家の藤原ここあさんが亡くなられてから5年が経ちました。

毎年のことですが、僕が大学入学を翌日に控えた日に亡くなり、時間は残酷に過ぎて僕はもう社会人2年目になります。

そしていつのまにか藤原ここあさんの訃報を載せていたガンガンの公式ホームページはなくなりました。サーバの寿命でデータが移管されなかったのか、意図的に削除されたかはわかりません。悲しいお知らせだとしても、残しておいて欲しかったです。


とはいえ、悲しいことばかりではありません。
ガンガンジョーカーの2019年5月号に凛々蝶がきてくれました。藤原ここあさんのイラストではありませんが、こうして凛々蝶が戻ってきてくれたこと本当に嬉しく思います。表紙の言葉が胸にきますね…
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また藤原ここあさんのコラボカフェも昨年開催されました。昨年好評のうちに終わって、行けなかった僕としては(純粋に社会人一年目で忙しいということもありましたが、男なうえに周りに藤原ここあさんファンもいないものでなかなかいきづらく…)歯痒い気持ちでしたが4月後半から渋谷での開催も決まっているので今度こそ行きたいです。

藤原ここあさんはもうこの世界にいなくて、藤原ここあさんの新しい絵を見ることはもうできません。あの日から5年も経ってしまいました。でも、藤原ここあさんの作品の魅力は何年経っても変わらないと思います。「わたしの狼さん」「dear」「妖狐×僕×SS」「お嬢様と妖怪執事」「かつて魔法少女は悪と敵対していた。」。藤原ここあさんの作品は今でも大好きです。

どうも夏鎖芽羽です(≧∇≦)この感想はブログ「本達は荒野に眠る」のものです。無断転載は禁止しています
さて、今回紹介するのは方波見咲さんの「超高度かわいい諜報戦 ~とっても奥手な黒姫さん~ 1」です!
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ストーリー A
内容は、女子高生ながらとある秘密諜報機関を指揮する少女・橘黒姫。彼女はある出来事きっかけで冴えない少年・凡田くんに惚れていた。今日も大好きな凡田くんのために自らに諜報機関をフルに活用し凡田くんの情報を集める日々…そんなある日、凡田くんに女の影が⁉︎芹沢明希星という少女はなぜかガンガン凡田くんにアピールしていて一緒にお昼を食べたり映画に行ったり…でも黒姫は知らなかった。凡田くんがある秘密を抱えていて、明希星はとある組織の暗殺者だということを…とこんな感じです!

〜秘密の恋愛諜報戦スタート!〜
個人的に初挑戦となる方波見さんの新作!デビュー作から4年経っての新作だそうです。スパイや秘密組織といった厨二心くすぐる要素と黒姫さんの凡田くん好き好き大暴走な感じが見ていて楽しい作品でした!
あることがきっかけで凡田くんに恋してしまった黒姫さん。彼女は自らがトップを務める秘密諜報機関の権限をフルに使い凡田くんを観察する日々を送っていて
…なんで女子高生ながら諜報機関のボスにもなれるJKが地味というか陰キャオタクの凡田くんに話しかけられもしないんですかね…でも凡田くんのことに色々悩んだりしちゃう黒姫さんかわいい…一方の凡田くんは明希星と道端でぶつかってしまったことで距離を縮めていきます。ある秘密を抱えている凡田くんはk状に明希星さんを警戒して、明希星もまたある目的で凡田くんに近づいていて・・・こういう三角関係?めっちゃいいですね!登場人物が出揃う中盤以降は結構視点が入れ替わりながらお話は進んでいって、凡田くんから見た明希星さん、明希星さんから見た凡田くん、そして黒姫さんが嫉妬を燃やして2人を観察して…とどうしてこうなった?なラブコメ?が展開されていきます!終盤は割とがっつり諜報機関関係のことをやるんですけど、それはそれでギャップがあって個人的には好きでしたね。最後まで楽しく読ませていただきました。

