2020年05月

どうも夏鎖芽羽です(≧∇≦)この感想はブログ「本達は荒野に眠る」のものです。無断転載は禁止しています
さて、今回紹介するのは笹木さくまさんの「不殺の不死王の済世記 1」です!
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ストーリー A
内容は、緑腐病という死に至る病が発生したクリオ村。大人たちは死に絶え残った子どもたちも虫の息だった。魔法の才能を持つ少女・ミラも母親を亡くし残された命はあと少し…そんな中、突如禍々しい骸骨の不死王・テリオスが現れ残った子どもを助ける。最初は怖がっていたミラたちだが、骨を使役し農業を手伝いミラたちに勉強を教えるうちに徐々に打ち解けていく。そして明かされるテリオスの願い。それは戦いをなくして人類を幸せへと導くことだった。しかし王都からテリオスを倒しにきた騎士によって事態は急変し…とこんな感じです!

〜滅びかけの村が不死王の力で?〜
笹木さくまさんの新作!個人的には初挑戦の作家さんですね!最初から最後まで丁寧かつ手堅いファンタジーといった感じで楽しく読ませていただきました!面白かったです!
まず序盤。緑腐病という病気が蔓延し滅びかけのクオリ村と、いきのこった少女・ミラの様子が描かれます。序盤はかなりハードな展開でしたね…そして救世主たるテリオスが現れます。ミラたちわずかに残った子どもたちを治して労働力として骨でできたゴーレムを授け勉強を教える…最初は魔物として有名なリッチがどうして子どもたちを助けるのかと警戒していましたが、徐々に打ち解けていって勉強を教えるうちに先生と呼ばれるまでに…辛い経験をたくさんした子どもたちがこうして笑顔になっていく過程が丁寧に描かれているのは好印象でした!そして王都からテリオスを討伐するために聖騎士・ディーネが派遣されてきたところから物語は動き始めます。最初は子どもたちを助けたテリオスを倒すか否か…といったところにスポットが当たっていましたが、なぜクリオ村で緑腐病が起きたのか、そして…と話が広がっていく過程は夢中になって読んでしまいましたね。伏線の回収も丁寧でしたし、最後の罪の贖わせ方も復讐のやり方としては最高だと思いました!最後まで楽しく読ませていただきました!面白かったです!

キャラ A
ミラは魔法の才能がある少女。最初は頼りなさげな感じでしたがテリオスに勉強や魔法を教えてもらう中で戦う力はもちろん1人の人間として成長していく姿が魅力的でした!テリオスは優しい人間でしたね。いや不死王なんですけど…子どもたちに勉強を教え、自分の夢を語り、人を殺さずに世界を平和にするという思いで行動して…時折コミカルな姿を見せるのもグッドでした!その他のキャラも魅力的でした!

最後に
丁寧で伏線の回収も見事ですごく読みやすくてワクワクするファンタジーでした!これから2巻、3巻と続くとさらに面白くなりそうですね!続刊待ってます!

どんな人にオススメか?
手堅いファンタジーが読みたい方は!派手さはないですが、魅力的な登場人物と丁寧な文章に綺麗な伏線回収、終盤に向かうにつれて盛り上がる展開で安心して最後まで楽しめます!気になった方は!

それではこの辺で(≧(エ)≦。)

書籍情報

タイトル



不殺の不死王の済世記 1



著者



笹木さくま



レーベル



ファミ通文庫



ISBN



978-4-04-736064-8


表紙の画像は「版元ドットコム」様より


どうも夏鎖芽羽です(≧∇≦)この感想はブログ「本達は荒野に眠る」のものです。無断転載は禁止しています
さて、今回紹介するのは作者さんの「聖剣学院の魔剣使い4」です!
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前巻の記事↓
ストーリー A
内容は、第〇三戦術都市の任務から戻ってきたレオニスたち。女神ロゼリアに託された魔剣の使命を思い出したレオニスは魔王軍再興へ準備を進めていた。そんなある日、第〇六戦術都市が第〇七戦術都市へ立ち寄るのに合わせて聖剣学院で学園祭が開催されることになる!ホーンデッド・カフェをやることになった第十八小隊はみなそれぞれ可愛らしい衣装に身を包むが、レオニスだけはあるものを着せられて…?そして永久凍土から発見され第〇六都市に持ち込まれた<魔王>が目を覚まし…とこんな感じです!