キャラ A
黒姫さんかわいいですね!凡田くんに恋する乙女状態なのに、恥ずかしがってなにもできない。そのくせ諜報機関がフル活用して情報はたっぷり集めて妄想にふける…これが清楚系ですか…凡田くんは表と裏のギャップがすごくよかったですね!普段は冴えないどころか陰キャでぼっちなどうしようもないやつ。でもとある秘密を抱えていて…こういうギャップ好きです!明希星は最初は打算で凡田くんに近づくも、ジョジョに違う感情が芽生え始めたあたりがぐんとかわいくなって…黒姫さんとのバトル?もグッドでした!

最後に
楽しく読ませていただきました!今回はまだ序盤というか物語の導入感は否めないので、2巻以降に期待ですかね?続刊待ってます!

どんな人にオススメか?
厨二っぽい作品好きな方は!ラブコメ要素はありますが、メインではないので三角関係ラブコメみたいなの期待して読むと肩透かしかもしれないです…それぞれ秘密を抱える3人による不思議な関係は読んでいて楽しいので気になった方は!

それではこの辺で(≧(エ)≦。)

書籍情報

タイトル



超高度かわいい諜報戦 ~とっても奥手な黒姫さん~ 1



著者



方波見咲



レーベル



MF文庫J



ISBN



978-4-04-064544-5


表紙の画像は「版元ドットコム」様より



どうも夏鎖芽羽です(≧∇≦)この感想はブログ「本達は荒野に眠る」のものです。無断転載は禁止しています
さて、今回紹介するのは望公太さんの「ちょっぴり年上でも彼女にしてくれますか?5 ~いくつになってもお姫様〜」です!
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前巻の記事↓
ストーリー A
内容は、父親の再婚相手が織原さんの姉・妃さんであることを知った桃田。しかも妃さんのお腹には子どももいるらしい…当然、桃田が16歳の高校一年生であることもバレてしまう。家族になってしまうことがほぼ決定し、未成年との交際は認めないと2人に別れるように迫る妃。お互いの気持ちは真剣だからこそ真っ向から妃さんに犯行する2人。果たして桃田と姫はこのピンチを乗り越えることができるのか…とこんな感じです!

〜彼女の姉が義母に⁉︎〜
シリーズ第5弾!4月にまた年上ヒロインものを出したりと望公太さんの作品はめっちゃ売れてる!って感じして一読者としても嬉しい限りです!今回はシリーズ最大のピンチでしたが、良くも悪くも2人がこのピンチと戦い乗り越えようとする姿が恋愛的な意味で熱くてグッドでした!面白かったです!
前巻自分の父親が婚約者だと言って連れてきたのが彼女の姉という衝撃なヒキで終わって今回どうなるかと思いきや…いや〜まさかラノベでこんな展開を見ることになるとは…彼女の姉が自分の父親と再婚ですよ?しかもお腹には赤ちゃんがいて、出会って初日で〇〇◯◯を◯◯しでやっちゃってることが発覚したんですよ?僕なら2週間は引きこもりますよ…なんすかこの展開…と少々ラブコメにあるまじき?衝撃展開に震えていましたが、妃さんに別れろと言われる桃田くんと姫さん。確かに未成年と交際している姫さんは世間や法律的な面からは悪いですけど、桃田くんもきっと二十後半の女性と16歳の自分が付き合う社会的な危険さなんてきっと全部理解してるわけじゃないでしょうけど出会って即日〇〇〇〇〇〇〇やってる三十半ばの人には言われたくねーよ!感が読んでいる間ずっとツッコミ連打状態でしたね…いや、マジで何やってんすか妃さん…そして地の文で子は鎹が連打されますけど、いや子どもじゃなくて妃さん自身がクソ重い鎖になってるやないですか…嫌だー…でも、展開としては理路慄然としていて背景こそツッコミパレード状態ですけど桃田と姫の交際はやっぱりこういうことなんだって再認識させられました。そして桃田くんをつなぎ止めようとする姫さんの行動がかわいすぎましたね…自分も子ども作ればとか考えちゃうところが流石この姉にしてこの妹あり的な…きちんと話し合って向き合って恋に正直になって解決しようとしていく姿はグッドでした!でも妃さん、間違って桃田くんに夜這いしようとするのはいけないと思います(真顔)今回も最後まで楽しく読ませていただきました!面白かったです!