〜新たなる魔王⁉︎〜
シリーズ第4弾!ボイスコミック(これは初めて聞くタイプのメディアミックスなんですけど、コミックに声がつくんですかね?)もきまりMF文庫でも好調なシリーズのひとつですね!今回も楽しく読ませていただきました!面白かったです!
毎巻のことなんですけど、遠坂さんのデザイン・イラストは本当にすごいの一言ですね…巻頭カラーのホーンデッド・カフェの衣装といい挿絵といい…物語と完璧にマッチしてさらに面白さを引き立たせるイラスト…最高です…物語のメインは学園祭と復活した魔王との対決になります!第〇六戦術都市がやってくるのに合わせて学園祭をすることになった聖剣学院。第十八小隊はホーンデッド・カフェをやることになり女性陣はやる気十分…リーセリアさんの衣装はちょっとえっちすぎますね…そして咲耶さんのメイド服が普段の凛とした和服姿とのギャップで最高…恥じらう姿もかわいい…準備の中ではシャーリの嫉妬シーンなんかもありこちらもとても可愛かったですね!しかし学園祭の影で暗躍し始める謎の組織…彼らの目的とは…敵が増えてきなくさい感じになってきましたね…そして第〇六都市で永久凍土から発見された魔王の研究中に問題発生。ヴォイドが原因ではなくこうしてピンチになるのはシリーズ初ですかね?色々背後の動きが気になります…レオが相変わらずの強さを見せつけて、リーセリアが吸血鬼としての能力を発揮し、咲耶とシャーリの2人がこれまでは語られなかった魅力を戦闘シーンの中で見せていく…終盤は非常に盛り上がってラストも気になる感じで終わりましたね。彼女とレオニスの相性はどんな感じなんですかね…今回も最後まで楽しく読ませていただきました!面白かったです!

キャラ A
リーセリアは今回もお姉さんっぽいところとポンコツなところのギャップがグッドでしたね!吸血鬼としての戦い方も様になってきたといかかっこよくなってました!シャーリはどうやら嫉妬の火を燃やしているようで…これまでレオニスの配下ということもありなかなか女の子として見てもらうのはハードルが高そうですが、健気に頑張る姿は応援したくなりますね!咲耶さんはこれまで明かされていなかった秘密が明らかに?なってちょっと意外でした。でもその卓越した剣技には秘密がありますよね…戦闘時の凛とした感じと学園祭のメイド服で見せてくれた恥ずかしがる表情が最高でした!

最後に
今回も最後まで楽しく読ませていただきました!シャーリと咲耶が可愛かったです!遠坂さんのイラストも最高!このまま定期的に続刊出してくれると嬉しいですね!5巻も楽しみに待ってます!

それではこの辺で(≧(エ)≦。)

書籍情報

タイトル



聖剣学院の魔剣使い4



著者



志瑞祐



レーベル



MF文庫J



ISBN



978-4-04-064657-2


表紙の画像は「版元ドットコム」様より


どうも夏鎖芽羽です(≧∇≦)

さて、今回は6月前半発売のオススメライトノベルを紹介していきます!
前半は1日から15日発売の作品を紹介していきます!この記事では僕が注目しているラノベを紹介しているだけで、来月発売するすべてのライトノベルを網羅しているわけではないのであしからずm(__)m それではいってみましょう!

6月1日発売 HJ文庫
「夢見る男子は現実主義者1」おけまる(著) さばみぞれ(イラスト)




6月2日発売 講談社ラノベ文庫
「異世界魔王と召喚少女の奴隷魔術13」むらさきゆきや(著) 鶴崎貴大(イラスト)
「『ラブコメ文芸部』と美少女問題児たちとボッチな俺」秋月一歩(著) 佑りん(イラスト)
「オトギロワイヤル 長靴を履いた猫VS桃太郎」幹(著) hncl(イラスト)







6月5日発売 LINE文庫エッジ
「サバゲにGO!2 インドア戦と雨の日の屋外戦」アサウラ(著) 赤井てら(イラスト)



6月10日発売 電撃文庫
「幼なじみが絶対に負けないラブコメ4」二丸 修一(著者) しぐれうい(イラスト)
「声優ラジオのウラオモテ#02 夕陽とやすみは諦めきれない?」二月 公(著者) さばみぞれ(イラスト)
「錆喰いビスコ6 奇跡のファイナルカット」瘤久保 慎司(著者) 赤岸K(イラスト) mocha(世界観イラスト)
「マッド・バレット・アンダーグラウンド IV」野宮 有(著者) マシマ サキ(イラスト)









6月12日発売 GA文庫
「邪神官に、ちょろい天使が堕とされる日々」千羽十訊(著者) えいひ(イラストレーター)
「俺の女友達が最高に可愛い。2」あわむら赤光(著者) mmu(イラストレーター)
「ちょっぴり年上でも彼女にしてくれますか?6 ~とびっきりの王子様~」







以上になります!


先月に引継ぎHJ文庫の公式レビュアープログラムに当選しているため、この注目ライトノベルの記事でもHJ文庫様の作品を推していきますよ!


そんなわけでHJ文庫の6月刊「夢見る男子は現実主義者1」にまずは注目!コロナの影響もあり?ちょっと延期されていましたが、無事に出版とのことで。小説家になろう発の作品で両片思いのすれ違いを描いた青春ラブコメ!これはもう面白いの確定ですよね!さばみぞれさんのイラストもめっちゃかわいい!読むのが楽しみです!

注目の新作は「『ラブコメ文芸部』と美少女問題児たちとボッチな俺」「邪神官に、ちょろい天使が堕とされる日々」の2作品!ラブコメ文芸部は結構前から注目している作品で、投稿サイトに小説をアップしている主人公がラブコメがしたいヒロインと出会いを文芸部を作るというお話のようです。面白そうなので読むの楽しみです!千羽十訊さんの新作は甘々ラブコメ要素ありの?ファンタジーのようです。千羽十訊さんの作品は前作が結構がっつりしたバトルファンタジーだった印象があるので楽しみですね。続刊では完結となる4巻が発売される「マッド・バレット・アンダーグラウンド 」「俺の女友達が最高に可愛い。」の2巻が楽しみですね!

それではこの辺で(≧(エ)≦。)

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さて、今回紹介するのは御宮ゆうさんの「カノジョに浮気されていた俺が、小悪魔な後輩に懐かれています2」です!
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前巻の記事↓
ストーリー A
内容は、小悪魔系後輩の志乃原真由が悠太の家に入り浸るようになってからはや2ヶ月。今日も真由は悠太の家でご飯を作ったり漫画を読んだりと自由気ままに過ごしていた。そんな中近くバレンタイン。パーティーに誘われた悠太は彩華と共に会場へ向かうが、そこには元カノの礼奈の姿が…礼奈は悠太に話があるようで…そして春休みということで2人で温泉旅行に行くことになった悠太と彩華。そこで悠太は彩華に自分に惚れているか問われるが…とこんな感じです!

〜女友達との距離感は〜
シリーズ第2弾!今回も等身大の大学生ラブコメを存分に楽しませていただきました!面白かったです!
まず序盤。真由が部屋に入り浸るようになった日常が描かれます。同じベッドで寝るのはなかなかですね(^_^;)悠太はもう彼女もいないんですしもう少し性欲出してもいいのでは(ゲス)この序盤でわかったんですけど、真由は徹底的に小悪魔系後輩キャラに徹する感じなんですね。1巻の時点ではもう少しラブコメ方面に絡んでくるかと思いましたが…まぁ彼女は悠太のことを適当にからかって居心地いい空間を楽しんで、悠太もまた深くまではつっこんでこない真由との関係がいいんですかね…そしてお話はバレンタインパーティーへ。行ったことないですけど確かに大学生はこういうクリスマスとかバレンタインのパーティーありますよね…現実だと大学のランクによって男子の入場料が変わったりするんですよね…マジであの旧帝大早慶上智だけ男子の値段が安くなってその後大学のランクが下がるにつれてどんどん値段が高くなるシステムなんなんですかね…閑話休題。そこで悠太は元カノの礼奈に出会います。礼奈は今回話にがっつり絡んでくるかと思ったら意外にも「私、浮気してないから」だけで行っちゃうんですね…そしてここで見せた彩華の態度がまたグッドでしたね。そしてお話は悠太と彩華の温泉旅行編。そして過去回想編へ。2人が高校時代からの友達ということは知ってましたけどこういう過去があったんですね…悠太は割と今の悠太で、彩華っはすごく変わったんだなと…この変化を共有できる相手が悠太だけというのがまたいいですね…温泉旅行では大きなハプニングもなくしっとりとした大人な楽しみ方でこれもまた好感度高いです。最後に悠太が彩華との関係をしっかり言葉にしてくれたのもよかったです。今回も最後まで楽しく読ませていただきました!面白かったです!

キャラ A
悠太はなんだかんだで女子から悪くない印象を持たれる距離感がわかってますよね。バレンタインパーティーしかり。真由への態度としかり。彩華とのやりとりは変に恋愛方面に発展しない安心感がありました。真由は相変わらずの小悪魔っぷりで悠太をからかったりで賑やかなんですけど、真由の一人称のシーンで結構普通に女の子してるってわかるシーンが彼女の魅力をまた引き立たせていました。そして彩華。すごく強かったですね。高校時代にああいう過去があって、変わろうと思って変わって、悠太という友達もいて…大人っぽいとか綺麗とかそういう外見的な魅力を超えた内面的な強さがすごくよかったです。

最後に
3巻も読みたいですね…スニーカー文庫さん…せめて礼奈とのことは決着つけてほしいです…続刊読みたいのでマジでお願いします…

それではこの辺で(≧(エ)≦。)