キャラ A
妃さんさぁ…僕が仮に未成年と付き合っていたとしてもこの人にだけは別れろとか言われたくないですね。六法全書で殴られて別れを迫られる方がマシです。この人はそこはかとなくエロいところと時々ポンコツなのが魅力なんだと再確認しました。でもエロさがまた変なエロさなんですよね…桃田くんは今回色々マジでめっちゃがんばったので頑張ったで賞あげてください!姫さんは色々大変でしたね…でも桃田くんを強く想う気持ちが伝わってきて、本当に桃田くんのことを好きなんだなと感じさせてくれました!

最後に
めっちゃアダルティというか、正直妃さんどうにかしろ展開はありましたが、純愛を貫いて自分たちの気持ちを再確認する展開は非常にグッドでした!新シリーズも始まりますがこちらも定期的に続刊出してくれると嬉しいですね!6巻も楽しみに待ってます!

それではこの辺で(≧(エ)≦。)

書籍情報

タイトル



ちょっぴり年上でも彼女にしてくれますか?5 ~いくつになってもお姫様〜



著者



望公太



レーベル



GA文庫



ISBN



978-4-8156-0467-7


表紙の画像は「版元ドットコム」様より



どうも夏鎖芽羽です(≧∇≦)この感想はブログ「本達は荒野に眠る」のものです。無断転載は禁止しています
さて、今回紹介するのはあまなっとうさんの「犬と勇者は飾らない」です!
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ストーリー B
内容は、中学一年生の夏、幼馴染みの女の子に告白し見事に振られた佐藤草介。茫然自失の彼は突如異世界に召喚される。勇者として活躍し名声を得てこのまま異世界で暮らしていくと思っていた。しかし突然現代日本に送り返されてしまう。4年半もの間異世界に行っていた彼に待ち受けていたのは小卒という学歴…定職につけずスーパーのアルバイトをする日々。そんなある日、地球には存在しないと思っていた魔術師と魔物の戦闘に遭遇する。異世界で得た力を使いあっさり魔物を倒す草介。そんな彼の力を見込み魔術師たちは草介に魔物討伐の協力を依頼するが…とこんな感じです!

〜異世界帰りの主人公が現代異能〜
エブリスタからの書籍化作品。オーバーラップがエブリスタから書籍化って初めてですかね?旧モバゲー時代に投稿された7年くらい前の作品らしいので結構年季入ってますね。個人的には合わなかったというのが感想です。not for me でした。
文章は読みやすいんですけど、誰を、どこを見てる視点で物語っているかわからないんですよね。なんていうか知らないディスり相手のラップ聞かされてるみたいな。ふーん感が読んでる間中ずっと口の中に残りました。あとはなんていうかその場しのぎ的な設定や文章か多いというか…なまじ文章が読みやすい分納得しそうになるんですけど「…よく読んだら結構急に変なこと書いてあるな?」っていうのがちょくちょくありました。あとはキャラのイメージが微妙に追いついてこなかったり、主人公の草介のテンションが微妙に噛み合わなかったり…読み終わって物語の構成や展開を思い返すとスローテンポながらも面白いと思える作品なんですけど、そうしたところが微妙に合わなかったです。

キャラ B
草介のキャラがイマイチ掴めずに…この手の作品で主人公が掴めないのがこの作品との相性が悪いっていうのを如実に感じました…ヒロインたちもかわいい要素はあるのにそれを出し切れていないですし、土村先生はもっと魅力的に描けたと思うんですよね…