書籍情報

タイトル



カノジョに浮気されていた俺が、小悪魔な後輩に懐かれています2



著者



御宮ゆう



レーベル



角川スニーカー文庫



ISBN



978-4-04-108804-3


表紙の画像は「版元ドットコム」様より



どうも夏鎖芽羽です(≧∇≦)この感想はブログ「本達は荒野に眠る」のものです。無断転載は禁止しています
さて、今回紹介するのは玩具堂さんの「探偵くんと鋭い山田さん 俺を挟んで両隣の双子姉妹が勝手に推理してくる 1」です!
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ストーリー A
内容は、入学早々親の仕事が探偵だということを明かしてしまいぼっちとなった戸村和。そんな彼の元にクラスの女子から彼氏の浮気調査を依頼される。親が探偵でも自分はそうではない和が最初は断ろうとする。しかし隣の席に山田雨恵が興味を持ち事件の調査をすることに。しかし雨恵は女子たちの証言だけであっさりと浮気の真相を解き明かしてしまう。以降、和の元に相談が持ち込まれるようになり…探偵の息子の和、勘が鋭い山田雨恵(姉)、事件の状況把握や整理が上手な山田雪音(妹)の3人による探偵ものが始まる!とこんな感じです!

〜山田(姉)に解けない謎はない?〜
玩具堂さんの新作!MF文庫から作品を発表されるのは初めてですね。個人的にも初挑戦の作家さんとなります。玩具堂さんといえば、スニーカー小説大賞で歴代たったの5人しか受賞していない大賞受賞作家で有名ですね。デビュー作もミステリとのことですので原点回帰的な感じでしょうか。学園ミステリというよりは探偵ものという方がしっくりくる感じでしたかね?連作短編形式でテンポよく楽しめる作品でした!面白かったです!
まずなんといっても文章が読みやすいですよね。事件のこととか時系列や登場人物の説明など、読み易くて頭にすっと入ってきました!個人的にはかなり好感度高いですね!
物語は高校入学早々失敗してしまった和にクラスの女子から浮気調査を依頼されるところから始まります。父親が探偵でも当然調査なんてしたことのない和は途方に暮れていて…そんな時隣の席に座る山田姉妹(双子)にたまたまこの話をしたことで和は探偵役として浮気調査をすることに。いつも眠そうにしていて不真面目でだらけているのに、やたら勘は鋭い姉の雨恵。真面目でクラス委員長を務めているけど、雨恵にからかわれると弱い妹の雪音。3人があぁでもない。こうでもないと言いながら少しずつ浮気の真相に近づいていく過程は読んでいてワクワクしましたね!そして無事に浮気の真相を明かしたことで3人の元には事件が持ち込まれいくことに…絶版した推理小説の犯人をあらすじと登場人物から探したり、美術部の絵を台無しにした犯人を探したり…そうした事件を経て和たちは事件の真相を解き明かす楽しさを覚えていきます。なんかこうして放課後にあつまって謎解きするの、中学生の頃に憧れた高校生像みたいな感じでいいですよねー。好きです。事件的には推理小説の犯人探しは結構ツボでしたね。雪見ミステリー文庫…いったいどこの富◯見ミステリー文庫なんでしょうか…ミステリラブコメとあらすじに書かれているだけあって結構ラブコメ要素も…?終盤なんかはその色が強く出ていて今後の展開が楽しみですね。最後まで楽しく読ませていただきました!面白かったです!

キャラ A
主人公の和は探偵役?ではなく、かといって助手役?でもないちょっと不思議なポジションでしたね。なんでしょう友人枠?ぼっちな感じですけど、人のことをよく見て感情を汲んでどうにかしてあげようとする優しさは主人公らしくて好きでした。雨恵は自由奔放というか、普段好き放題やっているのに事件の時だけは勘が冴えてピシッと真相を解決できる天才肌な感じがグッドでした!雪音は普段は大人しくて真面目で雨恵にイジられるような女の子なのですが、こちらも事件の時は雨恵のそして和の良いサポート役として情報を整理したりと大活躍でしたね。

最後に
学園探偵ものとして楽しませていただきました!これは続刊が出るたびに面白くなっていくタイプの作品だと思うのでぜひ続きが読みたいですね!2巻待ってます!

どんな人にオススメか?
探偵ものが好きな方は!帯裏にもありますが、10代〜30代、児童文庫からワンランクアップしたい方には確かにオススメしたいなと思いました!和と双子の山田姉妹による謎解きは読んでいてワクワクします!気になった方は!

それではこの辺で(≧(エ)≦。)

書籍情報

タイトル



探偵くんと鋭い山田さん 俺を挟んで両隣の双子姉妹が勝手に推理してくる 1



著者



玩具堂



レーベル



MF文庫J



ISBN



978-4-04-064661-9


表紙の画像は「版元ドットコム」様より


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