最後に
色々言いましたが、個人的には合いませんでした。続刊は出ても買わないです。

どんな人にオススメか?
個人的には合わなかったんですけど、どこか懐かしさを感じる現代異能を読みたい方は手にとってみるのもありではないでしょうか。

それではこの辺で(≧(エ)≦。)

書籍情報

タイトル



犬と勇者は飾らない



著者



あまなっとう



レーベル



オーバーラップ文庫



ISBN



978-4-86554-610-1


表紙の画像は「版元ドットコム」様より


どうも夏鎖芽羽です(≧∇≦)この感想はブログ「本達は荒野に眠る」のものです。無断転載は禁止しています
さて、今回紹介するのはむらさきゆきやさんの「14歳とイラストレーター8」です!
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前巻の記事↓
ストーリー A
内容は、姉の京華の弟子である海老名水織にいきなりキスをされたユウト。京華ではなくユウトが好きだという彼女の告白を聞き彼が下した決断は…一方、乃ノ香とイラストのことで揉めて関係が悪化してしまい…自分の絵が全然上手くないと思ってしまう乃ノ香と充分にうまいと思うユウト。2人がお互いの気持ちを打ち明ける…とこんな感じです!

〜ユウトとヒロインたちの関係に変化?〜
シリーズ第8弾!コミカライズが同時発売の2巻で終了ということですが、こちらはまだまだ続そうですね!今回はヒロインたちとユウトの関係が一歩進んだり、一区切りついたりと色々進展がありましたね!面白かったです!
水織にいきなりキスされて告白されたユウト。ユウトさんマジでモテますね…水織は京華のことが好きだと思っていたので戸惑うユウトですが…まぁ結果は予想通りでしたね…一方、ここ数巻なんか微妙に不遇?な乃ノ香ちゃん。今回もユウトとイラストのことで衝突していまい微妙な空気に…乃ノ香ちゃんが若くて、まだイラストを描き始めたばかりだとしてもプロとして第一線で活躍し高い評価を得ているユウトからの「下手だと思わない」は色々捉え方や考え方ありますよね…特に乃ノ香ちゃんみたいな頑張り屋さんな子だと…そうした壁に当たって乗り越えていこうとする乃ノ香ちゃんの姿は健気でしたね…二色さんの男っぽいところにもかわいいヒロインが登場したり、神絵は相変わらずハードな生き方いていたり、マリィと白砂ちゃんが仲良くデートしたり、そしてユウトとナスさんの方にも進展があったりとイベント盛り沢山ながらも魅せるところはしっかり見せてくれる展開で最後まで楽しく読ませていただきました!面白かったです!

キャラ A
乃ノ香ちゃんがようやくちょっと報われたというか、少し前に進んだ感じしますね!周りがプロでも一流のイラストレーターばかりなので、余計に悩んでもがいて…その中で自分なりに答え出してやりたいこと全部やって前に進んでいく姿はグッドでした!ナスさんもまたヒロイン力上げてきましたね!ユウトのピンチに1番に駆けつけたり、乃ノ香ちゃんに対抗心燃やしたり…もうここまでくるとナスさんにただ大勝利してほしいですね…マリィちゃんは相変わらず可愛くて最高なんですけど、あの人との対決は肝が冷えました…恐れを知らない小鳥はライオンにも立ち向かえるんですね…

最後に
今回も面白かったです!これからはヒロイン力が上がったナスさんvsイラストレーターとして確実に歩みお進める乃ノ香ちゃんって感じですかね?9巻も楽しみに待ってます!

それではこの辺で(≧(エ)≦。)

書籍情報

タイトル



14歳とイラストレーター8



著者



むらさきゆきや



レーベル



MF文庫J



ISBN



978-4-04-064261-1


表紙の画像は「版元ドットコム」様より


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